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2015年12月09日

映画「モルエラニの霧の中」

一昨年に「濃霧の中の難読地名域」という記事を書いて、昨年は「五里霧中な芸術の森美術館」という記事を書きましたが、今度は「モルエラニの霧の中」という話です。

私は小説を読まないし、テレビも見ないし映画も見ない人間なんですが、3ヶ月ほど前に「モルエラニの霧の中」という映画の試写会に行ってきました。→ 「室蘭映画製作応援団」の公式サイト

世の中、何が起こるか予想できないものですねぇ。
こんな、映画には全く縁の無い自分の、半世紀以上も昔の姿が銀幕に登場することになっても・・えぇがね?

実のところ、その映画はまだ完成していなくて、全7章のうちの3章分(約4割)の撮影が終わっただけですが、映画製作のサポーターに進捗状況を紹介するのが目的の「撮影中間報告 上映会」というイベントでした。

道の駅の玄関に貼られていたポスター
霧に浮かぶ大黒島
「モルエラニ」とは「小さな下り坂」を意味するアイヌ語で、室蘭という地名の起源になっています。

この映画の第2章「写真館の話」では、主人公が父親の営んでいた写真館を訪ねて、父親が撮った古い写真の束を倉庫で見つけるんですが、その写真の中の一枚に私が写っているという・・自分にとっては現実と物語とが倒錯したようなストーリーで、浦島太郎のような気分です。

室蘭水族館の遊園地で父が撮影した写真
アンパンマンのような顔だこと
うちの父は近所の写真屋さんと懇意にしてて、そこの設備を借りて自分が撮った写真を現像・引伸していたようです。

その写真館は母恋に健在?と言えるのか、少なくとも建物は残っていました。
営業してるのか分からない
2階のバルコニーがオシャレです。

 
どうせだからと思って、映画製作応援団に支援金を振り込んだら試写会に招待されるとのことで、「中間報告会」の案内も届きました。

中間報告会は入場無料ですが、平日に室蘭市内で行われます。
希望者には室蘭市内の数ヶ所で整理券を配布する仕組みなのですが、予め整理券を貰うために札幌から室蘭まで出向くのも二重手間になって辛いです。

幸い(なのか?)、8月に行われた日本クラブユース選手権U-15が途中で敗退したため、5日間ある夏休みのうちの1日分が未消化のまま残っていたので、中間発表会が行われる平日にその夏休み権を行使しました。←食事のクーポン券か?

中間報告会で放映されたのは、第2章のダイジェスト版と第4章と第5章で、全体像はまだホントに霧の中という感じですが、映画製作の意図や雰囲気はよく分かりました。
地元在住(+出身)の人が見たら、どこでロケをしたのか直ぐに分かります。

 
第1章に登場する現在の室蘭水族館
アブラボウズの館

第5章に登場するSL(2013/11/16)
歴史の牽引役だった鉄の塊
青少年科学館の裏に保存されています。

イタンキ浜も映画に出てきます。
椀を燃やした浜

その近くにある「室蘭ユースホステル」は田上義也の設計で1972年に建てられ、海に船が浮かんでるように(というか、船頭多くして陸に上がった船のように)見えます。
船頭多くして船山に登る

これも映画に登場する歴史的建築「旧三菱合資会社」
ろうそく出せ出せよ
旧三菱鉱業室蘭事務所として大正4年(1915年)に建てられ、現在は無線機を扱う「北星」という会社で、1階はキャンドルショップとミュージアムになっています。
ここのキャンドルは道の駅でも売っていて、確かにユニークな作品でした。

母恋駅も登場するらしい(2008/6/8)
全国的に有名になるとは

 
各章のエンディングロールに出演者がリストアップされますが、市民から選ばれた人達はもちろん、劇中に登場する馬やロボットまで実名で記されてて、しかも「市民キャスト」という扱いなので笑ってしまいます。
馬やロボットも市役所に住民登録されてるのか?

撮影開始から1年半ほど経って全体の4割を撮影し終わっただけだから、全編の撮影が終了して編集して効果を加えて映画が完成する時期は・・監督も「長生きして下さい」と言ってました。笑
(現在は全体の半分まで撮影が終了しています)

映画監督なんて、黒澤明しか名前を知らない自分が坪川拓史さんの名前など知る由もなく、「第23回トリノ国際映画祭」長編コンペティション部門でグランプリと最優秀観客賞のW受賞を達成し、世界各国の国際映画祭に招かれるなど、高い評価を得ている・・とか聞いても、失礼ながら未知の世界でした。

出演者のうちで名前を知ってる俳優は、大塚寧々さんと香川京子さん、小松政夫さんくらいですが、写真だけで登場する子役とはいえ、これで私も映画俳優の仲間入りだ。←大きな勘違い

