コンサドーレ札幌サポーターズブログ

スポンサーリンク

2016年11月29日

~進化~  【J1を進む】-2.チーム課題③システム・全体戦術

【J1を進む】-2.チーム課題③システム・全体戦術です。

前ブログで、「保有選手構成」記載しの中、
コンサの来季保有選手方針は、
①全選手契約更改、但し、本人意思により移籍希望については相談・交渉の上対応。レンタル契約は完全移籍か期間延長の対応。
②DF・ボランチ・攻撃ポジションに「J1ミドルランク以上選手」を計3名移籍加入(完全移籍>レンタル移籍ですがどちらも可)
③アジア枠籍選手1名獲得
④アカデミー等からトップチーム昇格の「育成選手」1名獲得。と推論しました。
ところが、
①全選手契約更改は、流石に無理でした。レンタル対応は順調に推移していますが、
4選手の契約非更改通知は突然かと言えば、シーズン中から「時に触れて指摘」されていた通りでした。本来、「育成」選手の一定数保有はチーム戦略の中では重点事項ですが、それには、段階・過程があり
「育成選手保有開始期」   2014シーズン
⇒「育成保有選手集中成長期」2015・2016シーズン
⇒「育成保有選手完成期」  2017シーズン  の3段階で、来季はJ1昇格があってもなくても、「完成期」となる時期でした。つまり、来季は「完成期」まで成長した「育成選手の保有時期」となり、「戦力」そのものとする段階という事です。そこでは「育成開始期と集中成長期選手は、極々限定した保有数」となる訳です。
その局面では、選手の将来性と天秤ですが、「集中成長期」で最低限の成果・到達点に達しなかった選手は、次段階の参加資格を喪失した、という事ですね。大変残念ですが、次舞台での活躍を祈ります。
また、「上里」はここ最近、本来能力を全発揮する事はありませんでした。不良原因が「意識」か「身体」かは、「その両方」が正解でしょうね。チームに溶け込めない現状、他チームで再起を期すほうが良いでしょう。ここまでの「努力と献身」に感謝します。今後、すべてを一新し、次舞台での活躍を期待します。
ところで、あの「パウロン」が入っていません。
マタマタ、DFの「最後の安全パイ」として「キープ」でしょうか。
「闘莉王」は京都有力?「扇原」と「水沼」も話も出ず、高さだけで守備力の劣る「キムミンテ」くらいでは、「全くお茶も濁せません!」。「絶対に獲得が必要なポジション・選手」の獲得失敗はJ1定着を本気で言っているのなら、あり得ません。J1を現保有選手だけで闘う事は、「降格」必至となりますので。「社長」も120%の活躍で、「担当」とタッグを組んで、「獲得ノルマ目標」達成です。
では、本日テーマの開始です。

1.基本的な考え方
 本来、カテゴリーによる「戦術」の差はあり得ません。
「カテゴリー」の差とは、
その戦術の「実践度・達成度・完成度」の差が、大きな「戦力」差となるものですね。
その実践・達成・完成の内容である「プレー」の差と、
その高いレベルのプレーを実践する「選手・能力」の差に帰結するのがです。

アマチュア~JFL~J3~J2~J1~Wクラス どのカテゴリーでも、
システム「4-4-2」「3-4-1-2」「4-2-3-1」・・・は同一戦術で、その狙いと方法論は変わりません。しかし、その戦術による「プレー」は「天と地ほど膨大な差」があり、そのプレーを行う「選手・能力」も、赤ちゃんと天才までの差となります。そして、当然の事、その結果極端な「戦力差」となります。

結論は、「J1用の」戦術・システムはありません、ですね。
どのチームも、得意プレー・戦術の「達成度・完成度」と「そのための個々のプレー・選手」の勝負、となる訳です。
コンサも、得意戦術の確立を「J2の(練習)ステージ」でひたすらに研鑽してきました。
システムは「3-4-1-2」型・「守備主導・速攻」型、陣形は「D3rd上位置」の低めのポジションに、縦に短距離の「密集陣形」のブロック守備で「連携・複数組織型守備」の堅守構築、「中盤支配」から速攻、派生多彩攻撃、との戦術ですね。
それでも、「達成度・完成度のレベル」は、「J1中位確保」のレベルには、全く到達していません。本当の所、現在段階は「J1降格チーム程度」レベルです。

そのため、「J1中位レベル」に2017.3時点で到達させる方法が、今問われています。

「選手・能力」では、
第一に、
「チーム力を引き上げれる選手」の移籍加入が必須となる訳です。
第二に、「現選手の能力急上昇」も残されるもう一つの方法です。「現選手の能力急上昇」は大変困難な、時間が掛かるものの筈ですが、のんびり「来年1月」まで「休暇」の時間が本当に残されているのでしょうか。「J1」の「本番」直前になって、皆でのんびり休む理由も、意識も、「おかしい」ですね。・・・後で、時間は取り返せません! 本当なら、本番開始のため、例年以上に短期間のオフとして、「集中練習」を開始すべきです。チームスタッフの「能力と責任」の問題です。
この2点共に、
コンサの現状は、「順調に進展中」とは到底言えない状況にみえますが、どうでしょう。

2.現状
J1では、大きく3つの主戦術にチームが分かれます。
それぞれのチームが戦術を選択する大きな理由・根本原因が、保有する「選手・能力」です。
3つの戦術の前に、2016データを。 項目毎順位です。

