コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2024年04月25日

井上尚弥 4団体王座防衛戦

バンタム級で主要4団体統一王座に輝き
直ぐに王座を返上。
そして昨年12月にはスーパーバンタム級でも
主要4団体統一王座に就いた井上尚弥。
この階級では王座を返上せず
4本のベルトを賭けて5月6日に
東京ドームで防衛戦に臨みます。

井上尚弥は26戦全勝23KO。
世界戦は21戦全勝19KOという戦績。
KOを逃した2試合は各々明確な事情あり。
左右両方の拳を痛めた試合と
眼窩骨折で相手が二重に見えたため
グローブで骨折した方の目を隠し
片目で戦った試合です。

今回の相手はメキシコのルイス・ネリ。
2017年、具志堅用高の日本人最多防衛記録に並ぶ
13度目の防衛戦に臨んだ山中慎介に4R-KO勝ち。
翌年のリターンマッチでは2R-KOで返り討ち。
しかし山中との1度目の試合後に
ドーピング違反が発覚 (結局お咎めなし)。
2度目の対戦は減量に失敗し計量で失格。
試合前に王座を剥奪されています。

これらによりルイス・ネリは
無期限で日本のリングに上がる資格を失いました。

その後も彼は度々減量ミスを犯しており
日本では悪童ネリと呼ばれています。

今回は井上尚弥陣営が対戦相手に指定した事で
日本での活動停止が解除されました。

ドーピングや体重オーバーの状態で
山中慎介を引退に追い込んだ悪童ネリを
井上尚弥がKOで仕留めたら
さぞかしスカッとすることでしょう。

今回はそういう位置づけの世界戦です。
井上尚弥のKO勝ちを予想する専門家が
圧倒的に多いようです。

posted by hiroki |19:47 | プロボクシング |

2024年04月24日

5月6日に34年ぶり東京ドーム世界戦

GW終盤の5月6日に
マイク・タイソン以来34年ぶりの東京ドームで
ボクシング世界戦が4試合行われます。

 メインイベント
WBA/WBC/IBF/WBO
世界Sバンタム級タイトルマッチ
王者 井上 尚弥 vs 挑戦者 ルイス ネリ (メキシコ)

 セミファイナル
WBO世界バンタム級タイトルマッチ
王者 ジェイソン モロニー (豪州) vs 挑戦者 武居 由樹

 セミセミ
WBA世界バンタム級タイトルマッチ
王者 井上 拓真 vs 挑戦者 石田 匠

 セミセミセミ
WBA世界フライ級タイトルマッチ
王者 ユーリ阿久井 政悟 vs 挑戦者 桑原 拓


試合の模様は17:00頃から
アマゾンプライムビデオで独占生配信されます。
地上波での放映予定はありません。

試合の展望は後日に。

posted by hiroki |07:44 | プロボクシング |

2024年02月25日

NEXT MONSTER

コンサドーレの開幕戦終了2時間後から
ボクシングのトリプル世界戦がライブ配信されました。

井上尚弥に次ぐネクストモンスターと呼ばれる
中谷潤人は軽量級では173cmと破格の長身。
それでいて27戦27勝20KOの強打者で
長いリーチでありながら接近戦でも強いボクサー。

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WBC世界バンタム級タイトルマッチ
挑戦者 中谷 潤人
    6R TKO
   王者 アレハンドロ サンティアゴ (メキシコ)

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アマ・プロ通して過去に1度もダウン経験がない
王者サンティアゴを左ストレートでぶっ飛ばし
放心状態で立ち上がったところを一気に攻め
2度目のダウン後にレフェリーが試合をストップ。
これで中谷潤人は3階級制覇を達成。


WBA世界バンタム級タイトルマッチ
王者 井上 拓真 (井上尚弥の実弟)
    9R TKO
   挑戦者 ジェルウィン アンカハス (比国)


