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2009年03月20日

不運な谷間の世代

昔、マスコミに「谷間の世代」と名付けられていた世代がありました。
アルゼンチン・ワールドユースに出場した、山瀬たちの世代です。
その前のナイジェリア・ワールドユース世代(稲本とか小野伸二とか)が華々しい成績をあげてスター選手並みにもちあげられていたのに対し、アルゼンチンユース世代は山瀬を初めとして比較的地味な選手が多かったうえ、FIFA U-17世界選手権に出られなかった世代だったことから、そんなふうに呼ばれるようになったようです。
とは言っても、その前の世代にもさほど興味はなく、コンサから山瀬や藤くんが出ているからこそ(今ちゃんは大会直前に骨折してしまったんですよね)朝の4時に起きて必死にテレビで見ていた私にとっては、この世代こそがまさに「スター集団」であり、思い入れ深く見る私たちの日本代表だったのですけど。

・・というのは単なる話の枕で(長いよ)、書きたかったのはこういうマスコミの勝手なレッテルの「谷間の世代」とは違って、ちょっと気の毒なというか、不運な世代のことでした。

FIFAの理事会で、2012年のロンドン五輪から、男子サッカーの出場資格を21歳以下に引き下げる案がまとまったそうです。これをFIFA総会に諮り、国際オリンピック委員会が承認すれば、ロンドン五輪から実施となり、2011年のU-20W杯(コロンビアで開催)が五輪予選を兼ねることになるのだそう。
 ソースはこちら→スポナビニュース五輪サッカーは21歳以下へ 承認得れば12年から実施

もしこれが実現すると、現行のままならロンドン五輪世代と呼ばれるはずの純貴たちの世代が年齢制限で出れないことになります。
2012年に21歳以下ということは1991年1月1日生まれ以降ということでしょうから、出場できるのはヒロたちの学年や、曵地くんの学年の早生まれの選手までということになりますね。
コンサの選手でいうと、純貴、宮澤くん、堀田くんの年代別代表トリオ(←無理矢理トリオと言っちゃうよw)や、曵地くん(や水戸の鶴ちゃん)が不運にもルール変更のはざまで割を食ってしまうことになります。
実は純貴たちの学年は、国体の制度変更でも不運な目に遭っています。
国体のサッカー競技(少年男子)という種目の出場資格は、2005年に岡山で開催された「晴れの国おかやま国体」までは、高3の年齢以下の選手・ただし中学生は不可、というものでした。ですからどこの県もたいてい高3の選手が中心となり、高2の選手も数人混じるというチームだったんじゃないでしょうか。
ところが出場機会が少なくなりがちな高1年代の強化のためという理由だったと思いますが、2006年開催の「のじぎく兵庫国体」から、出場資格が高1から中2までの学年の選手に変更になりました。そのため、のじぎく国体の年に高2、高3だった選手は、国体の出場資格がなくなってしまいました。
国体って、私たちJリーグチームのサポからするとあんまり深い関心を抱く大会ではありませんが、日本のスポーツシーン全体の中では、というか日本体育協会の力という意味では、かなり大きな影響力を持つものだそうです。たとえば大学の推薦入学などでも、経歴に国体出場があるかどうかでかなり違うらしいです(←かなり前のエルゴラひしゃく氏の記事のうろ覚え)。また、そんな実利(?)とは関係なくても、単純に○○代表として県民(道民)の期待を背負ったユニフォームを着て試合に出場するのは、選手たちにとっては誇りであり晴れがましい舞台だろうと思うと、実力以前の問題で、単に生まれた時期の運不運という偶然で出場機会を奪われるのは、さぞや無念だろうなあと思ったものでした。
それがちょうど、純貴たちの学年とそのひとつ上の学年(ヤスとか俊ぴーとか)にあたります。
でもね、純貴たちのひとつ上の学年はまだいいですよ。U-18方式の最後の大会となった岡山国体のときは、翌年からの出場資格変更を見越して、北海道代表でもその前年や前々年と比べると多くの高2選手が出場していました(→関連エントリ:U-20W杯を見て思い出した岡山国体のときのこと)
けれどさすがに高1の選手まではなかなか割り込む隙間がなく、なにせ16名しか選出できませんので、純貴たちの学年で北海道代表に選ばれた選手はいませんでした。

そして今回もし五輪出場の年齢制限が変更になったら。
純貴たちの学年は不運ふたたび、ですものね。ぼやきたくもなるでしょうねえ。
FIFAがそうしたいと言ってもIOC(国際オリンピック委員会)がなんと言うか分かりませんから、まだどうなるかは不明ですが、もし変更になっても、年代別代表はしょせん通過点。代表監督の好みによって左右されるものでもあるし。選手として大きくなれるかどうかは、年代別代表の経験の有無で決まるもんじゃないからねーー!!と声を大にして言いたいです。
慰めにもならないかもしれないけど。


これに対して、年齢制限が変更になってラッキーになるかもしれないのはヒロの学年ですね。
現行のままだとヒロの学年は、4年ごとに区切ると下から2番目の学年。「飛び級」してU-20W杯後にひとつ上の代表と合流し、五輪代表に食い込む選手もいるにはいますけれど、その上の世代と比べると五輪出場には不利な感は否めません。
でも2012年ロンドン五輪が1991/1/1以降生まれの選手の大会となるならば。まさにヒロの学年が最年長になり(その上の学年の早生まれの選手もいるけれど。あ、熊ちゃん。)中心選手となることが予想されます。
今のままならヒロはこの年代の主力選手だしなあ。・・・楽しみかも。

・・って、純貴に言ってることと矛盾してるじゃん!>私(純貴ごめん)
しかも、仕事で一分一秒もおろそかにできない状態って言ってたのはどうした?!>私

posted by あきっく |21:15 | コンサ周辺のいろいろ | コメント(0) | トラックバック(0)

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