順位-チーム-得点-失点-支配率-シュート-パス-タツクル-クリア-運動量-スプリント
 1- 浦和 - 2 - 1 -  1 -  1-  2- 12- 17-  5-  6
 2- 川崎 - 1 - 6 -  2 -  4-  1- 17- 13- 15- 17
 3- 鹿島 - 5 - 2 -  6 -  3-  7-  1- 12- 14-  2
 4- G大阪- 5 - 9 -  5 - 13-  4-  4- 14-  9-  7
 5- 大宮 - 9 - 3 - 12 - 11- 11- 13-  1- 13-  3
 6- 広島 - 3 - 8 -  4 -  2-  3- 16- 18- 16- 18
 7- 神戸 - 4 -10 -  8 -  8-  8-  2-  9- 18- 13
 8- 柏  - 8 -11 -  3 -  5-  5-  7-  4-  6- 12
 9 FC東京-10 - 6 -  15 - 11- 12- 13- 11-  4-  9
10 横浜FM- 5 - 5 -  7 -  5-  6-  9- 16-  8- 15
11- 鳥栖 -14 - 4 - 10 - 17- 13- 18- 15-  1-  4
12- 仙台 -10 -12 -  9 -  9- 10-  8-  5-  7- 10
13- 磐田 -13 -14 - 14 -  7- 15- 10-  8- 10-  5
14- 甲府 -16 -16 - 18 - 18- 18- 15-  6- 11- 16
15- 新潟 -15 -13 - 10 - 15-  9-  3- 10-  3- 14
16- 名古屋-12 -16 - 17 - 14- 17-  5-  3- 17- 11
17- 湘南 -17 -15 - 12 - 10- 14-  6-  2-  2-  1
18- 福岡 -18 -18 - 16 - 16- 16- 10-  7- 12-  8
項目別に、そのリーグ順位を記載しました。
明確なポイントがあります。ご確認ください。
A.得点・失点順位は、上位5チームと下位15位以下チームで順位に比例しています。降格回避のためには、「得点・失点15位以上が絶対」です。
B.支配率は、10位・12位でも降格、15位・18位でも残留で、完全比例はしませんが、15位以下では残留率が低下する傾向てす。
C.運動量・スプリント回数は、順位と全く連動しません、「豊富な運動量のチームが、勝利確率が上昇ではないのです。ちなみに、運動量1位・スプリント回数1位は湘南で「降格」です。
D.タックル・クリアは、降格チームで高順位の傾向です。(タックル6位湘南・5位名古屋・3位新潟、クリア2位湘南・3位名古屋・7位福岡)

では、3つの戦術です。
(1)パスサッカー戦術
高支配率=多パス数=多シュート数+前線での守備=低タックル・低クリア=低運動量・低スプリント数=高い順位 7項目が連動しています。
 「(ショート)パスの連動で、ボール支配率を高い水準で維持し、陣形は高く敵陣に近づき、強い前線での守備で、自陣リスクを減らし、シュート数を増やし、得点数を増加し、上位とする」。そのための「パス能力・テクニック・スピード・精度」の「高能力選手」で保有構成しているチームです。浦和・川崎・鹿島・G大阪・広島・神戸で、浦和は+運動量・スプリント数を落とさず、また鹿島も+スプリント数を加え、更に「高戦力」としています。
(2)ロングフィード戦術
低支配率=低パス数=低シュート数、陣形を低い守備型=高タックル・クリア=高運動量・高スプリント数=順位中位~下位 7項目が連動です。
 「パス戦術は主戦術とは出来ず、守備陣形を低く設定し、ブロック守備が基本となり、低い位置でのボール奪取からは、ロングフィードが主戦術と帰結します。そして、低い位置から敵ゴールまでとなるため、当然、運動量・スプリント回数は急増となりますが、試合全般高レベルを維持できるかがポイントで、選手のフィジカルが重要となります。もしフィジカルが保てずに低下すると、自陣低い位置にへばり付き、一方的な攻撃にさらされ、失点多発・少なくとも、得点不能で「勝ち」は獲得不能となるものです。」
また、J1では、単なるロングフィード戦術が通用させるような相手DFは殆どいません。跳ね返され、ボールロストが多発となります。 該当チームは、鳥栖・仙台・磐田で中位~下位順位となります。
(3)運動量ですべてをカバー戦術
「低支配率=低パス数=低シュート数、しかし低い陣形は攻守に困難となるため陣形は中位置=DF裏スペースカバーの守備とパスによらない攻撃のため多運動量・多スプリント回数で数的優位で打開を図る戦術」です。「選手・能力」で保有構成のレベルが低いチームは、(1)(2)以外の戦術を選択となり、残された方法です。しかし、当然の理屈で「スピードは、ボール(=パス)⇐スプリント⇐ランニング(運動量)の順」です。どんなに早くとも、パスのスピードには誰もかないません。運動量勝負では、パス勝負に、勝てる訳もありません。攻守で、低結果は必至です。 該当チームは、湘南・新潟・福岡・鳥栖(鳥栖は2のロングフィード戦術を加え、3の戦術をカバーし順位をアップさせています)です。

さて、コンサの現戦術は、残念ながら(2)型です。この戦術は、前段の通り、戦術上の限界があるものですが、「保有選手・能力」の限界があり、当面は、そのまま実施です。また、最低限必須項目の「運動量・スプリント回数」は「選手起用の最低条件」となります。全選手は、当然、覚悟・自覚し「急上昇」を図っているでしょう。もし未だ取り組んていない選手がいたら「余程の自信家か、来季の起用希望の無い選手」ですね。 仮に、私が選手なら、「焦り、必死になって急上昇の方法を探し回り、今直ぐから準備・練習・強化を開始する所」ですね。

