2014年12月14日

プレミアイースト2014、札幌U-18は連敗発進 ←書きかけでした

年末も近づいてきたし、中途半場に散らかしているエントリーの整理をしようかな、目次も兼ねて・・と思っているところなのですが、書きかけのエントリーをとりあえずえいやっと公開。これは2014/4/13の日付で書きかけ状態でした(汗)。


先週の日曜日に開幕した高円宮杯U-18サッカーリーグのプレミアリーグ。わがコンサドーレ札幌U-18はここまで2試合、清水ユース、柏U-18と対戦して、残念ながら2連敗となりました。しかも大敗といってよいスコアで、チャンスやシュートの数も少なく・・・。
2節終わっての順位もなんと最下位になってしまいました。(>_<)
結果をみて心配されている方も多いでしょう。
なので私自身の気持ちの整理も兼ねて、現時点でのユースの状況についての感想を述べておきたいと思います。素人目線ですが、長いことコンサユースを見てきたなりに思うこともあるので。

近年、コンサユースはU-18年代の国内最高峰リーグであるプレミアイーストで優勝したり、その翌年は優勝は逃したものの2位になり、さらには年末のJユースカップでは北海道のチームで史上初の優勝を成し遂げたり、トップにおおぜいの選手を輩出したり、去年もJユースカップでは準決勝まで進んだり、めざましい成績をあげています。実際、ユースの試合をみると、華麗なパスワークで相手を翻弄して、圧倒的にゲームを支配して、いろんな形でチャンスを次々に作って勝ちきってしまう楽しい試合がたくさんありました。「うちのユースは強い」と誇りに思ってらっしゃる方も多いでしょう。もちろん私もそのひとりですが。

ですが、プレミアリーグが始まった2011年以前のコンサユースを振り返ると、「ユースに力を入れているクラブであり、(トップチームの規模・成績のわりには)ユースはそこそこ強い」という評価はあったでしょうが、全国で名だたる強豪というわけでは決してありませんでした。全国大会で勝ったり負けたりする、ごく普通の中堅どころのチームというイメージです。これまでの歴史を振り返ってみると、むしろ、目覚ましい成績を挙げたここ数年の強さこそが突出していると言ってもよいと思います。

「でも、うちはユースに力を入れているから」
「ユースから選手を育てるのがクラブの方針だしクラブの命運を握っているから」

…だから、うちのユースが強いのは当然だし、強くなければならない、と思われますか?

