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2011年12月05日

【U-18】 痺れる最終節 第2弾

2011年12月3日(日)のJ2最終節、コンサドーレ札幌は札幌ドームでFC東京と対戦し、すでにJ2優勝&J1昇格を決めている強い相手に見事勝利して、来季のJ1昇格を決めました。
ただ勝つだけではダメで、徳島との3位争いは徳島の試合結果にもよる・・という状況でしたから、この厳しい戦いのドキドキワクワクっぷりったらなかったですよね。試合中はただゴールが決まったこと、試合に勝ったことを単純に喜ぶ気持ちが大きくて、「来年はJ1なんだなあ」という喜びはあとからじんわり来る感じでした。正直言うとまだ実感が薄いかもしれない(笑)。

そしてその翌日、コンサユースはプレミアリーグイースト第17節の試合があり、埼玉スタジアムの第2グラウンド(サブグラウンド)で浦和ユースと対戦しました。残り2試合でプレミアリーグイーストの首位に立つコンサユースにとっては、この試合に勝てば優勝にぐーんと近づきます。
今年レッズユースとは公式戦ですでに2回対戦しており、さらにシーズン前にはフェスティバル(GO FOR 2014 CUP)でも対戦していますが、いずれもコンサが勝っています。GO FOR 2014 CUPでは新チーム立ち上げの時期だからあまり参考になりませんがさっくりと勝ち、夏にSSAPで行われたプレミアリーグのコンサホームの試合では「まさに完勝」という出来でした。10月に宮の沢で行われたJユースカップの予選リーグではコンサが代表やトップチーム帯同で選手がかなり欠けるなか、2点リードされたのをひっくり返して3-2で勝ちました。
だから今回も勝てそうかなという気持ちと、レッズだって3回も同じ相手に負けるわけにはいかないだろう、怖いなという気持ちが相半ばする感じで会場へ向かったのですが。


コンサの試合の始まる前に勝ち点差3で2位につけているヴェルディユースが尚志高校に6-1と大勝していました。勝ち点でコンサと並ぶとともに、コンサがかなり差をつけてリードしていた得失点差も1差にまで詰め寄られています。
ここはコンサとしてもぜひ勝ち点3をとりたいところです。

試合の立ち上がりから前半20分くらいまでは、コンサはチャンスを作り出す意図のあるパスがおもしろいようにスパスパつながり、小気味よい攻撃の形を何度も作り出し、浦和はそれに対応するのが精一杯という感じで、このままだとコンサの勝利は問題ないかと思われました。しかし前半20分を過ぎたころから、ゴール前でボールを譲り合って相手に奪われカウンターを受けナガコウがすんでのところでクリアしたり、やられたと思う決定的な大ピンチでシュートを外してくれて助かったことも出てきました。中央を通そうとする縦パスがひっかかってうまくいかないシーンが増えたような気がします。相手の足もとからぐいっとうまくボールを奪ったような場面でファウルをとられることも多く、コンサゴール前で浦和のFKになることも続きました。
前半25分にペナルティエリア手前正面からの浦和のFKのとき、蹴ったボールが壁を作っていたコンサの選手のジャンプした手にあたり、ハンドとなってPKを取られました。
でも浦和の矢島くんが蹴ったそのPKを、なんと阿波加くんが止めたのです!
失点を覚悟していた大ピンチを脱して、これでまた流れがぐーんとコンサに傾くかなと思ったのですが。その後コンサは少しペースを取り戻して、ビッグチャンスもあったりして一進一退の攻防の末、前半は0-0で終了しました。
後半も一進一退の攻防が続き、少しずつコンサの攻撃が分厚くなってきた感じ、このままぜひ先制点を決めて欲しい・・と願っていたのですが、後半33分に相手の速い攻撃からゴール前で崩されて失点してしまいました。後半38分にはペナルティエリア内で相手を倒してPKでさらに失点し、最後は焦ったのかあまり効果的な攻めが続かない感じのまま0-2で敗戦という結果になってしまいました。

その結果、第17節終了時点での順位はこういうことになりました。
     チーム   勝点  得点 失点 得失点差

  1. ヴェルディ  32   42  26  +16
  2. コンサドーレ 32   35  20  +15
  3. エスパルス  29   36  33   +3
  4. レッズ    25   33  24   +9
  5. 青森山田   25   31  28   +3
  6. 流経柏    24   34  32   +2
  7. 静岡学園   21   25  26   -1
  8. FC東京    16   17  30   -3
  9. 尚志     15   20  46  -26
  10. 三菱養和   14   16  34  -18