以上 【J1を進む】-2.チーム課題③全体戦術・システムでした。
有難うございました。

posted by yuukun0617 |18:58 |

2016年11月27日

~進化~  【J1を進む】-2.チーム課題②監督・コーチ

本日テーマの前に、ちょっと長めの、直近話題を。

コンサの来季保有選手方針は、
①全選手契約更改、但し、本人意思により移籍希望については相談・交渉の上対応。
 レンタル契約は完全移籍か期間延長の対応。
②DF・ボランチ・攻撃ポジションに「J1ミドルランク以上選手」を計3名移籍加入(完全移籍>レンタル移籍ですがどちらも可)
③アジア枠籍選手1名獲得
④アカデミー等からトップチーム昇格の「育成選手」1名獲得。 のようですね。

④は「菅」を早々に決定し完了。③も、「タイのメッシ」W杯予選日本戦にも出場の「チャナティプ・ソングラシン(23)」を決定し完了。
①は、シーズン終了後5日間の協約内での、交渉開始。12月早々に完了でしょう。
その中、「福森」は完全移籍でほぼ確定でしょうが、「菊地」は方向性が見えてません。J1.5レベルからJ1レベルへアップする選手で、また増川不在で来季開幕時ベンチに必要な選手です。本人の成長のためにも完全移籍で強力な交渉を期待します。
「本人移籍希望」は「内山」の即実戦機会に近いチーム希望、の1ケースだけのようですね。

という事で、「焦点」は、
②「J1ミドルランク以上選手」獲得に絞られています。

「噂」では、DF・・「闘莉王(元名古屋)」、ボランチ・・「キムミンテ(仙台)」「扇原(名古屋)」、攻撃陣・・「水沼宏太(FC東京)」が挙がっています。
即戦力となる「J1ミドルランク以上」選手は、激しい競合獲得合戦となっています。
当然資金力勝負となり、来季昇格のコンサにはそんな資金力勝負は不可能です。では、獲得競争を諦めるか?!ですが、方法論はありますね。

A.中堅・若手の「活躍・有力選手」は「年俸移籍金が高く・本人の上昇意欲も高い」ですね。そんな選手は、「育成」の中で将来、時間を掛けて獲得します。
ここでは、ベテランの「活躍・有力選手」を狙いましょう。この層は、対象候補も豊富で、「高い能力」があるにも拘らず、若手・中堅優先のため「出場機会」を制限され、本人の出場意欲から「移籍希望」となっている選手が多数います。「高い能力・パフォーマンス」をなお、複数年発揮し続けられる選手は多数います。コンサには、そんな選手達の憧れ「小野・稲本」もいます。一緒にプレーを夢見る選手は本当に多いですね。
当然、「年俸・移籍金」は「リーズナブル」ですね。
・・・そんな代表候補が、「闘莉王」ですね。 移籍加入を待望します!
B.もう一つのターゲットが「今シーズンは低迷、前年・前々年で活躍の選手」です。
本来、活躍シーズンでのパフォーマンスを持つ「J1ミドルランク以上選手」です。
試合起用も遠のき、低迷した選手が、コンサでの再生・発展・成長を実現するため「移籍加入」とのパターンです。
これも、J1リーグの激しい選手の新陳代謝、より強く厳しい環境・条件から、その状態の選手も、多数います。実は、「中堅・育成」世代での「J1ミドルクラス以上」選手獲得の「主戦場・本命対象」ですね。「リーズナブルな年俸・移籍金」「本人の試合出場希望による移籍希望」と条件は揃っていますね。(今シーズンのMVP「福森」もそんな一人でしたね。)
・・・
 *DF-「闘莉王」について、他チームによる獲得競争の話は聞きませんね。激しい闘争心は味方にすると超強力な力となりますが、チーム団結力に問題あり、即ち、チームの「和」を重視等という甘い意識レベルでのチーム運営では、活用できず逆効果との認識が多いのでしょう。コンサでは、社長・監督・ベテラン陣の中、相互にリスペクトの中、ジャストフィットで、本人もとても「居心地の良い」価値観・空気で、活躍の土台はクリアー出来ますね。能力は、サッカー通も、ファンも、皆さんご存知の「圧倒的な能力」です。「空中戦支配率」は、自陣・敵陣とも、圧倒的優位となり、また「強靭・強烈なフィジカルコンタクト」は敵選手を弾き飛ばすJ1屈指の「強烈な守備力」となります。加えて、「シュート力」の得点力と「ビルドアップ力」による「攻撃起点」となり、コンサの「3DFからのビルドアップ」に直結する攻撃能力を合わせ持つスーパープレーヤーです。コンサが可能な金額で獲得チャンスが到来した事は、将来に続く「コンサの幸運」ですね。 絶対獲得です!!
 *ボランチ-「キムミンテ(仙台)」と「扇原(名古屋)」が候補でしょうか。「キム」は2015J1シーズン「シュート」順位37位・4ゴールの活躍の「得点できるボランチ」です。しかし、「守備・ボール奪取力」は「深井」より低下し、「中盤支配のためのボール奪取力」と「攻撃起点力」のボランチ要請には大幅に不足しています。選択上優位点は「年俸・移籍金」の価格位です。
一方、「扇原」は2014J1シーズンに大活躍し「ボール奪取力」と「ビルドアップ力」が特筆レベルで、攻撃ランキング40位、パスランキング21位の「J1上位レベルボランチ」で、2015シーズンも同様パフォーマンスで攻撃ランキング30位、パスランキング15位でした。しかし、2016シーズンは、同ポジション競争の激化、監督方針と衝突から、起用が急減し、名古屋へ試合起用を求めた電撃移籍でも、移籍2試合で故障・長期離脱となり低迷のままのシーズンとなったもの。本来、コンサの求める「ボール奪取力と攻撃起点・ビルドアップ力」を高レベルでプレーする25歳の「J1上位レベル選手」です。かなり「高額・競争激化」でしょうが、コンサの必要としているボランチは、「キム」ではなく「扇原」ですね。頑張って、金額を集中して、獲得しましょう。J1残留・定着の「切り札」となります。
 *攻撃陣-「水沼宏太」も是非欲しいMFです。2015J1鳥栖での中心選手としての大活躍、2016シーズン低迷パターンの中堅層・有力「J1ミドルレベル以上選手」です。2015J1シーズンは、「高いシュート力」「パサーとしてのビルドアップ力」「ドリブル突破」もあり、守備も「ボール奪取力」が高い「RSHとトップ下」選手でした。J1ランキングで、ドリブル39位、シュート67位、攻撃77位、パス79位、クロス88位で、多能力のマルチプレイヤーでした。しかし、2016シーズンは、5/21交通事故を契機にJ3FC東京23へ起用を移される「屈辱・低迷のシーズン」でした。そのため本人の強い「移籍希望」も想定され、最有力攻撃陣選手です。特に、25歳も魅力ですね。

