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2010年08月08日

東京ヴェルディ

ワールドカップ(W杯)の喧噪の中で、重大なニュースなのにあまり騒がれずに終わった話題に、東京ヴェルディの経営危機があります。予定したスポンサー収入が得られず、資金繰りが行き詰まる見通しとなり、Jリーグが直接運営に乗りだしたものです。これにより今季終了まで試合を消化するが、新しい経営母体が見つからなければ、今季限りで解散する可能性もあるそうです。

東京ヴェルディといえば、1969年に日本初の本格的スポーツクラブとして設立された読売クラブが前身。Jリーグ発足前の日本サッカー界にブラジル流のテクニックやプロ意識を持ち込み、衝撃を与えました。1993年のJリーグ発足時にはホームスタジアムの関係で「ヴェルディ川崎」となりましたが、三浦カズやラモス、武田修宏、北澤豪らを擁し、初代年間チャンピオンにも輝きました。Jリーグ名門中の名門と言ってもいいでしょう。

ところが、98年限りで読売新聞社が経営から撤退、読売系の日本テレビ単独の経営になりました。2001年にはホームタウンを東京都に移し、呼称も「東京ヴェルディ1969」に。08年からは1969が取れて、現名称になりました。日本テレビが昨年9月、経営から撤退し、読売グループが完全に縁切りした。この際に引き継いだのが読売クラブ選手OBらが設立した持株会社だが、1年も持たなかったことになる。

かつての名門も最近は成績が低迷。06年にJ2に落ち、以後はコンサドーレとまったく同じ昇格・降格を繰り返し、同じディビジョンに所属しています。対戦成績はWikipediaによると、昨年まででJ1で3勝1分4敗、J2で5勝3分3敗。今年5月5日の札幌ドームでは0-0で引き分け。終戦記念日の今月15日に行われるアウェイ戦は会場が国立競技場と、舞台に不足はありません。あまり考えたくないことですが、万が一、今季限りでチームが消滅することになると、最後の対戦機会になるかもしれません。東京ヴェルディの選手とサポは存続を願って必死に戦ってくるでしょう。経営難はコンサドーレにとっても他人事ではありません。危機感を持って、コンサドーレも立ち向かいたいものです。

個人的には、ヴェルディにはぜひとも地域密着の逆張りで全国区の人気に支えられたチームに再興してもらって、地方のクラブチームの「打倒!ヴェルディ」の目標として輝いてほしいものだと願っています。


posted by papa12 |21:33 | 思い出 | コメント(2) |