WBO世界スーパーフライ級 王座決定戦
 田中 恒成  判定  エデュアルド バカセグア (メキシコ)
田中は世界史上最速の21戦目で4階級制覇。


posted by hiroki |00:23 | プロボクシング |

2023年12月26日

井上尚弥vsタパレス 終了

地上波放送とは違って
配信だとアンダーカードから観戦できるので
メインイベントへ向け徐々に盛り上がっていくのを
体感できて嬉しい限りです。
今回は試合後の記者会見まで配信してくれました。

主要4団体 世界Sバンタム級王座統一戦
 WBC/WBO王者 井上 尚弥 (大橋)
      10R-KO
   WBA/IBF王者 マーロン・タパレス (比国)  

タパレスが巧い戦いをしたのと
非常に精神面がタフだったことにより
判定までいきそうな雰囲気になりましたが
10ラウンド1分頃、普通に出したワンツーの右が
テンプルを直撃するとタパレスは崩れるようにダウン。
タパレスは立ち上がることが出来ず
10カウントを聞かされノックアウトとなりました。

4ラウンド終盤のダウンで終わったかと思いきや
そこからのタパレスは勇敢に戦いました。
井上尚弥は今日が21試合目の世界戦でしたが
これまでで最も健闘した選手だと思います。
とはいえ井上尚弥を苦しめたという事ではありません。
もし判定までいっても圧勝だったと思います。

昨年12月にバンタム級で主要4団体統一王座を獲って
僅か1年後にSバンタム級でも主要4団体統一王座GETです。
2階級での4団体統一は世界史上2人目という大快挙です。
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試合後のインタビューで井上尚弥は
「このSバンタム級が自分にとって最も適正なので
あと2年は今の階級で戦いたいと思っています」 との事。
35歳で引退すると宣言したのを先日37歳に変えたそうで
このまま勝ち続ければ3年後には
更に1階級上げてフェザー級の王座を目指すのでしょう。

今日の試合では対戦相手のマーロン・タパレスを
心から称えたい気持ちです。


posted by hiroki |19:55 | プロボクシング |

2023年12月24日

2日後に迫る大一番

今月9日の 『17日後の大一番』 に続き 
2日後に迫った大一番について書き記します。

12月26日 (火)  東京/有明コロシアム
ボクシング 世界スーパーバンタム級
主要4団体王座統一戦
 WBC/WBO王者 井上 尚弥 (大橋)
   vs WBA/IBF王者 マーロン タパレス (比国)

世界史上2人目の2階級4団体統一王者を目指す井上と
フィリピン史上初の4団体統一王者を目指すタパレス。
世界中のボクシング関係者の大半が井上の勝利を支持。
オッズでも圧倒的に井上優位。

私は9日に記事を投稿して以降
タパレスについて色々と調べてみました。
40戦のキャリアを持つタパレスですが
2015年からKO勝利を量産しています。
2019年12月に世界王座決定戦で
岩佐亮佑にTKO負けを喫した後は更に覚醒し
今年4月には圧倒的不利の予想を覆して
非常に強いムロジョン アフマダリエフを判定で破り
2団体のチャンピオンベルトをもぎ取りました。
井上陣営は7月に対戦したフルトンより手強いとみて
非常に警戒を強めているそうです。

ただし高い警戒心を持った時の井上は強いです。
これまでも何回か 『今度こそ危ないかも』 という
試合がありましたが
そういう時こそ圧勝することが多いです。

ボクサーに必要な要素を知っている限り挙げると
スピード、パンチの強さ、タイミング、距離感
ステップワーク、ボクシングIQ、ディフェンス
打たれ強さ、スタミナ ……といったところでしょうか。
井上尚弥はこれら全ての要素が超A級のボクサーです。
パンチが強くKO率の高い選手は
半面、スピードやフットワークがイマイチだったり
打たれ弱かったりという欠点があるものですが
彼は全くそうではない完全無欠のボクサーです。