確かにそうなんです。アカデミーの充実はコンサドーレの宝でありクラブの将来を左右する存在です。
でもだからといって、そういう方針をとったからといって、自動的に選手が育ち、チームが強くなるわけではないですよね。(細かいことを言えば、「個々の選手が育つこと」と「チームの勝敗」は別のものですが、そこを語りだすと長くなるのでとりあえずひとまとめにします。)
全国での立ち位置を冷静に見渡してみれば、札幌U-18は、北海道内のタレントがこぞって集まってくれる、入りたいと思ってくれる(・・たぶん)点で、他の国内クラブにはない優位性がありますが、育成環境では、クラブの大きさからくる(つまりは貧乏)制約が厳然としてあります。
たとえば、東雁来の練習用グラウンドの人工芝は2002年にグラウンドができて以来張り替えておらず、手入れしつつ使ってはいるでしょうが、とっくに耐用年数は過ぎていると思います。新しいきれいな人工芝グラウンドとはボールの感触・足の踏み込みの感触などがきっと違いますよね。また、他のJクラブでは、学校が休みの時期には毎年ヨーロッパは南米など海外遠征に出かけて国際大会に参加するクラブもたくさんありますが、コンサではそのようなことは夢物語です。外国に遠征して国際試合を経験するのは若い選手たちにとって得がたい経験になるでしょうね。そこで受けた刺激が、帰国してから日々の練習に大いに影響するだろうことは想像に難くありません。年代別代表に選ばれて代表で海外遠征の機会のある選手だけでなく、チームの選手全員がそういう経験を積めれば、個々の選手の実力の力の底上げにどんなに良いか・・と思うけれど、残念ながらコンサでは大会優勝の副賞などJリーグやJFAがご褒美で行かせてくれる機会を待つしかありません。(昨年参加したゴシアカップ@スウェーデンはそのパターンですね。)
また、育ち盛りの身体作りの面では、練習終了後すぐに食事をとって消耗した身体に栄養を補給することが大切だそうですが、コンサではそのための設備もありません。全寮制のクラブなら練習と食事時間の関係はしっかり管理されているでしょうし、通いのチームでも、レイソルなどは練習終了後にクラブハウスで食事を摂らせてから帰宅させるのだそうです。選手によっては練習後自宅に帰って食事をとるまでに時間がかかる選手もいますからね。
コンサもそこまでできれば良いのでしょうが、現状では施設設備的にも人員的にも難しいでしょう。お金があればなあ。(ここは松山光くんプロジェクトの発動場面ですかしら!)
さらにコンサの場合は、1年のうち実におよそ3分の1の期間が、ちゃんとしたサッカーの練習をすることができないという積雪地ならではのハンディがあります。これはもういかんともしがたい。冬場は東雁来の屋内練習場で練習をしていることが多いようですが、ここはサッカーピッチの3分の1くらいの広さしかないようです。
別に恨み言を言ったり他のクラブを羨んでいるわけではなく(うらやましいけど)、何を言いたいかというと、いくらクラブが今「アカデミーから選手を育てる」方針で、育成を重視しているいっても、コンサドーレは「ユースが全国トップクラスの成績であるのが当然」とは到底いえない環境・立ち位置にあるクラブだということです。
そうでありながらの近年のこの実績は、まさに選手個人のたゆまぬ努力と、選手のご家族や育成に携わるクラブスタッフの並々ならぬご尽力のたまもので、望外の成果だろうと思うのです。

なのでプレミアイーストで勝てない試合が続いたり、選手たちが試合で胸のすくようなすばらしいプレーを見せてくれるばかりじゃなくても、「今年のユースは弱いね」とか「今年はダメな年だね」などと、簡単に切り捨てないでくださいな。
あらやだ。本題に入る前に熱く語ってしまった。この2試合の感想を述べようと思ったのに前置きが長くなってしまいました。

といいながらまだ前置きが続きます。
プレミアリーグが開幕する前の今シーズンの状況について振り返ります。

今年のチームの始動である昨年末のGO FOR 2018 CUPは、そこそこの戦績でした。グループリーグであまり勝てなくて7位8位決定戦にまわるほどでしたからいい成績とはいえないですけど、それより悪かった前年の成績に比べるとまあそこそこです。
もっとも、一昨年は、Jユースカップで初優勝してそのまま大阪から埼玉入りしての大会参加でしたので、新チームの準備もないままいきなり3年生が抜け、遠征の疲れもたまっているだろうし、優勝の達成感とホッとした気持ちから切り替える時間もないままでの試合でしたから、「そりゃ負けても無理ないよねえ」と思っていました。
だから前年と比べるのはほんとは条件が違うんですけど。
今年は大会の成績には現れないB戦(控えチーム同士の練習試合)の対戦結果がいつもより負け込んでいたのも気になりましたけど。