 
室蘭への行き帰り、台風17号から伝播したうねりが胆振の海岸に打ち寄せていてたもんだから、波飛沫が広い範囲に漂って霧になってました。
正に「モルエラニの霧の中」状態で車は塩だらけになり、ミラーがよく見えなくなったほどです。


※間もなく旅に出ます。探さないで下さい。笑

いつ帰れるか分からないと受け取りに行けない可能性もあるから、毎年買っているイシヤのケーキも今年は予約してません。
帰ってきた時に、まだクリスマスが終わっていなければラッキーピエロのチャイチキだな。


posted by 雁来 萌 |20:22 | 雑念 | コメント(8) |

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この記事に対するコメント一覧
Re:映画「モルエラニの霧の中」

また入院ということですね。
全快しますようお祈りいたします。
ガンバレ👊😆🎵

posted by ヨーデル| 2015-12-10 12:47

まだ自宅の中の人

今回は院内の勝手が分かっているので、最小限の荷物で入院します。
まぁ、全快して元通りになる訳ではないと諦めてるし、はっきり見えない方が良い場合もあるだろうし。
あまり大きな声で(←誰?)見送られると、帰って来るのが後ろめたくなります。笑

posted by 萌| 2015-12-10 19:27

短きフットサルの季節

これから、短きフットサルの季節が本格的に始まります。
もしも、もしも、何処かに観戦に行かれるのであれば、危険な冬道のため、公共交通機関駆使をお勧めします。
8月の全日本フットサル全国大会にて、U12が十六強。
準優勝したフットサルチーム指導者より、賞賛されてました。
http://www.jfa.jp/news/00007104/
http://www.futsaledge.jp/archives/6606
来年2月帯広開催の全道フットサル全道大会に、札幌地区代表として出場決定。
札幌地区代表の一つに、若梟出身前寮監が指導するチームあり。(管理人さんの方がお詳しいかと…)
http://npo-aggre.jp/blog/
若梟出身者の健闘を見て、正直、嬉しかったです。
U15は、先週全道フットサル全道大会で優勝し、来年1月全日本フットサル全国大会出場とのこと。
長々失礼しました。
今年もあと約半月ですが、御自愛下さいませ。

posted by すずらん| 2015-12-13 21:20

昨日、某大学病院で

眼内にレンズを入れる手術を受けました。
全道FS(U-12)札幌地区予選のスコア速報を見ていたんだけど、代表決定戦で延長までもつれてどうなるかと思ったら、やっと勝ててやれやれ。
全道大会の日程は手帳に書いてあるのですが、多分、行かないでしょう・・6年前に帯広へ行ったことがあるけれど。
蛯沢さんがノルディーアのGKコーチをしてた時に見かけて、その後どうなったのかと思ってました。
アグレの吉田一貴コーチって、Uー18出身の彼かな・・前座のアカデミーOB戦でプレイ姿を懐かしく見てました。

posted by 萌| 2015-12-15 10:00

サンタ隊が来訪

ワタシの怪我の快癒を祈念して、サンタ隊が病院にやって来ました。
ホントは小児科に入院してる子供達を元気付けるために来たんだけど、眼科と小児科が同じ階だったのでラッキー。(他の階だったら、行動範囲制限のため行けなかった)
参加した選手が誰だったかはひみちゅ。

posted by 萌| 2015-12-17 15:21

新聞記載?

眼内にレンズを入れる大手術、お疲れ様でした。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/sports/soccer/consadole/1-0214911.html
ドレ君、ドルズ嬢、フロントブラザーズ?が陣中見舞いとは、心強いですね。
小児科と眼科が同じだったことに、管理人さんの心の強さを感じます。
今年もあと10日を切りましたが、御健勝をお祈りします。

posted by すずらん| 2015-12-23 22:00

じゃがいも機関車を踊っチャオ

1日に1回だけと制限されてた売店へ買い物に行こうとしたら、エレベーターホールにパネルが立ってて椅子が並べられていて、何の記者会見か?と思ったら「コンサドーレ・・」、「サンタ隊・・」と聞こえたので、売店どころじゃなくなりましたよ。笑
NHKのおねぃさんと一緒に「じゃがいも機関車」とかいうダンスを踊りました。(子供たちは)

posted by 萌| 2015-12-24 09:01

目出たく退院しました

人工レンズの縫着手術も予定通り終わり、術後にまた眼圧が上がって少し長引きましたが、昨日の午前に退院しました。
ホントに会社の仕事納めギリギリの日だったので、その日の午後から出社しました。笑
まだ白目の縫い跡が凸凹のままだし角膜の表面も滑らかじゃないし、メガネの度が合っていないのでハッキリは見えませんが、左右の目で立体視が出来て遠近感は分かります。
目の変形が落ち着いた頃にメガネを合わせれば、以前ほどでの視力ではないにしても日常生活には困らないだろうと思います。
年明けに、二回目の入院と手術の話を書く予定です。

posted by 萌| 2015-12-29 21:00

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