2009年08月19日
9秒58。
言わずと知れた世界陸上ベルリン大会、 100M走でウサイン・ボルト選手が出した世界新記録。 昨年の北京オリンピックの9秒69も、 最後勝利を確信して流したとはいえ、驚異的なタイムだった。 2位になったゲイの言葉が象徴的で、 「人間がこんなに速く走れることが分かった。残念ながらオレじゃなかったが」 本当に、人類はどこまで速くなるのだろうかと思う。 そこで、何となく考えたのが、 人間の限界の象徴のような100Mのタイムと科学の発展。 スポーツ科学などの科学の発展とタイムの伸びには、おそらく関係がある。 であるなら、いつの日か、100Mのタイムが止まるかもしれない。 そして、それは科学の限界を示すことになるのだろうか?と。 20世紀に抱かれた未来の21世紀は、その科学技術によって明るいものだったが、 実際の21世紀は、その科学技術によって少なくとも今のところあまり明るいとはいえない。 その一方で、タイムが今後も伸び続けるとすれば、 それは正に速く走るために生み出されたサラブレットのように 遺伝子レベルで人間を変えていったら出来るかもと、SFっぽくもあるが、 遺伝子バンクなど、そうともいえなくなってきた現実もある。 しばらくは、ボルトによって記録は更新されるかもしれないが、 その後、人類はもっと速くなるのか、それとも止まるのか。 今後の100Mのタイムが今後の科学の発展を、そのあり方も含めて、 象徴するのではないかと思ったのでした。
posted by whiteowl |14:11 | Column | コメント(0) | トラックバック(1)
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