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2009年08月28日

石崎サッカーがわからない。

“Don't think. Feel.”

考えるな、感じろ!と言ったのは、ブルース・リー(笑)

でも、今の札幌のサッカーを見ていると、色々と考えてしまう。


ヤンツー(現磐田監督)は、徹底して得点を取っていく、ノーガードの攻撃サッカー。
三浦さん(現神戸監督)は、徹底したリスク管理をした守備的なサッカー。

石崎監督のサッカーは、“アクション&ムービング”みたいな
端的に表す標語がないから、わからないと言っている訳でもない(笑)。


感覚的には、ヤンツーと三浦さんの間(若干ヤンツー寄り?)。

理想とする試合展開が象徴的で、
ヤンツーはとにかく勝っていても追加点を奪いにいった。
(それでバランスを崩して逆転負け、なんて試合も多かったわけですが(;´Д`A ```)
2点取られても、3点取ればいいという感じだった。

それに比べて、三浦さんは、1-0を理想としていた。
セットプレーなど少ない得点チャンスを最大限に活かし、守り勝つことを理想としていた。

石崎監督の理想の展開は、2-1。
基本的に、2点取るといってるところに攻撃サッカーを理想としているのだと思う。

ただ、3点取るといわず、尚且つ1失点は仕方ないが、
失点は1に留めるという守備へのバランス感覚も感じられて、
何かすごく現実的な数字だなという感じもする。


今までの二人が、若干極端すぎた感じもするが、
そういう意味では、石崎監督の目指すサッカーが
“魅せつつも現実も意識したサッカー”といえば、
わかったようなわからないような(笑)。





そして、最近、石崎サッカーを分からなくしている理由の一つに、宮澤と西の存在がある。
この二人、試合中に頻繁にポジションを変えるようになった。

ボランチ<>トップ下<>FW

今は、中央だけだが、ポジションがかなり流動的になってきている。

攻守やボールの位置を見ながら常に状況判断してバランスを取るのは難しいし、
従って最もサッカーセンスを問われる状況でもある。
三浦さんのように、ポジションを固定して、ほとんどポジションチェンジしない方がわかりやすい。

そして、プレスをかける場合も、ピッチにバランスよく選手が予め配置されていた方がかけやすい。
ポジションを変え、選手間のバランスを取りながら、プレスをかけるのは難しい。

石崎監督が柏でやっていたサッカー、
“高い位置からの積極的なプレスによるショートカウンター”という先入観が、
今の札幌のサッカーを理解する上で、邪魔をしている可能性はある。


何て書いていたら、タイムリーな道新の記事がっ。

【道スポ】札幌、多彩な攻撃陣 5ポジションに9選手 (08/28 09:45)

 石崎監督は「サイド攻撃だけじゃなしに、中央のコンビネーションからの突破を目指している。
そのイメージづくりのトレーニング」と狙いを説明した。

最近、サイド攻撃に取り組んでいた。
そして、サイドから崩せるようになれば、当然、中央が薄くなる。
サイド攻撃がある程度形になってきたので、その次の段階に入ったということか。

でも、それはある意味、セオリー通りでもある。


大事な点は、どういうコンセプトでサッカーをするかということ。

それが今までは、てっきり
“高い位置からの積極的なプレスによるショートカウンター”だと思っていた。
完成形のイメージは、今年の天皇杯決勝の柏をイメージしていた。

要は、今その完成形が見えてこないというか、わからない。

別に、そのことを批判しているわけではなくて、
多分、石崎監督の頭には、完成形があって、それを目指している段階なのだと思う。

その先にあるものが何なのか、気になるという話。
で、どうもそれは今年の天皇杯決勝の柏じゃないっぽいぞという話。



こっからは、若干妄想(笑)。

以前、岡田日本代表監督が、石崎監督に会いに来ていたと報道されていた。

当然、知り合いというのはあるだろうけれど、
この二人が今目指そうとしているサッカーが近いのかなぁと。


ともあれ、石崎監督が、
どういうコンセプトのサッカーを目指しているのか、気になるところです。


posted by whiteowl |11:49 | Consadole Sapporo | コメント(4) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:石崎サッカーがわからない。

