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2011年01月31日

ポスト“以心伝心”。

延長後半、李の芸術的なボレーでアジア杯優勝を決めた日本代表。

オーストラリアの徹底的なロングボール攻めに苦しめられ、
何度も危ないシーンもありました。


日本が優勝した要因は様々あるでしょうが、私は今大会を通じて↓、

現場での問題解決能力。 -日本代表ヨルダン戦- 2011年01月10日

>現場の選手が、それを共有してその場で問題を解決する能力があるか

という点が大きかったのではないかと思っています。


若手も多かった今回のアジア杯のメンバーでしたが、
W杯経験者がうまくチームを継承して、引っ張っていったんではないでしょうか。





例えば、

今野が出した×マーク ザック監督第2案と選手の提案が一致し決勝点に[ 2011年1月31日 スポニチ ]

>岩政が第4審判に連れられピッチに入ろうと準備をした次の瞬間、今野が両手で×マークを出した。それを見た指揮官は岩政をいったんベンチに呼び戻し、コーチ陣と協議。同時に選手も試合を進めながら話し合いを持ち、遠藤が選手の総意として代替案をベンチに伝えた。

あの時点で、怪我以外で今野を代えるというのは考えにくかったので、
あの“×”の意味がわからなかったんですが、そういうことだったようです。


日本では、“監督の権威”ばかりがクローズアップされ、
上に逆らうことなど、(部下である)選手にできるわけがないと言われますが、
あの場面は、現場の判断が優先されたシーンでした。

前提として、監督と選手の間に信頼関係がないと出来ないことでしょうが、
どちらか一方からではない双方向のコミュニケーションが成り立っていると感じました。

それ以外のシーンでも、TV番組で名波さんも言ってましたが、
選手がコミュニケーションをとっている姿が散見されました。



日本は伝統的に相手の気持ちを慮る“以心伝心”の文化と言われますが、
その文化は次第に薄れていっていると感じています。

余談ですが、日本の伝統的な武道でも、本来の相手の動きに合わせるより、
フェイントを仕掛けるなど、積極的に自分から相手に働きかける方が主流になってきています。

懐古主義で古き良き日本の伝統の復活を望むのもいいですが、
世界に自らをアピールするためにも、以心伝心を補うために、
“関西のおばちゃん並み”の自己主張も必要になってくるのではないでしょうか(笑)。



さて、“あっちのチームは声出しちゃいけないルールでもあるのかい?”
っていわれちゃったこともあるくらい、昔から大人しいと言われている札幌の選手。


今年の補強は、その辺りも考慮されていたようにも感じますが、
今までのイメージを払拭できるくらい、変われますか。



posted by whiteowl |16:30 | Column | コメント(0) | トラックバック(0)

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