しかしながらスポーツ全体に言えることですが
試合では何が起こるか分かりません。
タパレスの無欲な姿勢がとても不気味に感じます。

それでも常に我々の想像を超える強さを
発揮する井上尚弥が、苦戦しつつも
最終的に勝利するのを信じようと思います。

posted by hiroki |01:00 | プロボクシング |

2023年12月17日

年末から世界戦が目白押し

日本人のボクシング世界王者は今日現在6人。
 ① IBFミニマム級 重岡 銀次朗
 ② WBCミニマム級 重岡 優大
 ③ WBA/WBC Lフライ級 寺地 拳四朗
 ④ WBA Sフライ級 井岡 一翔
 ⑤ WBA バンタム級 井上拓真
 ⑥ WBC/WBO Sバンタム級 井上 尚弥
①と②および⑤と⑥はそれぞれ兄弟王者です。

年末の12月26日から来年3月3日まで
日本人が出場する世界タイトルマッチが
8試合も組まれており、とても楽しみです。

今年12月26日 Lemino 無料
Sバンタム級4団体王座統一戦
 WBC/WBO王者:井上 尚弥 vs
   WBA/IBF王者:マーロン タパレス (比国)

今年12月31日 AbemaTV 無料
WBA Sフライ級防衛戦
 王者:井岡 一翔 vs
   挑戦者:ホスベル ペレス (ベネズエラ)

来年1月23日 AmazonPrime 無料
WBA/WBC Lフライ級防衛戦
 王者:寺地 拳四朗 vs
   挑戦者:カルロス カニサレス (ベネズエラ)
WBA フライ級挑戦
 王者:アルテム ダラキャン (ウクライナ) vs
   挑戦者:ユーリ阿久井 政悟
※ 那須川天心の3戦目も組まれています。

来年2月24日 AmazonPrime 無料
WBA バンタム級防衛戦
 王者:井上 拓真 vs
   挑戦者:ジェルウィン アンカハス (比国)
WBC バンタム級挑戦
 王者:アレハンドロ サンティアゴ (メキシコ)
   挑戦者:中谷 潤人
WBO Sフライ級王座決定戦
 田中 恒成 vs エデュアルド バカセグア (メキシコ)

来年3月3日 (日本時間) 配信不明
IBF フェザー級挑戦
 王者:ルイス ロペス (メキシコ) vs 阿部 麗也

世界王座に挑戦するユーリ阿久井政悟と
阿部麗也は厳しいかも知れませんが
それ以外は勝つと思うので
日本人世界王者は2人増えて8人になると予想します。

posted by hiroki |16:02 | プロボクシング |

2023年12月09日

17日後の大一番

12月26日 (火) に開催される大一番。
WBC及びWBO世界Sバンタム級王者 井上尚弥と
WBA及びIBF世界Sバンタム級王者 マーロン タパレスが
王座統一戦を行います。
勝った方が4団体の王座を総取りします。

井上尚弥は昨年の12月に1つ下の階級で
4団体王座を統一しているので
勝てば史上2人目となる2階級統一王者となります。

井上の戦績は25戦25勝 (22KO) で無敗。
世界戦では20戦20勝 (18KO) 。海外でも4勝しています。
Lフライ ⇒ Sフライ ⇒ バンタム⇒ Sバンタムの
4階級で世界王座に就いており
日本史上、下手すると世界史上最強のボクサーです。

比国のタパレスは40戦37勝 (19KO) 3敗。
2015年にバンタム級で世界王座に就いており
今年4月、ウズベキスタンの無敗王者だった
ムロジョン アフマダリエフを大番狂わせで破り
Sバンタムでも世界王者となりました。

この試合で井上尚弥が敗れる要素は見当たりません。
タパレスが何ラウンドまで立っていられるかでしょう。
10ラウンドまで行けば大健闘と言えます。
タパレスは体格が井上と大体同じ。
特別に打たれ強いとかもありませんし
井上が大得意としているサウスポーです。
井上は相手を見下して油断するという事も一切なく
どの試合も綿密に研究して臨みます。

試合の模様は Lemino で
15:00頃から前座を含めライブ配信されます。
Lemino はPCでもスマホでもOKで
7月のフルトン戦同様、今回の開催も無料です。

