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2009年02月21日

体の強さだけでなく

前のエントリのコメント欄でしーちゃんさんが触れてらっしゃいますけれど、先週の道新「コンサドーレ倶楽部」ではスカウトに転身した智樹がとりあげられていました。
 記事はこちら→ユースからの生え抜きMF 鈴木引退 スカウトに

智樹が選手生活のここ2年間について「つらかったです。」と振り返っているので、胸の奥の傷口がまだ完治していない私には、切なさや悲しさや悔しさで心の傷がジンジン痛んでしまい、何度も読み返せてはいないのですが。
でも、最初に読んだときに「ん??!」とひっかかった部分がありました。
どんな選手をスカウトしたいか?という質問に答えているところなんですが、智樹は

「先日、四方田さん(札幌ユースU-18監督)と一緒に試合を見に行ったんですが、見るポイントが全然違う。僕は『うまいなあ』と見るくらいだけど、四方田さんは、今は下手でも身体能力があり、将来性のある子供を見ています。僕がプロでやってて感じたのは、やっぱり体の大きさ、強さ、スピードなどフィジカルの大切さでしたから。そういう能力のある選手を重点的に見ていきたい

と言うのです。
智樹は自分がプロ選手として経験したことを踏まえて、体の強さ、大きさが大切だと実感したのでしょう。もしかすると三浦監督も、小柄な自身の選手生活の中で、体を重視せざるを得ない体験をしたのかもしれません。
サッカーを楽しませるという観点とは別に、プロ選手として生き残っていくための戦いを考えると、身体能力の比重はきっと大きいのでしょうね。

けれど見ている側の楽しみとしては、魅力を感じるのは体の強さ・大きさってわけじゃないんだよなあ。と声を大にして言いたいです。
高く飛べるとか、速く走れるとか、当たり負けしないとかだけでは、「北の宝石」という表現がぴったりだとうっとり見とれ、惹かれる気持ちになれないと・・、少なくとも私の場合はなれないと思うのです。
やっぱりサッカーをやっていて素敵じゃなきゃ。
ボールで表現するプレーが素敵じゃなきゃ。

身体能力は後から教えて身につけられるものじゃないけれど、ボールを扱う技術やセンスやアイディアや視野や判断力や戦術理解力やプロ向きの性格はあとから身につけられるから・・というならまだ分かります。
これらがもって生まれるものではなく後から身につけられるものなのかどうか、私にはわかりませんけれど。
けれどユースの試合を見ていると、小柄でもとっても魅力的な選手はたくさんいるので、そういう素敵さを切り捨ててしまっては魅力半減だぞと思います。そういう観る側の楽しみにもご配慮くださいね。
ま、そんなことはよ~~くわかってのことでしょうけどね。

実は何が言いたいかというと、智樹はもっと自信をもって! と言いたいのかもしれません。智樹はとてもとても素敵な選手だったんだから、スカウトする選手にそんな「自分にないものを求める・・」みたいな発想をしないで欲しい。
智樹みたいにエレガントなプレーをする選手たちをたくさん発掘して欲しい。
でもメンタルはもっと強い方がいいかな(爆)。

そんな「体は大きくないけどとても魅力的な選手」たちを見るのを楽しみに、この週末は、茨城ダービーとちばぎんカップ、2つのプレシーズンマッチに出かける予定です。

posted by あきっく |02:21 | ユースOB関連 | コメント(6) | トラックバック(0)