石崎監督は、色んなチームを指揮していますが、攻撃寄りではあるものの、いる選手に即した戦術を選んでいると思うので、柏の戦術は完成系ではなく、現在は模索している段階だと思います。練習を見ていると、三浦さんの時と違って、全体戦術の練習はほとんどしていなくて、グループ戦術、個人戦術の練習が多く、フィジカル強化に多く時間を割いていることから、まずは個の成長→少人数グループで崩し方を覚える→全体の戦術を覚える・・・・・というステップに見えます。

ここからは、妄想ですが、中盤の選手がガンガンポジションチェンジするようになったら面白いな~と・・・・
ダニルソンの1ボランチは成立しつつあるのし、結構右左のサイドの選手は入れ替えて使ってたり、西と宮澤なんてすでにそうですし・・・
そこまで行けたらJ1でも上位が目指せそうですね。

posted by langu| 2009-08-28 22:01

Re:石崎サッカーがわからない。

 岡田ジャパンと石崎サッカーが近い関係にあるというのは基本的に僕も賛成です。
 フォーメーションも似ているし、ショートカウンターがベースにありそうだし、
 何よりそう思った方がニヤニヤしながら楽しめるんで(笑)。

 ダニルソンの身体能力が高いので、ダニルソンが能動的に守備をするケースとダニルソンの所に追い込むケースを巧く使い分けて中央からも攻撃ができればワクワク度はさらに上がる気がします。そのためのカギは宮澤が握っているとみますが・・・。

posted by フラッ太| 2009-08-29 01:21

Re:石崎サッカーがわからない。

攻撃の"引き出し"増やしですね。
ここ数試合は2点以上とれているので、結果が出ているうちに、よい面を伸ばすことには、基本的に賛成です。

ただ…個人的には、守備面が気になります。
守備の目的は、試合終盤でリードしている場合は、失点しないことが目的になると思いますが、基本的には"マイボールにすること"だと思っています。

岐阜戦はよい形でマイボールにできていなかったと思う。鳥栖戦は…何とも言い難いかな。
"マイボールにする方法"がぼやけてきている気がするんですよね…。マイボールにできなければ、攻撃の仕様がないわけだから、重要なんですが、開幕頃と比べても、チームとしてどういう"マイボールの仕方"を狙うのかが、どうもここ数試合、はかりかねるというか…

鳥栖戦みたいに点が取れてしまうと、気になりにくくはなるのですが…私の"石崎サッカーがわからない"は攻撃面よりもむしろ守備面に(というか攻守は表裏一体で分離はできないんだけど…)。

posted by はげお| 2009-08-29 01:29

Re:石崎サッカーがわからない。のお返事。

>languさん

>全体戦術の練習はほとんどしていなくて、
>グループ戦術、個人戦術の練習が多く、フィジカル強化に多く時間を割いている

文章を拝見して、全体的な戦術練習の少なさが、石崎サッカーのコンセプトを
見えにくくしている一つの原因なのかなとも感じました。

選手が、グループや個人戦術が全体のコンセプトとどう関係しているか意識できていないから、
石崎サッカーのコンセプトが見えにくくなっているのかなぁと。

全体の流れが意識できていないと、グループや個人戦術がいくら上がっても、
チームの総体として有機的な連動性を持った動きは出来ないですよね。

>中盤の選手がガンガンポジションチェンジするようになったら面白い

そうですね。その辺が、岡田JAPANとも被るかなぁというイメージはありますね。
今年の広島の躍進もありますし、そうなれば面白くて強いサッカーになると思いますね。

>フラッ太さん

>何よりそう思った方がニヤニヤしながら楽しめる

そうですね(笑)。そう思って眺めると共通点も出てきますしね。

>カギは宮澤が握っている

私も、そう思います。まあ、このままだとFWじゃなくてボランチになっちゃいそうですが(苦笑)

>はげおさん

中央からの攻めは、“攻めの引き出し”を増やす狙いだと思いますね。

その上で、

>"マイボールにする方法"がぼやけてきている気がする

そうなんですよ。正にそこなんですよね。

コンセプトが見えにくくなっているのは、
“どうやってボールを奪って、それをどうやって得点に繋げるか”
というのがわからないと言い換えてもいいかもしれません。

今の状態を語弊を恐れずに表現しちゃうと、バランスを崩して攻めまくってるだけなんですよ。
当然、守備は破綻している。でもそれじゃ、勝てない。

“どうやってボールを奪って、それをどうやって得点に繋げるか”
今の石崎サッカーにはそれが見えてこないということです。

posted by whiteowl| 2009-08-29 09:28

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