2010年06月28日
札幌低迷の原因は、FWの不調による決定力不足なのか? -その2-
最近、W杯にどっぷりはまっているwhiteowlです。
まさか、日本がデンマークに勝つとか、1試合でFK2本も決めるとか、
決勝トーナメントに進出しちゃうとか思ってもいなかった上に、
決勝トーナメントが始まってしまって目が離せなくなってきました。
というわけで、ブログの更新が滞り気味ですいません(-"-;A ...
もし当ブログを楽しみにされている方がおりましたら、
大変恐縮ではありますが、気長に待っていただければ幸いですm(_ _"m)ペコリ
今後も滞り気味になる可能性が高いです・・・(・・;)
さて、前回の記事からの続き。 中断前の札幌低迷の原因は、FWの不調による決定力不足なのか? 前回は、カウンターサッカーとポゼッションサッカーではFWの決定力の影響が違うこと、 札幌は一応ポゼッションサッカーを目指していること、 さらに、札幌には昨季得点ランクトップ10のFWが二人もいるが、 得点力不足なのは、FWに決定力がないのかor不調なのか?という話でした。
さて、当ブログでは、何度も指摘してきましたが、 FWは点を取る人という固定観念が日本には根強くあります。 確かに、FWは相手ゴールに最も近い位置にいますから、得点のチャンスは多いでしょう。 しかし、ポゼッションサッカーは、パス一本で前線に渡るカウンターサッカーと異なり、 パスを回して相手を崩すサッカーですから、どうしても時間がかかります。 その結果、相手のDFラインの裏にスペースがなくなることが多く、 FWは相手から厳しいマークにあっている可能性が高くなります。 その際、FWに求められるプレーは、 そのスペースのないところでもシュートまでもっていく強引さかもしれませんが、 前線でタメをつくって味方の上がる時間をつくるポストプレーも重要になってきます。 特に、4-2-3-1でポゼッションサッカーを目指す場合は、 ワントップの下に位置する両SHの得点力が重要になります。 両SHからのフォローや、スペースへの飛び込み、 サイドからカットインしてのシュートがないと ワントップ一人で得点が取れなくてはいけない。 カウンターサッカーと違い、ポゼッションサッカーだとトップにスペースがありませんから、 このような状況で、FWが点が取れなくてもそれほど不思議ではありません。 むしろマークの厳しい中で、一人で何とかしてしまうような選手がいれば、 すでにその時点でJ2レベルを超えています。 そこで、今季SHに入った選手の得点を見ていくと、 古田1得点 藤田1得点 内村2得点 藤田は、SBへのポジションチェンジもありましたが開幕以来得点なし。 古田もJ初ゴールを決めただけ。 出場時間の割には内村は活躍しているといえそうですが、それでも2得点です。 SHの得点力不足もかなり深刻です。
先日、W杯でポルトガルが7-0で北朝鮮に勝ちましたが、得点者は6人 いました。 ポゼッションサッカーの場合、何処からでも点数を狙って取れる。 こういう状況が望ましいんじゃないでしょうか。 7点もとって、FWが誰もハットトリックしなかったから決定力不足だ! なんていう人はいないでしょう。 得点はFWがとるものという固定観念が日本にあるから、 ゴール前でシュートコースが開いてるのに、 シュートではなく、パスを選択する選手ばかりになってしまう 一つの原因になっているのではないかとも思っています。 まあ、日本の場合はFWもシュートを打ちませんが(-"-;A ... カウンターサッカーでは、FWにボールを集めるのでFWの得点力が重要になりますが、 ポゼッションサッカーでは、むしろFW以外の選手の得点が鍵になる。 したがって、今の札幌の低迷は一概にFWの決定力不足とは断言できないと考えています。 むしろ、FW以外の選手の得点力不足が問題なのではないでしょうか。 日本では、得点はFWが取るものという固定観念があるため、 得点が取れないとFWへの批判が高まる傾向にあります。 確かに、FWは得点を取ることで評価されます。 まれに、元気みたいにディフェンシブなFWとして評価をされる選手もいますが(-"-;A ... しかし、それはカウンターサッカーのチームへの批判としては妥当かもしれませんが、 ポゼッションサッカーを志向するチーム対しては、的確な批判とはいいがたく、 むしろ、チームとして得点できないことを批判するべきだと考えています。 ただ、SHが得点力UPの鍵だとは思うのですが、 SHが得点できない理由は、SHだけにあるともいえないとも思っています。 次回は、それについて(一応)書く予定です・・・(・・;)
posted by whiteowl |15:40 | Consadole Sapporo | コメント(3) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:札幌低迷の原因は、FWの不調による決定力不足なのか? -その2-
札幌の1試合当たりのシュート数は9.3本。
リーグ13位です(平均10.3本)。
相手を崩しきってシュートを打つことを志向している限り
シュートも得点も増えないでしょうね。
posted by データマン| 2010-06-28 20:51
Re:中盤のタメと飛び出し
宮澤が代表の本田のように、もっとわかりやすくキープしてくれればいいんですが、自陣ゴール前でキープし始めたり、陣形を整えるという意図はわかりますが(しかも周りの理解が1テンポ遅い)、決定的チャンスに結びついたものが思い当たらないですね。
むしろ内村のほうがチャンスメイカーとして効いてるし、本田のようなキープができ、決定力もある。
内村が腰痛でなければ、毎試合後半からトップ下で宮澤と交代していたら、かなり違ったと思います。
一応書きますが、宮澤が嫌いではなく特徴あるプレーをもっと磨いてほしいです、ただトップ下もキリノの相方にも、ダニルソンもいませんし「まだ早い」と思ってます。
posted by dale| 2010-06-29 00:49
Re:-その2-のお返事。
>データマンさん
>札幌の1試合当たりのシュート数は9.3本。
そうですよね。シュートの数自体が少ないですよね。
そもそも、チームとしてもっとシュートを増やさないと得点も増えないでしょうね。
>daleさん
>宮澤が代表の本田のように、もっとわかりやすくキープ
SHが前に行けてない理由の一つはこれだと思ってます。
もう少し言えば、クライトンとハファエル不在の影響を宮澤はまだカバーしきれていない。
宮澤にはもっとやってもらわないと(-"-;A ...
内村は、守備の負担を軽減して使った方が特徴も活きる気がするんですけどね。
posted by whiteowl| 2010-06-29 11:40