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2009年04月22日

移籍ルール変更。

今オフから、


J1、J2の契約満了選手には、移籍金が発生しなくなる。


ことが、どうやら本決まりのようである。


Jリーグが契約満了選手の移籍金撤廃(日刊21日)

今オフから国際サッカー連盟(FIFA)の基準に従って
契約期間満了選手の移籍金を撤廃することを承認した。

鬼武健二チェアマンはクラブ経営に与える影響を考慮し
「選手を育てても持っていかれるだけ、ということにならないようにしたい。




既に国際ルール上、移籍金はなく、
契約期間内に移籍する場合の“違約金”が、現状では“移籍金”と呼ばれている。

しかし、Jリーグの日本人選手の場合、契約期間切れでも基本的に移籍金が発生し、
さらに若い選手ほど移籍係数がかかって高くなる。

これは、鬼武さんが言うように、「育てて持っていかれる」ことを危惧し、
各クラブ間の勢力均衡を図るために設けられた日本独自のルールである。
(※鬼武さんは、今後もこれに近い国内ルールを維持することも考えているようだが(-"-;A ...)

ただ、日本国内独自のルールのため、日本人の海外移籍の時は適用されず、
タダ同然で移籍したり、今季からアジア枠を含めて4つの外国籍枠があるが、
彼らにはこのルールは適用されていない。

従って、日本の国内ルールを国際標準に合わせるのも時間の問題だとは言われてきた。


クラブ側は、選手を移籍させたくなければ、複数年契約を結ぶしかない。
選手にとってはありがたいし、少なからず年俸も現状よりも上昇することは避けられないだろう。
それは、裏を返せば、クラブへの経済的負担を増やし、
結果、各クラブ間の戦力格差が拡大する恐れがある。


この辺りは、↓の西部さんのコラムが詳しい。
移籍ルールの変更について【西部謙司】2009年04月15日

今シーズン末で契約の切れる選手も対象になるため、各クラブは7月末までに新たに条件提示をするという。
選手側がサインせず、今シーズン末の契約切れを望んだ場合には、8月から他クラブとの契約交渉ができるらしい。

選手にとっては歓迎すべき変化だ。しかし、クラブの負担は大きくなる。ヨーロッパでこの方式がスタートしたときには、クラブの“顔”になりそうな選手に対して高額年俸の10年契約を提示するなど、サラリーの高騰が起こっている。

この移籍ルールの変更は、Jリーグが“弱肉強食”へ大きく舵を切ったことを意味する。

移籍の主導権が選手側に移ったことで、より高額な契約を提示できるクラブが有利になる。


契約がクラブ主導から、選手主導になり、契約交渉も今までのようにはいかないだろう。

これから、クラブに求められるだろうことは、長期的には
選手の流出を食い止めるためにも

魅力あるクラブになることが一番。


そして、次に、戦力の見極め。

当然、自チームの戦力を見極めることが大事で、
外せないポジションの選手には複数年契約を提示しなければいけない。

しかし、この移籍ルールの変更によって、これまで以上に選手の移籍が活発になる
であろうことは予測できる。穴の開いたポジションに的確な補強が出来るか。
また、資金力のあるクラブであっても戦術の違いや選手層の厚さから、
出場機会を求めて新天地を探す掘り出し物の選手も出てくるだろう。

そういった選手と自前の選手を組み合わせて、戦力を維持し向上していかなければいけない。

そのためにもあまり戦術や監督はコロコロ変えないほうがいいだろう。
そして、今まで以上に、監督の交代によって選手がチームから離れたり、
監督について来る選手も増えそうではある。


今後、札幌の浮沈の鍵を握るのは、

今まで以上に、“強化部の手腕”が問われることになりそうだ。


posted by whiteowl |12:00 | J-league | コメント(0) | トラックバック(1)

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