済みません、またまた超長い前置きとなってしまいました。
では、本日テーマの
【J1を進む】-チーム課題「監督・コーチ」編です。
現J1チームの監督は、3つに分類されます。
(1)育成経験からの監督型・・8チーム(仙台・鹿島・大宮・柏・FC東京・甲府・新潟・広島)
(2)プロ監督型・・4チーム(浦和・横浜・神戸・鳥栖)全員外国籍。
(3)タレント型・・3チーム(川崎・磐田・ガンバ)
その特徴は、
(1)型・・結果的に「育成出身者」が監督就任、とのケースが大半で偶然の就任ですが、「育成出身選手」の戦力化・コントロールが得意で、そのまま継続し、その結果、順調なチーム進展の成果を獲得する監督が多い。欠点は、監督経験は乏しく、やや「甘く」成りがちで、管理力が弱く、緊急時や下降期でのチームコントロールは弱点気味。
(2)型・・豊富な経験により、コレクティブ(適正)な選択・判断に長け、新サッカー技術・知識も組み合わせた「現代型」サッカーを構築します。「年俸」は高くなりますが、ビッグクラブへの成長過程では有効な監督ですね。シーズン成果を期待でき、失敗の場合は、即解任となりますが、チーム力を比較的短期間で獲得したい時には、是非選択すべき監督です。
実は、もっと前は、この形の監督が、多くのJリーグチームの監督でしたね。
(3)型・・育成経験はほとんど無く、名選手だった「豊富な知識」と「選手経験」による監督型ですね。以前は、この形も多かったですね。「名選手は、名監督とは限らず」との格言が出来る所以ですね。「選手」は「自分よりも豊富な高い知識・技術へのリスペクト」から、監督指示を「神のお告げ」の如く、信じ・実践しようとします。「心服させて従わせるタイプ
です。
もう一点、全型に共通の必須ポイント・項目が重要です。
それは、「スカウティング能力=分析力」です。
一見、スコアラーや分析担当コーチの領域に見間違いしますが、
「現状分析・認識」⇒「最適対策」立案(長期対策と短期対策)⇒「練習・改善方法」の立案⇒「その実践」⇒「練習・改善成果の分析・把握・認識」⇒「最適対策修正案」の立案⇒その実践⇒「本試合」で実戦⇒「試合内で修正」認識・立案・実行⇒最初の過程に戻ります。
 の全過程を、「責任」を担って「把握・理解・管理・推進」し「成果獲得」とするのが、監督の仕事です。これが失敗し、成果は停滞し「解任」となってしまうのですね。

そして、
このスタイル毎に、「監督論」が異なります。
このスタイルを混同して、長短を指摘・議論しても的外れになりますね。
要は、「監督はどのスタイルか?」から始まり、「そのスタイルでの最適は?」と展開されるのですね。

では、コンサの「四方田監督」ですが、
 典型的な「(1)育成経験からの監督型」ですね。
 前段で指摘した通り、
「育成出身選手」の戦力化・コントロールが得意で、そのまま継続し、その結果、順調なチーム進展の成果を獲得する。欠点は、監督経験は乏しく、やや「甘く」成りがちで、管理力が弱く、緊急時や下降期でのチームコントロールは弱点気味。 の共通「長所・短所」ですね。
今シーズンをフル期間、経験し、成功と失敗の両方を実体験しました。「監督責任での敗戦」も正直4~5試合ありました。
これを、どう活かすか?!が主要です。
指摘しておきます。
〇一歩的な見方の分析に偏りすぎ「誤選手起用」が5試合発生。
 分析は、一面です。必ずもう一面=逆結論もあります。
分析の「適正力」の向上は当然ですが、総合的・逆ケースへの用意も含めた「選択・実践」です。
〇指導指示不徹底=個別選手への特定指示・指導漏れが数回発生。
 選手の「想定外事態による混乱」回避、より積極的プレー実践のために、具体的な・個別指示は必要ですね。
〇中堅・ベテラン層の能力アップが停滞。
〇試合中の「判断・指示・修正」が遅い。
 慎重なこ性格が災いし、早め早めの対応では無く遅すぎるため、「後手」踏む事態が多発し、試合コントロールが著しく低下。  が気になりました。