ちなみに大晦日に開催される井岡一翔の防衛戦は
AbemaTVで無料ライブ配信です。

posted by hiroki |12:24 | プロボクシング |

2023年10月07日

ぶち壊しw

亀田興毅ファウンダーが挙行する
プロボクシングの 3150 fight (サイコーファイト) も
今回で7度目となりましたが
本日はセミファイナルまでなら最高の挙行でした。

私も Abema TV の無料配信で
13:15 ~ 21:30まで8時間少々ぶっ通し観戦でした。

全8試合の5試合目に組まれた
IBF世界ミニマム級 正規・暫定王座統一戦は
暫定王者の重岡銀次朗が5ラウンドTKOで勝利し
因縁の相手から正規王座を奪取しました。

ヘビー級の試合を1つ挟んでのセミファイナルは
WBC世界ミニマム級 正規・暫定王座統一戦。
こちらは銀次朗の実兄である重岡優大が
キャリア僅か7戦ながら40勝1敗のベテラン王者を
大差の判定で撃破し
兄弟揃って同日に正規の世界王者就任となりました。

左が弟の銀次朗で右は兄の優大
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と、ここまでは挙行として大成功でしたが
なぜかメインイベントは世界タイトルマッチではなく
世界ランカー同士のノンタイトル戦。
登場したのは亀田三兄弟の末っ子知毅さん。
結果は1-2の判定負け。
スリリングな場面が皆無の盛り上がらない試合。
まぁ~かなりシラけましたね。

兄貴がファウンダーだから弟がメインイベントに回るのも
理解できないことはないけど
ノンタイトルでメインを張るほどの選手とは言えないし
どうなのかな~と私はプログラム発表以来思っていました。
知毅さんも、悲願の井上尚弥との対戦は殆ど消滅。
まぁ、戦ったとしても相手にならないでしょうけど


posted by hiroki |20:29 | プロボクシング |

2023年09月18日

皆さん無事勝利

数年前からボクシング世界戦は地上波ではなく
Amazon prime video や Abema TV などの
配信で放送するのが殆ど。
でも地上波だと普通はメインの世界戦しか観れないけど
配信は前座から楽しめるというメリットがあります。

本日は東京の有明アリーナで世界戦2試合と
那須川天心の2戦目などが配信され
18時から22時頃までテレビ画面に釘付けでした。


【結果】

WBC/WBA世界ライトフライ級 防衛戦
  寺地 拳四朗 9R-TKO ヘッキー・ブドラー (南ア)

WBO世界スーパーフライ級 防衛戦
  中谷 潤人  判定  アルヒ・コルテス (メキシコ)

寺地拳四朗はWBC王座3度目の防衛および
WBA王座2度目の防衛に成功。
中谷潤人はWBO王座初防衛に成功。

デビュー戦でKOを逃した那須川天心は
2戦目の相手が打たれ強いメキシコ王者でした。
ということで今日も大差の判定勝ち。
どうやら一撃でKOを奪うタイプではなさそう。


4時間ぶっ通しの観戦
とても楽しかったけど、少し疲れました (笑)

posted by hiroki |22:04 | プロボクシング |

2023年07月25日

井上尚弥 試合終了

つい先ほど試合が終わりました。

WBO/WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
挑戦者 井上 尚弥 8ラウンドTKO 王者 スティーブン フルトン

本当にアッという間の出来事でした。

それにしてもフルトンは評判通りにディフェンスが素晴らしく
攻撃力は低いものの勇敢に戦いました。
ですが、実力の差があまりにも大き過ぎたようです。

主要4団体で残り2本のベルトを持つ
マーロン タパレス (比国) が試合後リングに上がり
年内の対戦をお互いに快諾しました。
まあ、残念ながらタパレスに勝ち目は無いでしょう。


もう少し細かい感想は、また後日に。

posted by hiroki |21:50 | プロボクシング |

2023年07月25日

フルトンvs井上尚弥 いよいよゴング!

父娘に続き母親も容疑者として逮捕された
ススキノのホテル殺人事件。
これって 探偵はBARにいる で扱いそうな案件では?

