2007年07月14日

私の初めてのサッカー

今日の徳島戦は中止になってしまいましたね。
台風だから仕方ありませんが、徳島まで行った選手達、スタッフ、そしてサポーターの方々、お疲れさまでした。無事に、少しでも楽に帰ってこれますように。
代替開催日もまだ決まらず、なんだか落ち着かず、気が抜けたような感じです。

そこで今回はちょっとコンサとは関係ない思い出話をしてみようかと。
先日プリンスリーグを見に芦別へ行く途中美瑛をドライブして、美瑛の景色にイギリスの丘陵地帯を思い出しました。
また、ここしばらく征也のおかげでU-20W杯関連記事やブログをいろいろ見て、日本代表が滞在しているビクトリアの街の写真を眺めていたら、やっぱりイギリスの街並みを思い起こしました。ビクトリアという名前だけあって、きっとイギリスから移住した人たちが拓いた街なのでしょうね。
「そういえばサッカーの存在を初めて意識したのもイギリスでだったなあ」と思い出しまして。
コンサと関係ない自分語りの思い出話なので、たたみます。

結婚して3年目に夫が研修で1年間イギリスに行くことになりました。私は夫と離れて暮らすのが寂しい・・というわけでもなかったのですが(笑)、「外国で暮らす」という経験をしてみたい、この機会を逃すともう一生ないかもしれないと思い、職場にわがままを言って休ませてもらい夫と一緒にイギリスに行くことにしました。行き先はロンドン。1994年6月下旬の出発でした。研修のカリキュラムが始まる9月までの間は準備期間として各自好きな準備をしてよいことになっており、夫は7月にケンブリッジ大学のとあるカレッジで開かれるサマースクールを受講することにして、ついでに私も一緒に参加することになりました。実を言うと英語での授業にはほとんどついていけなかったんですけどね、でも休業中で勝手に参加するだけの私は気楽なもんです。
イギリスの大学事情については詳しくないんですが、そのサマースクールでの印象では、日本の大学が1階は化粧品売り場、2階は婦人服売り場とか分かれているデパートだとすると、ケンブリッジは各フロアでそれぞれの店舗が思い思いの商品を並べているファッションビルみたいな感じで、カレッジの独立性が強いように感じました。カレッジごとに研究内容や教育内容を独自に決めて、それが同じ大学の他カレッジと競合するところがあってもそれぞれの魅力を打ち出してアピールする。経営もカレッジごとにしているのかもしれない。そして同じケンブリッジ大学に属するカレッジの中でも伝統とか格式に違いがあるようで、伝統や格式にのって悠然としていられない新興のカレッジは、夏の間留守になる学生寮や校舎を利用して外部の者向けに広くサマースクールを開催し経営の足しにしているようでした。
夫と私が参加したのはそんなサマースクールのひとつでした。
4週間の間、ふだんはカレッジの学生が暮らしている寮の部屋に宿泊し、寮の食堂で食事をとり。イギリス風の朝食や夕食を体験できたのはおもしろかったです。イギリスの食事って、言われているほど悪くないですよ。
あ、話が逸れた。
参加したのが英米法を母国法としない国の社会人、学生向けのコースだったので、集まった人たちはヨーロッパと南米の人が多かったです。どっちかと言うと学生の方が多かったかな。
国籍でざっと思い出してみると、スウェーデン、デンマーク、オランダ、ドイツ、スイス、イタリア、スペイン、ポルトガル、エジプト、エクアドル、ブラジル、コロンビア、アルゼンチン、韓国…。
折しもワールドカップアメリカ大会が開催中であり、寮のロビーではテレビの前に人だかり、悲喜こもごもの大観戦会が開かれていました。
その当時の私は、Jリーグ開幕とその後の盛り上がり(いわゆるバブル)に煽られて「なんか楽しそうなことが始まった!」とは思っていたものの、特に好きなチームがあったわけでもなく、サッカーも見たことがない。アメリカ大会前の「ドーハの悲劇」もろくに知らずに過ごしていました。
だからワールドカップの試合を見てものすごく盛り上がるみんなの様子は素直に驚きでした。そしてこれだけの国の人が入り混じっているので、試合結果について翌朝なんと言ってよいか正直会話に困りました(笑)。
サッカーが世界の共通語なんだなあと思ったのはもうひとつ。
一日の講義が終わったあと学生達(仮)の合い言葉は「8時に、正門のところで」。
夕食を食べ終わったあとに、みんなで集まってサッカーをしようと言うのです。
この時期のイギリスは午後8時といってもまだまだ明るい。サマータイムですし。(そういえばビクトリアも午後8時15分キックオフの試合で、試合開始時にはまだ明るかったですね。)
8時に集まってそこから小一時間、近くの広場で草サッカーを楽しむ毎日。残念ながら私は見ているだけでしたが、女の子もふつうにサッカーをしているのも私にとっては驚きでした。男子にひけをとらない強さと上手さのドイツ人女子学生もいました。いろんな国から集まった人たちがこうやってサッカーをやって楽しむ。サッカーって共通語なんだなあと思いました。
サッカーをやれる芝生の広場がふつうにあちこちにあって気軽だし。もっともイギリスの人たちが芝生で遊ぶのはサッカーに限らず、鉄のボール?を転がして並べたピンを倒す「ボウリング」(←日本のボウリングとは別物)をやっている人たちとか、けったいなものがいろいろありました(笑)。

これが私にとって、サッカーという競技を身近に感じた最初のできごとでした。
でも結局このときはそれきりで、イギリス滞在中にサッカーの試合を見に行っていないんです。テレビで「5か国対抗大会」は見ましたけれど。「5か国って何?」と思ったら、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの「4か国」に、フランスを加えた大会でした。イギリスの各地方がフランス一国と同格かい?!と驚きました。イングランドのサッカー協会が国名を冠さず、ただ「ザ・フットボール・アソシエーション」と言うのだという矜持を知って感心しました。
今思えばあのときに本場のサッカーを見に行っていればよかった。もったいない。ウェンブリーだけは観光がてら外観だけ見に行ったんですけど。

あの当時と比べると、10数年後の今、私がこうしてコンサにまみれた生活をしているのが不思議な感じです。人生、先に何があるかは分かりませんねえ・・。

posted by あきっく |22:55 | 日常 | コメント(0) | トラックバック(0)

関連コンテンツ

スポンサーリンク

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.consadole.net/akik/tb_ping/248
コメントする