監督論で終わってしまいますが、コーチでも「課題点」を一点だけ指摘しておきます。

「練習担当コーチ」です。「フィジカル担当」は専任コーチがおりますが、「練習担当」は、各コーチが、パーツ別に担当していますね。
しかし、コンサのチーム弱点の一つが、
「練習の内容・方法」です。「一向に改善しない課題」は「練習量」か「練習方法・内容」かの問題です。コンサは、大量の課題が、一向に改善・解決していきません。
「専任」コーチが欲しいですね。

以上 長々前書と「監督」ちょっとコーチの【J1を進む】でした。
有難うございました。

posted by yuukun0617 |23:26 |

2016年11月26日

~進化~  【J1を進む】-2.チーム課題①保有選手構成

前3回のブログで、事前確認として、今シーズン実績データを確認しました。
ここからは、本編を開始します。
テーマは、
【J1を進む】のための課題と準備 の確認・点検です。

【J1を進む】の定義ですが、
 5~6ヵ年計画を進む、とのイメージです(夢想気味ですが・・・)。
 ①2017シーズンJ1に残留ポジションを掴む。
  目標;最終順位J1 10位~11位 
  2018シーズンJ1に定着ポジションを掴む。
  目標;最終順位J1  8位~10位 
 ②2019シーズンJ1上位争いポジションを掴む。
  目標;最終順位J1  5位~7位
 ③2020シーズンJ1優勝争奪・アジアカップポジションを掴む。
  目標;最終順位J1  3位~5位
 ④2021シーズンJ1優勝を掴む。アジアカップ本戦出場。
 ⑤2022シーズンJ1連覇。アジアカップ上位獲得。
当然、チーム規模も拡大・成長し、札幌本拠地の有力”ビッグクラブ”が完成している、という内容です。

そのための第一ステップの
来季・2017シーズン目標;最終順位J1 10位~11位 を実現するための「課題と準備」の考察・確認にトライしてみます。
【J1を進む】シリーズは、
1.序章
事前確認 「今シーズンデータ編」①
                ②
                ③  ( ここまで既載済みです )
2.チーム課題
 ①保有選手構成
 ②監督・コーチ
 ③システム・全体戦術
 ④個別戦術
 ⑤プレー・能力
3.個別選手課題
4.チーム関係者課題
5.サポーター課題   と
 全12編・ブログの予定で、現在、4編まで完了となっています。
大変、ロングバージョンとなり、色々とご迷惑もお掛けしそうですが、
【J1を進む】ためには、必要な項目だらけで、
また、一項目毎も、大変深く・難しく・興味深い内容で、ほんの僅かを触る程度となりそうですが、最新データや分析データを加え、より具体的な、数値で見える内容を心掛ける積りです。 どうかよろしくお願いいたします。

2.チーム課題 ①保有選手構成 です。
前ブログでは、J1 6位広島、13位磐田、14位甲府と比較し、J1レベル保有選手構成を確認しました。
人件費ランキングは、(かなり古いデータ-2014年度決算-で現在は変化しているでしょうが、)浦和20.5、名古屋20.5、ガンバ18.1、マリノス17.6、鹿島15.6、川崎15.4、清水13.5、磐田13.5、広島13.4、神戸13.4、鳥栖11.7、仙台11.4、新潟10.8、甲府7.6、湘南4.5(億円)でした。
コンサの2015シーズン6億では、最下位グループでしたが、来季11億へ増額によると、新潟と同レベルで、そのまま資金力と比例させると15位降格寸前順位となってしまいます。
コンサは、資金力勝負は不可能ですので、チーム力の源泉である「保有選手構成」で、資金力8位磐田・9位広島と同等で14位甲府を大きく超える内容の構築を狙い、目標;J1最終順位10位~11位を達成、との方針となります。

