2013年05月21日
豊平川と共に・その恵みと災い
4月23日から6月2日まで北大総合博物館で、「地質の日」(5月10日)を記念した企画展示「豊平川と共に-その恵みと災い-」が開催されています。→案内 どうせだから、市民セミナ-「豊平川がつくりだした自然景観」が開かれる日にと思って、5月11日に見学してセミナーも聴講しました。 セミナー講師の前田寿嗣さん(柏中学校教頭)は、以前の記事で紹介した「札幌の地形と地質」や「道央の地形と地質」などを執筆しています。 豊平川は、札幌の市街地の基盤となる肥沃な扇状地を作った一方で、繰り返す洪水によって災害ももたらしてきたという歴史を、地図や地形や地質や写真から学ぶ企画になっています。
「地質の日」の由来は、ライマン(と日本人の助手達)が日本で初めて北海道の地質図を作った日だそうです・・「ゴトウの日」かと思ったよ。 地質図を1日で作れる訳は無いから、発行した日なんだろうけど。 セミナーも企画展示も、大変勉強になりました。 野草に詳しい人間としては、ついでに企画展示「北のすみれ」(ボタニカルアート)も鑑賞します・・スミレって結構種類が多くて、識別するのが難しいんですよね。 学内に、エキノコックス病を啓発するビラが貼られていました。 感染経路として、北大生などがローンでジンパをすると・・と書かれています。笑
会場へ向かう途中で、いつも横目で見ながら通り過ぎていた「清華亭」に寄って見学しました。 ここには昔、偕楽園という公園が作られて、その貴賓接待所として設けられた建物で、明治天皇が行宮した時の休憩所としても使われました。(その時の宿泊所が豊平館) 出窓のある洋室(左)と和室(右)を備えた、和洋折衷の構造になっています。 札幌市の有形文化財に指定され、東区にある永山武四郎邸と似ています。 清華亭の手前に、河道跡のように低くなっている土地が続いていました。 これは「メム」(涌き水)の川筋の跡だろうと思って、さらに上流側を探索します。 神社がある開けた土地に出ました。 中央の奥の隙間からつながってきています。 これが偕楽園なんですね。個人宅の庭のようにも見えますが。 こっちから来れば分かりやすかったんだな・・自転車捨て場かっ! 出発点に戻って、さっきの下流側にも低地が続いています。 その先は北大構内の「サクシュコトニ川」につながっています。 現在は自然の涌き水じゃなくて、人工的に水を汲み上げて流してるんだけども。
最近、厚紙を切り抜いて積み上げ、山の立体模型を作るキットを買いました。 紙を重ねて山を積み上げるから「やまつみ」・・紙も積もれば山となる。 それぞれの山によって、積み上げる層の枚数(標高)や地形の複雑さが違うので、難易度(★の数)や値段も大幅に違います。 取りあえず、身近な山だし豊平川の傍だし難しくない山ということで、★三っつの札幌藻岩山を選んでみました。 キットの内容:模型用の厚紙や台座、地形図、説明書、位置合わせ用の棒、完成(予想)図など 小さなパーツを無くしてしまった時に注文するFAX用紙まで付いてるんだから、それほど無くしやすいということかも。 厚紙の材料は、牛乳パックなどを再生したリサイクル紙で出来ています。 こういうキットも、3個くらい作ってみて初めて満足な出来になるんだろうから、焦らずに登山道を登る気分でコツコツと積み上げるのが、美しく完成させる秘訣だろうと思います。 まずは、台座に色を塗ることから始めよぅっと。 この商品を作ってる会社は札幌にあり、秀岳荘やamzonで売っています。 何年振りかで秀岳荘に行きました・・若い頃は随分と贔屓にしてたけど、今は山も登らなくなったから御無沙汰してました。
※追記として加えていた製作の経過は、まとめて「仮想体験・藻岩山登頂記」の記事へ移しました。
posted by 雁来 萌 |21:35 | 雑念 | コメント(0) |
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