テレビではNHK総合とHTBの2社が高校野球を放映中。
HTBは解説が斎藤佑樹 (ハンカチ王子) と
本間篤史 (駒大苫小牧黄金時代の4番打者) の豪華版。
試合は中盤に入りワンサイドゲームとなっている。


さて今夜19~21時頃ゴングの世界が注目する世紀の一戦
WBO/WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
王者 スティーブン フルトン (米国) vs 挑戦者 井上 尚弥

だが、このカードが決まってから私がずっと思っているのは
果たして世紀の一戦と言われるほどフルトンは強いの?という疑問。

【井上 尚弥】
24戦24勝 (21KO) ⇒ 世界戦は19戦19勝 (17KO)
WBC世界ライトフライ級王者 ⇒ 減量苦により返上
WBO世界スーパーフライ級王者 ⇒ 減量苦により返上
主要4団体統一 世界バンタム級王者 ⇒ 無敵となり返上
WBSS (ワールドボクシングスーパーシリーズ) バンタム級優勝

【スティーブン フルトン】
21戦21勝 (8KO) 世界戦は3戦3勝 (全て判定)
WBO/WBC世界スーパーバンタム級王者
今夜がWBO:3度目の防衛戦/WBC:2度目の防衛戦

フルトンはデビュー以来ずっとSバンタム級 (55.34kg) で戦い
井上は49kg弱のライトフライ級からという事で
バンタム級より1.8kg重いSバンタム級では無理だろうというのが
フルトンを支持する者の言い分。

だが井上は普段62~64kg (Sライト級) なので全く問題ないし
大橋ジムの会長もSバンタムが尚弥にとってベスト階級だと話す。
今後もし井上尚弥が壁に当たるとしたら
スーパーフェザー級かライト級まで上げた時だろう。

井上尚弥の今後は
年末にも主要団体残り2本のベルトを保持する
マーロン タパレス (比国) と対戦し
バンタム級に続きSバンタムでも主要4団体統一王者を目指す。

今夜もし井上尚弥が王座獲得に失敗するとしたら・・・・・・
① 序盤にどちらかがパンチ以外で激しく出血し
  4ラウンド以内にドクターストップとなった場合。
  引き分けになるのでフルトンが王座防衛。
② フルトンのパンチで井上が激しく出血し
  途中でドクターストップとなった場合。
上記①②のパターンで出血の原因がバッティングの場合。
4ラウンド以内だとドローでフルトンが防衛。
5ラウンド以降だと、それまでのポイントで勝敗が決まる。
これらのパターンは結構ある事なので今夜も可能性はある。

ただ、世紀の一戦がこういう形で終わってしまうのは
あまりにも虚しい ・・・・・・。

posted by hiroki |13:33 | プロボクシング |

2023年07月18日

いよいよ1週間後

7月25日 (火) 有明アリーナ
WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
王者 スティーブン・フルトン (米国) vs 挑戦者 井上 尚弥

王者のフルトンは21戦21勝8KO。
昨年暮れにバンタム級の主要4団体統一王者となった
井上尚弥は年明けに全ての王座を返上し
戦いの場を1階級上のスーパーバンタム (55.34kg以下) へ移した。
階級を上げると言っても体重差は僅か1.82kg。
普段63~64kgの井上にとっては
過酷だった減量が少しだけ楽になったというレベル。

軽量級はボクシングの本場アメリカなどで人気が低いが
24戦24勝21KO (世界戦は19戦19勝17KO) で
既に3階級 (ライトフライ、スーパーフライ、バンタム) を制覇した井上は
あのマイク・タイソンも絶賛するなど世界でも注目されている。

しかし何故かフルトンの評価も高く (私には意味が分からない)
アメリカのメディアを中心に井上は勝てないだろうと予想する人も多い。
その理由は
  ① 井上は体が小さ過ぎて大柄なフルトンには勝てない。
  ② 井上は強い選手との対戦が殆どない。
  ③ 井上はパンチが強いだけの選手だ。  などなど・・・。

