コンサ中心生活

2009年11月12日

アンフィニMAKI．FCと真木幸三さんのこと

もうだいぶ前のことになりますが、札幌のきもの専門店「えり善真木呉服店」の社長であり、コンサドーレ札幌サポーターズ持株会の副理事長でもある真木幸三さんのインタビュー記事が、JFA news 2009年１月情報号に載っていました。

　　

私はその中でも特にアンフィニMAKI．FCの設立経緯などについて興味深く読んでいたのですが、今年の高円宮杯（U-15）に、コンサ札幌U-15とともに北海道代表としてアンフィニMAKI．FCのU-15チームが出場することになった機会に、この話をご紹介しようと思いました。
ちなみにアンフィニMAKI．FCは、現役のユース選手でいうと、U-18キャプテンの上原拓郎くんや、同じく３年生の鈴木健士くん、１年生の鈴木貴大くんの出身クラブです。
　　アンフィニMAKI．FCの公式サイトは→こちら

記事の中から、真木さんのサッカー人生のさわりをご紹介すると。

真木さんは、滋賀県草津市で生まれ”近江商人発祥の地”に日本で初めて設立された商業高校である八幡商業高校の出身です。大学時代にサッカーをしていた先生が赴任してきた縁で、中学のときにサッカーと出会い、八幡商業サッカー部の人に見初められて八幡商業に進学、サッカー部で３年間を過ごします。でも高校卒業後京都の呉服商社に就職してからは、仕事に追われてサッカーとは疎遠な毎日だったそうです。いつか独立して自分の店を持つという夢をもって毎日仕事三昧だったそうで。
会社の先輩から「取引先の呉服屋で娘婿を探しているけど、どうだ？」と紹介され、試しに北海道に来てみて気に入り、27歳のときに結婚。えり善真木で義父の教えを受けながら経営の修行を積み、1975年にえり善真木が４丁目プラザ店を開店すると、そこで同じく４プラに出店してきたミナミスポーツの従業員とサッカーの話で意気投合。サッカーを再開することにしました。休みの関係で土日中心に活動している社会人チームには入れないので、真木さんは周辺の丸井、三越、プリンスホテルなどの従業員に声をかけて「早朝リーグ」を発足させ、そこに多くのサッカー好きが集まったそうです。転勤族の多い札幌には、かつての日本代表クラスの選手が札幌の支社に赴任してくることも少なくなく、そこで真木さんのサッカー人脈が多いに広がることになったそうです。
現Ｊリーグマッチコミッショナーの二村昭雄さんが東洋工業から札幌マツダに出向してきたり、その２つ後任に現サンフレッチェ広島の高田豊治さんが赴任してきたり。当時北海道社会人リーグに所属していた札幌マツダは社会貢献として子供たちのサッカー教室を開いており、真木さんは自社所有の土地をグラウンド用地に提供することにして、子供たちが快適にサッカーを楽しめる「盤渓サッカー場」ができたそうです。
その後経済不況で企業チームは解散に追い込まれたけれど、サッカー場だけは閉鎖を免れたので、真木さんはマツダ社員だった加藤孝俊さんとともに盤渓サッカー場を拠点とするU-15チームを立ち上げることにしました。当時中学生年代のチームが少なかったからだそうです。
チーム名はマツダの車のアンフィニと、真木さんのMAKIからとったものだそうです。
一方、真木さんは自分でも札幌社会人リーグでプレーをし、94年の「第１回トヨタチャレンジカップ」では全国制覇を果たしたそうです。ちょうどそのとき日本代表に呼ばれた経験のある選手が札幌に赴任してきたという幸運もあったそうですが。
コンサドーレのサポーターズ持株会には真木さんも参加しており、現在持株会の副理事長をされていることは最初にご紹介したとおり。サッカーをもっと北海道に根付かせたいと熱く語る真木さんにとって、サッカーの魅力は、競技そのものの魅力のほか、サッカーがもたらす人とのつながり、だそうです。記事の最後には、2008年には鹿児島県で行われたねんりんピックに北海道選抜チームの一員としてフル出場したと書かれていますが、それならきっと、今年北海道で行われたねんりんピック（サッカーの会場は東雁来）にも出場されたんでしょうね。

私財を投じて浜厚真野原公園のサッカー場を造られた方もそうですが、北海道で熱くサッカーを支えている方がたくさんいらっしゃるんだなあと感動しながら読んだ記事でした。
興味のある方はぜひJFAニュースのバックナンバーをご覧になってみてください。

posted by あきっく ｜09:20 | コンサ以外のサッカー | コメント(2) | トラックバック(0)

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