①経験別構成 〔ベテラン;30才~、中堅25~29才、育成~24才〕
     コンサ  広島  磐田  甲府
ベテラン 12名  10名 12名  15名
中堅    5    12  12   13 
育成   15     8  13    2
 計    32    30  37   30
②レベル別構成
その内、選手レベルをJ1・J2・J3に分類すると、
     コンサ  広島  磐田  甲府
ベテラン 12名  10名 12名  15名
 J1    9    10   5    1
  2    3     0   7   14
  3    0     0   0    0
中堅    5名  12名 12名 13名
 J1    4     5   4    4
  2    1     7   8    9
  3    0     0   0    0
育成   15名   8名 13名  2名
 J1    5     0   1    0
  2    4     6   6    1
  3    6     2   6    1
J1計  18名  16名 10名   5名
③ポジシヨン別「選手レベル」別選手構成
        J1      J2   J3
GK  4名   2      1    1
DF  8名   3⇒5   2    3
MF 16名  10⇒11  5    1
FW  4名   3⇒4   0    1
 計      18⇒21  8    6
【J1を進む】第一ステップの課題は、
A.選手保有数は、
J1チームレベルで問題なし。J1チームは、試合未起用の「育成」選手保有が多数有ります。J2・3レベルの「育成」選手を積極的に、「育成型レンタル移籍」で実戦経験を累積し、急成長を図るパターンが定着しています。コンサも、「外国・福島」実積はありますが、本格的に「J2・J3レベルの有力選手」で活用すべきです。対象者として、永坂・神田・前貴・阿波加の5名が挙げられます。年俸負担は相手による経費減とコンサのまま、との両ケースがありますが、コンサが年俸や、更に+育成費支払いをしてでも、成長が期待できる相手先なら、近未来での戦力化が期待できるものとして積極的に実施すべき将来施策です。菅も本来は同一対象ですが、J1で直接英才教育、経験・成長の方針ですね。内山は残念ながら他チームを選択し、移籍が濃厚ですね。そして更に、DF・MF・FWで適任候補があれば、「各1名づつ3名、トップ昇格」とし、「育成選手」層の強化による将来戦力作りを「コンサのストロングポイント」として確立したいですね。3名の昇格なら、負担も軽いですね。
B.「J1レベル選手数」は、
シーズン開始時12名から18名となり、広島15名・磐田10名を超えました。
しかし、問題点があります。
実は、J1レベルでも「下位レベル」で、謂わば「J1.5レベル」の選手が7名です。さらに、「J1トップランク」選手はいません。しかし、その中に、急成長中の選手が「ベテラン~育成」まで、14名もいます。〔ベテラン;都倉・内村・石井・菊地、中堅;ジュリーニョ・マセード・ヘイス・宮澤・石井、育成;ソンユン・福森・進藤・深井・堀米〕
来季、J1の厳しく・鍛えられる環境・条件によりさらに成長し「J1トップレベル選手」と成長できる選手は「都倉・ジュリーニョ・ヘイス・マセード・福森」の5選手、「J1中位レベル選手」に成長期待は「6名」が挙がります。
また、8名の「J2レベル選手」から「J1.5」への成長は、4名期待できます〔櫛引・前寛・荒野・中原〕。
しかし、シーズン開始当初は、成長成果前であり、成果が表れるシーズン後半まで「中核となるJ1レベル選手」が必須です。前段(③ポジシヨン別「選手レベル」別選手構成データ)の通り、DF・MF・FWに、「有力J1レベル選手」の移籍加入が必要です。具体的には、外国籍選手は、あと1枠で、国内選手2枠が必要です。
増川離脱で「DFリーダー」となる選手、深井離脱で構築不能となった「中盤支配」と「攻撃起点」とを両立させるボランチ、高さとテクニックと強さは現攻撃選手にありますが「スピード・ドリブル突破」のFWの3有力選手(1名外国籍も可)が絶対必要です。
ベテラン選手層は国内外ともに「買い手市場」で、優秀能力の複数年プレー可能な「リーズナブルJ1プレイヤー」はいますね。コンサは、「育成」選手のJ1化も順調に進行していて、当面の戦力急上昇のため、スタメンから外れ、試合起用機会のため移籍希望選手はお買い得です。例えば、「闘莉王」とか...ですね。外国籍ですと、有名・ベテラン選手もあり得「収入」面のW効果まであり得ます。
いずれにしても、「ボランチ」に加え「DF・FW」の「J1レベル選手3名」の獲得が必要です。
コンサの保有選手構成は、ここ数年、実は、
46%の「育成選手」がチームの中心でした。そして、「ベテラン37%・中堅15%」が「その成長」を試合の中核となる形で支え、「育成選手の成長」と共に「試合戦績」を成長・上昇させてきたのですね。そして、2016シーズンで「J2舞台での経験・成長」を優勝・昇格成果に繋げ、来季のJ1シーズンを勝ち取ったという展開でした。
その結果、J1をスタートする時点で、
理想形の経験別選手構成となりました。「育成層」を46%も持つJ1チームはごく僅かです。多くのJ1チームは、戦力拡大のため、すぐ戦力となる「ベテラン選手」層が増加していますが、一方で上位チームでは、「育成層」の戦力化が順調なチームほど継続的・成長型の戦力上昇プランとなるチームと、資金力により「中堅・有力選手」をひたすら集めるチームとに2分されています。例;浦和25%育成7/28 川崎35%育成11/31 と 鹿島59%育成19/32  ガンバ64%育成31/48・・コンサ型。
コンサは、理想形に近い選手構成を実現できており、それは将来更に強く成長するチーム力だ、という事です。

以上  【J1を進む-2.チーム課題①保有選手構成】でした。
有難うございました。

posted by yuukun0617 |22:01 |

2016年11月26日

~進化~  【J1を進む】-今シーズンデータ編 ③

続きまして、~進化~  【J1を進む】-今シーズンデータ編 ③です。

3.選手実積から記載を再開します。
2016シーズンのコンサの保有選手構成は、(8/29ブログで分析・記載しました)
32名が以下の分類となっています。

①経験別構成
 ベテラン;30才~、中堅25~29才、育成~24才
    コンサ    J1広島   磐田   甲府
ベテラン 12名    10名  12名  15名
中堅     5     12   12   13 
育成    15      8   13    2
      32     30   37   30

②レベル別構成
その内、J1・J2・J3に選手レベルを分類すると、
 コンサは、8/29時点⇒シーズン終了時で大変化しています。
    コンサ    J1広島   磐田   甲府
ベテラン 12名    10名  12名  15名
 J1    7⇒9   10    5    1
  2   5⇒3    0    7   14
  3    0      0    0    0
中堅    5名    12名  12名  13名
 J1   2⇒4    5    4    4
  2   3⇒1    7    8    9
  3   0      0    0    0
育成   15名     8名  13名   2名
 J1   3⇒5    0    1    0
  2   6⇒4    6    6    1
  3   6⇒6    2    6    1
  計  32名    30名  37名  30名
③ポジシヨン別「選手レベル」別選手構成
シーズン終了時点では。
        J1   J2   J3
GK  4名   2    1    1
DF  8名   3    2    3
MF 16名  10    5    1
FW  4名   3    0    1
 計      18    8    6
 