で、今年2月の大阪遠征です。ここからが本格的な今年のチームの始動です。例年、年末の遠征を終えてチームはしばらくオフに入り、1月半ば過ぎから新チームでトレーニングを開始し、たまには広いグラウンドでサッカーをやるべく2月に本州に遠征します。今年は2月7日から関西に遠征し、ご承知のとおり神戸ユース、京都ユース、ガンバユースと30分×3本ずつ練習し合いをやって、3連敗でした。しかもそれぞれ 0-5(0-2,0-3,0-0)、1-6(0-1,0-2,1-3)、0-8(0-0,0-5,0-3)のボコられ続きでした。結果だけじゃなく内容も「スコア通り」という感じだったので、見ている方もちょっと凹みましたね。やってる方はもっとでしょうけど。
や、言い訳すればいろいろあるんです。一年中いつでもサッカーをできるチームと違って、うちは年末のGO FOR 以来1か月以上ぶりの外でのサッカーですから、広いところでボールを蹴る感覚を取り戻すまでバタバタするのは仕方がない。とかいろいろ。
そんなの毎年のことでしょ?でも毎年こんなには負けていないじゃない?と思われるかもしれませんが、去年まで毎年2月に参加していた広島での強化フェスティバルは、マリノスとかガンバとか中国・関西地方の高校チームなど、他のチームもみんなで広島に集まって連日練習試合を組む体制でした。でも今年は、うちが相手チームのホームに出稽古みたいに「頼もう~」と出かけていって練習試合を組んでいたところが去年までとは違いました。コンサはアウェイで3日連続の3連戦ですもの。体力的にはきついです。(や、相手チームも他と連戦でやっているかもしれず、そこはわかりませんけどw)
でもまあ、そういうハンディも考えてもちょっとやられすぎだよなあ・・と実のところ内心凹みました。
見てる方がへこむくらいのさんざんな内容でしたから、やってる選手たちはどんなにへこんだだろうと思いましたが、



・・・と、ここまで書いたところで放置でした(^_^;)

今(2014/12/14)となってはこのときほんとに書きたかったことが何だったか、本題の方が思い出せないのですが(きちんとその都度書いておくべきですね)たぶん、「2年生がんばれ」と書こうとしていたのだと思います。
今年のシーズン振り返りエントリでも触れたように、今年のプレミアリーグ序盤は去年そこそこたくさん試合に出ていて、今年の柱になると目された選手たちがコンディション不良で交互に出れない状態が続きました。
そんななかで、Aチームでの試合経験のない、もしくは少ない2年生たちがチームを支えていかなければならない状態になりました。
ブロックリーグの試合で見ていた限りでは、去年1年間でぐんぐん頼もしくなり、身体も大きくなり、十分プレミアリーグでもやっていけると期待している選手たちですが、いかんせん最初は大変です。プレスのスピード、圧力、パスの速さ、寄せの速さ、当たりの強さ、など、ブロックリーグの試合とはかなり違いますから、それに慣れて自分のやりたいプレーがやれるようにならなければならないので。
慣れてタフな先輩たちがたくさんいる中でのデビューなら、ちょっと緩いプレーが出てしまっても先輩たちがカバーしてくれたり、指示してくれたり、とにかく自分のプレーに専念して、そのうちペースに慣れることもできるのでしょうが、今年の出だしはみんながとにかく慣れてなくて、あちこち緩いところがたくさんだったので、「なんとかがんばって早くプレミアリーグでのプレースピードに慣れて~~!!」と祈るような思いでした。

うまくいかないと、淡々とプレーしているように見えてしまう大人しい選手たち。でも、2年生にとっては、もしこのまま負けが込んでプレミアリーグから降格なんてことになってしまったら、その影響をもろにかぶるのは自分たちなのよ、3年生よりむしろ自分たちが直面する問題なんだから、もっともっと自分たちがなんとかする!という気持ちで3年生を押しのけてでもやらなくちゃ!!とハッパをかけたい気持ちだったことを思い出します。

クラブユース選手権やインターハイの予選のための中断期間があけて、6月末にリーグが再開した第6節の鹿島ユース戦は、アディショナルタイムに追いつかれて引き分けに終わりはしましたが、先制されながら逆転して、リードしたまま試合終盤を迎えるという試合展開といい、試合運びの力強さといい、「ああ、これで光明が見えた・・(T_T)」ととても嬉しい試合でした。
4月ころはこんな気持ちだったんだなあと懐かしく振り返りながら、改めて残留できてよかったとしみじみ思います。鹿島戦のあとこつこつと白星や引き分けを重ね、勝点を積み上げた結果ですよね・・・。

posted by あきっく |02:52 | ユース | コメント(0) | トラックバック(0)

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