順位を決める方法は

  1. 勝ち点
  2. 得失点
  3. 総得点
  4. 当該チームの直接対決の結果(勝点、得失点差、総得点)
  5. 抽選

の順です。
今日せめて引き分けに持ち込めていたら、次節は勝ちさえすればヴェルディの結果に関係なく優勝を決められたのですが、負けてしまったため、勝っても負けても優勝はヴェルディの結果次第という状態になってしまいました。
コンサとヴェルディの直接対戦結果は2試合とも引き分けですが、その前に総得点では現状かなりヴェルディが上回っていますから、勝点が並んだ場合、コンサは得失点差で上回らなければ優勝は難しそうです。
コンサにとってでも一番の難敵は、相手よりも雪かもしれません。練習グラウンドの状態によっては外で普通にボールを使った練習が難しいのかも。というか、先週のJユース準々決勝広島戦や今回の浦和戦の準備にもすでに積雪の影響は出ているのかも。毎年のことと言いながら、本当にこの点は悩みどころです。
お天気の神様、どうかグラウンドを雪に埋もれされるのはせめてあと2週間待ってくださいませ・・・。せめて公式戦のシーズンが終わるまではちゃんとした練習ができる環境が欲しいなあ。フルピッチサイズの高品質人工芝の屋内練習場だよねえ・・・。トップと兼用でさ。

ここで気になる最終節の対戦相手ですが、コンサはFC東京U-18と深川グラウンドで、ヴェルディは三菱養和と駒沢第2グラウンドで対戦します。
コンサもヴェルディもどちらもアウェイの試合。(とはいえヴェルディは「東京ダービー」ですけど。)
そしてどちらも残留争いまっただ中のチームとの対戦です。
プレミアリーグイーストの下位2チームはプリンスリーグに自動降格となるのですが、FC東京、尚志、三菱養和の3チームが熾烈な残留争いを繰り広げているわけです。
FC東京はコンサと、三菱養和はヴェルディと、尚志は流経柏と対戦します。いずれのチームも勝てば残留の可能性を残しますが、特に東京は勝ちさえすればそれだけで残留が決まりますのでぜひとも勝ちたいでしょうね。コンサにとっては難敵となりそうです。深川グラウンドでの試合はこれまで嫌な思い出ばかりですし・・。
対してヴェルディの方は、互いに子供のころから知っている選手も多いでしょうし、練習試合も含めれば過去に何度も何度も対戦しているだろう三菱養和との試合です。なんだかヴェルディに分がありそう・・・。
しかもヴェルディユースをよく見ている人のブログによれば、ヴェルディの楠瀬監督は今年限りで退任することになるのだそうです。チャンピオンシップに進出できなければ次節が楠瀬監督にとってヴェルディユースでの最後の試合となるかもしれません。選手たちは監督のためにと気合いが入っているでしょうね。

なんだか悲観的になる材料ばかり並べてしまいましたが、ユース年代の試合は文字どおり「やってみるまでわからない」もの。大人の試合と比べて心身ともに波があったり振り幅が大きいのはよくあることです。
だからコンサは、気持ちの高まりをうまく推進力に変えて、とりあえずはただ勝つことに集中して、しっかりと最終節を戦いきって欲しいと思います。
勝って、それでも優勝できなかったら、それはそれで仕方ありません。ここまでの結果の積み重ねなのですから。
こういうギリギリの状態で戦うことで得られるものも大きいでしょう。
できれば勝って笑顔で終わりたいですけどね。
プレミアリーグイースト最終節は、2011/12/11(日)13:00、全試合一斉にキックオフです。

最終節のFC東京戦の大一番。
同時キックオフの他の試合(ヴェルディvs養和)の結果も気にしつつ。
トップとそっくりの状況ですね(笑)。
ドキドキワクワクハラハラの試合がまだ続きます。
こんな痺れる状況にみなさんももう一度身を投じてみませんか?
会場となる東京ガス深川グラウンドは東京メトロ半蔵門線・都営新宿線
の住吉駅からすぐ近くの便利な場所にあります。周囲に住宅があり声だし応援は禁止されていますけど、たくさんの人が見に来て、良いプレーに歓声や拍手を送るだけでも選手たちは勇気づけられると思います。
お時間のある方はぜひ足をお運びくださいませ。


【おまけ】
レッズサポのユース応援スタンスは、「会場にダンマクをたくさん張って応援の気持ちで飾るけど、声だしはせずに静かに見守る」というものです。
この試合でも同様でした。
試合後ふと気づくと、大きなレッズのダンマクがたくさん並ぶレッズ側のゴール奥のネットの端にこんなダンマクが・・・!


物持ちよすぎ!!(笑)
懐かしい~~。2000年のあのダンマクですよ。(ご存じない方はこちらをご参考に)
2008年にJ1で対戦したとき、レッズサポがこれをゴール裏に張っているのを見て「まだ持ってたんだ~(驚)。何年もずっと想い続けてくれてたなんて。」とある意味感激しましたけれど、まさかユースの試合で持ち出してくるなんて(笑)。
コンサが昇格を決めたことに対するお祝いのつもりでしょうか。
これを見たコンササポたちは大笑いして盛り上がり、「おーい、物持ちいいなあー」「なんというツンデレクラブ!」など口々に叫んで、浦和サポとの交流(?)を楽しんだのでした。
来年のJ1での対戦が楽しみですね。


posted by あきっく |05:39 | ユース | コメント(9) | トラックバック(0)