ここから、シーズン終了時点での、J1チームと比較しての課題は、
A.選手保有数では、劣後もなく問題なし。
  実際、J1チームには、試合起用経験がない「育成」選手が多数有りますが、下位リーグのチームへ、「育成型レンタル移籍」を活用し、実戦経験を累積し、成長後本チームへ復帰とのパターンが定着しています。コンサも、「外国・福島」への実積はありますが、現在、「J2・J3レベルの有力選手」で活用すべき育成方法です。(永坂・神田・前貴・菅・阿波加で活用すべきですね。)
B.「J1レベル選手数」は、J1上位~中位チームと同数まで増加しました。
シーズン途中時点より大きく成長し新たにそのレベルに仲間入りした選手が多数誕生し、シーズン終了時点では、総計18名となり、広島15名・磐田10名を超えましたが、J1レベルでも「下位レベル」で、謂わば「J1.5レベル」です。(J1.5レベルのコンサ選手は7名です。)また、「J1トップレベル」選手は、未だ出現していません。来季、J1の厳しく・鍛えられる環境・条件によりさらに成長し「J1トップレベル選手」と成りそうな、期待できる選手は、「都倉・ジュリーニョ・ヘイス・マセード・福森」の5選手が挙がりますが、今後の本人努力次第ですね。
C.「J1レベル選手」数の経験別構成。
本来は、ベテラン>中堅>育成 となるのがノーマルですね。少なくとも、「J1レベル選手率」は、ベテラン>中堅>育成 でなければなりません。
J1広島では、ベテラン層は、全員J1レベル選手です。
コンサでは、現時点ベテラン層のJ2レベル3選手(杉山・上里・上原)を、J1レベル化させる事は困難ですね。だとすると、飛び抜けて優秀な「プレー・判断」が契約の必要条件となります。
この選手層は「買い手市場」で、優秀能力の複数年プレー可能な「リーズナブルJ1プレイヤー」はいますね。コンサは、「育成」選手のJ1化も順調に進行していて、当面の戦力急上昇のため、スタメンから外れ、試合起用機会のため移籍希望選手はお買い得です。例えば、「闘莉王」とか...ですね。
D.「DF・FW」に「J1レベル選手数」が不足している。
「ボランチ」に加え「DF・FW」の「J1レベル選手」の獲得が必要です。
④選手起用と戦績
2016シーズン平均の選手起用構成は、
 ベテラン 6.5名  中堅 2 名  育成 4 名 (交代分1.5名)
 「育成選手数」順の戦績です。
  育成数   試合数   戦績
   1     3   2勝0分1敗
   2     5   2勝3分0敗
   3     8   4勝3分1敗
   4    16  12勝2分2敗
   5     7   4勝1分2敗
   6     3   2勝0分1敗
  「育成選手」4名の起用が最大の戦績となっています。

4.個別選手のシーズン終了時点「レベル」
「J1レベル」選手 特筆能力・プレー(2016J2ランキング・ポイント)
 GK ソンユン  セーブ19位
 DF 増川    守備力27位 +自陣空中戦
    福森    アシスト3位 攻撃9位 パス8位 クロス11位 守備16位 
          ビルドアップ◎ ボール奪取◎
 MF 河合    守備力・自陣空中戦◎
   ジュリーニョ 得点13位 シュート力3位 
          ドリブル・決定力・パスレスポンス・パス◎   
    稲本    決定力25%・シュート力50%◎
    マセード  クロス29位 ドリブル43位
    小野    シュート力40% ゲームメイク・パス◎
 FW 都倉    得点2位 ドリブル6位 パスレスポンス1位 敵陣空中戦8位
          アシスト14位 シュート力・決定力・ビルドアップ力◎
    ヘイス   得点19位 シュート力13位
    内村    決定力20位 シュート力24位  ドリブル力21位
「J1.5レベル」選手
 GK 金山    セーブ29位
 DF 進藤    守備力74位
 MF 深井    ボール奪取14位 
    宮澤    パス53位 攻撃53位
    菊地    守備力◎
    石井    クロス38位 ドリブル42位
    堀米    クロス43位 ドリブル75位 攻撃80位 パス95位
  早々に、「J1.5⇒J1」へ進化・成長させるもの。

