2008年05月14日
whiteowl的新聞の見方。
昨日、オーウェンが千葉に移籍かっ!と報道されて、 「それはないだろー」という反応が多かったですね(笑)。 そこで、メディアが伝える価値観・イデオロギーなどをうのみにせず、 主体的に解読する力をつけるメディアリテラシーを考えてみたいと思います。 オーウェンの話は可能性は0ではないですが、来る可能性は極めて低いということはわかります。 しかし、日常の新聞報道も、気をつけてみると?なことってありませんか?
例えば、今日のスポーツ報知と北海道新聞で、似たような写真が使われています。 本日付スポーツ報知より 札幌・ノナト、丸刈りで登場 本日付北海道新聞より 中山、7戦ぶり復帰へ意欲 左ひざのけが完治間近 若手の台頭で闘争心に火 しかしよく見ると、ランニング中の似たような構図の写真を使っていながら、 一方は、ノナト、もう一方は、中山の記事を書いています。 そして、ノナトの記事を書いたスポーツ報知は、ノナトが精悍な顔つきで写り、 中山が下を向いて元気なさそうに写っていますが、 一方の道新の記事は、正にその逆、中山が上を向き、ノナトが下を向いています。 当然下を向いていれば、元気のないイメージを与え、上を向いていれば、 元気のあるイメージを読者に与えます。 (※中山の名前とは、無関係です・・・(・・;)) これは、メディアのイメージ操作のテクニックとしてよく行われています。 有名なものとしては、1991年の湾岸戦争での、「石油にまみれた水鳥」の映像です。 自分の記事の主張を裏付けるために、それに付随させる写真をどういうカットでどういう瞬間を 選択するかは、ある意味、記者、およびカメラマンの腕次第ということは、あると思いますが。 そして、今日の日刊スポーツによれば、 札幌外国人FW獲りへ ノナトの契約は解除し、新外国人を獲得すると書いています。 もし、日刊の報道が全て真実であれば、ノナトは試合に出ることはないでしょうし、 今後のノナトの活躍はないことになります。 好意的に全ての情報を考えると、新外国人の調査を進めつつ、 中断前の名古屋戦にノナトにラストチャンスを与え、その結果次第で 契約解除し、新外国人を獲得するという流れも考えられなくもないですが、 ノナトが丸坊主にしたというだけでは、そこまでは言えません(笑)。 中山については、まだ怪我をしたところが痛いといっているようですし、 次節、間に合うかどうかは微妙といった印象です。
次に、前出と同じ日刊スポーツの記事から、 >リーグ14位タイの11得点と低迷する決定力不足解消のため、 >得点力がある外国人FW獲得を第一に考えている。 この場合の決定力と得点力という言葉、要注意かと。 なぜなら、この場合の「決定力と得点力」とは、 何を指しているのかが曖昧だからです。 例えば、札幌のチームシュート決定率(得点/チーム総シュート数)は、 チームシュート決定率と被決定率で、札幌健闘というデータ で、検討していますが、10節までで上から数えて8位、11節までで7位です。 つまり、シュート決定率は低くありません。 そして、札幌のチーム総シュート数は、J1リーグで最低です。(これも上記リンク先にデータあり) ですから、このデータから考えると、 この場合の決定力と得点力は、シュートのことを恐らく指している ということが分かります。 しかし、「決定力と得点力=シュート」?という疑問は残りますが・・・(・・;) 私の場合、こんな感じで毎回読んでいます。 皆さんは、どのようにして読まれていますか?
posted by whiteowl |12:06 | Private Affairs (私事) | コメント(2) | トラックバック(1)