私は反論する。
フルトンの身長は169cmで、井上より4cm高いだけ。
井上はバンタム級世界王座挑戦で
175cm、リーチ182cm (フルトンは179cm) と破格の体格で
10年間無敗を続けていたジェイミー・マクドネル (英国) を
僅か1ラウンドでマットに沈めている。
②に関し、井上はノニト・ドネア、エマヌエル・ロドリゲス、
オマール・ナルバエスらの強敵を2ラウンド以内に倒している。
特にナルバエスは井上戦までプロ (48戦) ・アマ通じ
ただの1度もダウンをした事がなく
しかも2つの階級で世界王座を計27度も防衛した英雄。
それを2ラウンドまでに4回倒してKO勝利している。
むしろ強豪との対戦が少ないのはフルトンの方である。
③を主張しているのは井上の事をよく知らないだけ。
アメリカ人のプライドからきているものだと思う。

井上はデビュー当時からスパーリングの相手を探すのも苦労していた。
スパーでは試合より大きなグローブを装着 (ダメージが少ない) するが
それでも 「うちの選手が壊される」 と断られる事が多かったそうだ。
中には井上のパンチをガードした腕を骨折したボクサーも。
なので海外から世界ランカークラスで
なおかつ体重が2~4階級上のボクサーを招聘していたほどだ。
それでも時々ダウンを奪っている。

ついつい井上尚弥の話になると長くなってしまうが (笑)
試合の模様は前座も含め Lemino で独占無料生配信される。
Lemino は簡単な登録で視聴可能。
月額を払うと多くの番組を視る事ができるが
25日は無料で大丈夫。配信開始は15:45の予定。
試合放送後に解約する必要はない。
井上戦以外でも日本人の世界挑戦や全KO勝利中のホープ登場など
かなりカードが充実しているので興味のある方は是非どうぞ。

あとは試合前夜あたりに試合の予想を書く予定。
まあ関心がある人は少数派だと思うけど・・・。

posted by hiroki |16:06 | プロボクシング |

2023年05月21日

"中谷潤人" 試合終了

世界中のボクサーが憧れる
ラスベガスのMGMグランドで開催された
WBO世界スーパーフライ級王座決定戦で
中谷潤人 (24戦24勝18KO) が
元王者でオーストラリアのアンドリュー・モロニーを
12ラウンドTKOで破り
昨年返上したフライ級に続き世界2階級王者となりました。

このまま判定かと思われた最終ラウンド残り20秒に
中谷の強烈な左カウンターが炸裂。
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この階級でもかなりの長身である中谷ですが
離れても良し接近しても良しの遠近両用ボクサーです。

対戦相手のアンドリュー・モロニーは
2020年11月、井上尚弥に挑戦し玉砕した
ジェイソン・モロニーと双子の兄弟です。
先日、兄は井上が返上したバンタム級王座を獲ったばかり。
弟も兄に続きたかったところですが
無尽蔵のスタミナと強いメンタルで健闘したものの
2ラウンドと11ラウンドにダウンを喫し
それでも最終ラウンドまで頑張り判定に持ち込む目前に
中谷の強打を受けTKO負けとなりました。

中谷のフィニッシュブローは
マロニーがダメージ蓄積やスタミナ消耗とは関係なく
どのラウンドでも一撃で試合終了となるようなパンチでした。
レフェリーもカウントは数えず、即刻ストップをかけました。

このまま判定までいっても中谷が大差の勝利でしたが
ボクシング聖地からの生配信で
世界中のボクシングファンや関係者に
強烈な印象を与えるためにはやはりKO勝利が必要で
その点は本当に良かったと思います。

まさに目が覚めるような1発KOでの世界王座獲得でした。

中谷選手、関係者の皆さん
地元である三重県東員町の皆さん、おめでとうございます!


posted by hiroki |11:29 | プロボクシング |

2023年05月16日

情報を整理(ボクシングの話です)

