2009年08月31日
まだ何も歴史的な変化は起こってはいない。
昨日の衆議院議員選挙は、民主党の圧勝。 自民党からの政権交代が形の上では実現した。 戦後のほとんどの期間、半世紀以上にも渡って、 一つの政党が政権を担い続けてきた世界でも稀な国、日本。 その日本で政権交代が実現したことは、歴史的な出来事のはずだが、 その割には全然盛り上がっていないように感じる。 アメリカのブッシュからオバマへの大統領の交代は、 実際はどうあれ、ある程度、世界的な変化を感じさせるものだった。 しかし、日本では、半世紀以上も続いた自民党政権が倒れたにもかかわらず、 国民にあれほどの熱狂もなければ、お祭り騒ぎもない。 歴史的と騒いでいるのは、マスコミだけ。 それは、多分、国民がどこか冷めた目で民主党への政権交代を見ているからだろう。 結局、批判され続けた財源問題は、予算の付け替えで解決できると言い続けた。 しかし、簡単に予算を付け替えるというが、付け替えられた方は仕事を失う。 その利害関係に絡む規模や額が大きくなればなるほど、反動も強くなる。 誰かにとっての無駄が、万人にとって無駄であるとは限らない。 要は、高速道路を無料化するために失業する人間の反発を抑えて、 本当に予算を付け替えることが出来るのか。 それを実行するのも地獄だが、 実行しなければ国民の淡い期待は、早々に失望へと変わるだろう。 また、行政改革を実行して財源を捻出すると言い切っただけに、 安易な赤字国債の発行には強い反発も予想される。 今回の盛り上がらない政権交代は、 民主党が自らの首を自らで絞めることを国民に約束しただけに、 民主党が、本当の意味で歴史的に評価されるかどうかは、 今後の施政次第ということを多くの国民が感じているからだろう。
posted by whiteowl |12:01 | Column | コメント(0) | トラックバック(1)
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