以上 ~進化~  【J1を進む】-今シーズンデータ編 ①~③で、記載終了です。

有難うございました。
      

posted by yuukun0617 |00:23 |

2016年11月24日

~進化~  【J1を進む】-今シーズンデータ編 ②

~進化~  【J1を進む】-今シーズンデータ編 ②を続けてリリースします。
付番は、「今シーズンデータ編」シリーズを通した連番とします。

2.個別プレー等データ
〔攻撃編〕
①得点  試合平均 1.5点  J2平均 1.2点 順位2位
 ゴール      1.4点  J2平均 1.2点   3位
 シュート数    13.2本 J2平均 13.0本  9位
 枠内シュート    4.5本 J2平均  3.9本  3位
 ゴール決定率   10.5% J2平均 9.2%   2位
 ・・・得点・ゴールとも、リーグトップレベルでしたが、シュート数は平均レベルで、ここでは差はありません。「枠内シュート数」-「枠内シュート率34.1%」にポイントがあります。その理由は、「選手の固有能力」と結論付けられそうですが、それに加え、戦術的理由がありました。説明は、後段で行います。
②パス  試合平均 448.7本 J2平均 433.6本 順位8位
 パス成功率     74.4% J2 順位4位
 パススピード ショート7.79m/秒 J1平均-8.29m/秒
            コンサは      「0.5m/秒」劣後
            「1秒」のプレ-で、「0.5m」到達位置が縮んでいました。
 ・・・コンサのパススピードは、J2-4位の成功率となる原因でしたが、J1平均とは、なおレベル差があり課題でした。
③クロス    試合平均  14.4本 J2平均 14.7本  順位11位
 クロス成功率    26.2% 
 ・・・クロスは、J2平均以下の、低攻撃パターンに止まりました。
④直接フリーキック 試合平均 10.0回  J2平均 12.1回 順位21位
⑤コーナーキック  試合平均 4.6回 J2平均 4.7回 順位11位
 ・・・優秀プレスキッカー「福森」(セットプレーランキングJ23位・13得点)の活躍はありましたが、フリーキック回数そのものはリーグ最下位レベル、コーナーキック回数もリーグ平均レベルで、低レベルでした。
⑥ドリブル    試合平均 12.6回  J2平均 10.9回 順位5位
 ドリブル成功率   50.5%
 ・・・J2では高目レベルでしたが、J1平均13.3回にやや劣後し、なお、不十分内容でした。

〔守備編〕
⑦タックル     試合平均 20.9回  J2平均 19.5回 順位4位
 タックル成功率   77.3%
 ・・・守備主導戦術から、J2では多い回数でした。成功率は高いながらも△22.7%の改善余地があり、「ボール奪取」のためJ1での課題点。
⑧クリア      試合平均 23.8回  J2平均 24.4回 順位15位
 ・・・守備主軸戦術から、ここも多い回数。しかし、ボール跳ね返し=ボールロスト機会となる事から、前段階の「ボール奪取」成功率を高め、クリア回数は減少させる事が課題。
⑨インターセプト  試合平均 2.7回  J2平均 2.5回 順位5位
 ・・・J2では高いレベルでしたが、回数が少なく、「ボール奪取」回数直結となるため、改善が重要ポイントとなります。
⑩警告       試合平均 1.6回  J2平均 1.3回 順位3位
 ・・・ズバリ!「多過ぎ・もらい過ぎ」で、無用のファウル・警告から失点を減少させる課題です。

3.支配率と各種データとの相関
前回ブログで、「支配率」と戦績とのデータを確認頂きました。
その際、全試合の試合平均支配率は「62.4%~39.6%」で、

「62.4%~54.4%」 ✖ Aグループ
「54.3%~50.1%」 〇 Bグループ
「49.9%~48.9%」 ✖ Cグループ
「47.9%~39.6%」 ◎ Dグループ  との結論でした。

ここでは、この4グループの試合スタッツデータとの相関を見てみます。

グループ 試合平均

 A  得点0.8 失点0.8 シュート13.0本 決定率4.2%
 ✖  枠内シュート3.3本 枠内率25.3% 
    パス517本 成功率75.9% クロス19.6本 成功率29.9%
    FK11.1本 CK5.1回 ドリブル12.0回 成功率59.3% 
    守備項目は、殆ど支配率での相違はありませんが、インターセプトのみ 1.9回

 B  得点1.9 失点0.6 シュート13.8本 決定率12.4%
 〇  枠内シュート5.2本 枠内率37.6%
    パス493本 成功率77.5% クロス15.9本 成功率23.3%
    FK 9.2本 CK4.6回 ドリブル14.5回 成功率51.7%
                    インターセプト   2.8回

 C  得点1.3 失点1.0 シュート12.9本 決定率9.1%
 ✖  枠内シュート3.4本 枠内率26.3%
    パス392本 成功率73.4% クロス13.0回 成功率23.3%
    FK 8.5本 CK5.9回 ドリブル11.3回 成功率46.3%
                    インターセプト   2.1回

 D  得点1.9 失点0.8 シュート12.8本 決定率14.3%
 ◎  枠内シュート5.3本 枠内率41.4%
    パス348本 成功率70.8% クロス 9.7本 成功率28.7%
    FK11.2本 CK3.4回 ドリブル12.6回 成功率45.5%
                    インターセプト   3.5回

 ・・・得点と失点が大きく上下し、D・Bが抜き出ています。
シュート数は相違はありませんが、「決定率」が大きく上昇し、得点増加に繋がりました。
ポイントは、「枠内率」でD・Bが上昇し決定率アップをもたらしました。
守備項目でも、インターセプト数で、D・Bが増加し、守備力の上昇も示すものです。
支配率の低下は、パス数・クロス数・CK数を比例して減少させていましたが、各成功率は変化していませんでした。
この現象の理由ですが、前ブログで指摘の通り、戦術徹底・集中力が原因で、支配率設定の重要性を示すものです。前段で、高い「枠内シュート率」「決定力」の理由を「選手固有能力」に加え戦術的理由が加算したもの、と記載しましたが、明確にデータに表現されています。

Dの低支配率=守備主導から「攻守切り替え」から「速攻」の戦術徹底=インターセプトを軸に「ボール奪取」し「攻守切り替え」、スピードと精度の高い「速攻」チャンスは、「枠内率」も上昇し、高い「決定力」から「得点増加」です。

3.選手実績 は、次ブログとします。
【J1を進む】-今シーズンデータ編 ③ をご覧ください。

有難うございました。




  
 
 

posted by yuukun0617 |19:52 |