長文でもあり興味ない方はスルーして下さい。

【現時点における日本人の世界チャンピオン】
 ① WBC世界Lフライ級王者  寺地拳四朗
 ② WBA世界バンタム級王者  井上拓真
 ③ WBC世界ミニマム級暫定王者  重岡優大
 ④ IBF世界ミニマム級暫定王者  重岡銀次朗

昨年の春頃には8人もいましたが
その後はタイトル返上が相次いだり
防衛戦で敗れたりで今年の2月~3月には僅か1人に。
しかし4月に世界王者が一気に3人増えました。
②の井上拓真は、井上尚弥の実弟で
兄が返上した王座を決定戦で勝利し獲得しました。
③④は兄弟です。同じ日に兄弟で世界王者になるという
世界でも例がない記録を打ち立てました。
今は暫定王者ですが
8月に兄弟揃って正規王者と対戦する可能性があります。


【世界戦の予定】
 ① 5月21日 (日本時間) WBO世界Sフライ級 (王座決定戦)
     中谷 潤人 vs アンドリュー・モロニー (オーストラリア)
               WOWOWで生中継
 ② 6月24日 WBA世界Sフライ級王座に挑戦
     井岡 一翔 vs ジョシュア・フランコ (米国)
               AbemaTVで有料生配信
 ③ 7月25日 WBC/WBO世界Sバンタム級王座に挑戦
     井上 尚弥 vs スティーブン・フルトン (米国)
               Leminoで無料配信
 ④ 7月25日 WBO世界フェザー級王座に挑戦
     清水 聡 vs ロベイシ・ラミレス (キューバ)
               Leminoで無料配信
 ⑤ 8月予定 WBA/WBC世界Lフライ級王座防衛戦
     寺地拳四朗 vs ヘッキー・ブドラー (南アフリカ共和国)

①はラスベガス開催です。
中谷はWBO世界フライ級王座を2度KO防衛の後
王座を返上し、1階級上げて2本目のベルトを狙います。
タイトル奪取の可能性は高そうです。
③④は有明アリーナ開催です。井上が勝てば4階級制覇。
④の清水聡は村田諒太と共に2012ロンドン五輪のメダリスト。


【2023最大の注目】
井上尚弥がフルトンを破れば主要4団体の内2団体の王者に。
残り2団体のベルトは比国のマーロン・タパレスが先日獲得し
夏頃に指名挑戦権を持つ亀田和毅が挑戦する流れのようです。
そして年末あたりにタパレスvs亀田の勝者と井上尚弥が
各々保持する2本のベルトを賭けて王座統一戦が行われそう。
しかしタパレスも亀田も井上に勝てるとは到底思えず
井上尚弥は7月にフルトンを倒すことで
史上初となる2階級での主要4団体統一王者は確定的でしょう。
2024は更に階級を上げ、フェザー級を舞台にしそうです。

posted by hiroki |16:36 | プロボクシング |

2023年04月16日

ウクライナ国民へのメッセージ

現在 Abema TV で
亀田興毅氏がプロモートするボクシングが
LIVE配信中である。

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前座に中川麦茶 (むぎちゃ) という破天荒な選手が登場。
試合後に少し話がしたいから
早々にKOで決着をつけると公言したとおりの結果。

そしてリング上でマイクを手に独演会が始まった。

「僕の髪の色、皆さん何だかわかりますか?」
彼はウクライナの国旗をモチーフに髪を染めたそう。

「戦争はスポーツの場だけでやりましょう!
それ以外の場での戦争は全く必要ありません!」
という感じで力説した。

「メディアの方々、僕に出来るのはこんな事ぐらい。
どうか僕の話を記事にして発信して下さい!」

私は画面を見ながら胸が熱くなり
大きな拍手を送った。


このあと熊本出身の兄弟が2人揃って
世界王座獲得に挑む。
同日に兄弟での世界チャンピオン誕生は
史上初の出来事となる。
プロモーターの亀田興毅氏もそうなる事を
祈りながら観ていることだろう。


posted by hiroki |18:12 | プロボクシング |