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2009年03月30日

より大きなチームになる可能性。 -第5節 岡山戦-

日本代表のバーレーン戦は、1-0で勝利。
結果に関しては、勝つことが重要でそれは果たした。

札幌のJ2第5節は、岡山と。
前半、上里のミドルで先制するも、後半、岡山に追いつかれて1-1で引き分け。
今季J2に昇格した岡山ではあるもの、他の上位とも引き分けており、
アウェイで勝点を取れたことは最低限を果たせたのではないだろうか。

ただ、内容は、札幌の試合を観ても、代表の試合を観ても、
率直な感想は、そろそろ決定力不足は勘弁して欲しい(苦笑)


西部謙司さんが、テクニックが突然上がるということはないのだから、
決定力不足で最後の精度を上げるとしても、技術的にいきなり改善されることはない。
だとすれば、精度を上げるなら、“判断の早さと精度”を上げることだ
と書いていたのを思い出しました。

味方選手のプレーの特徴を把握するなど、
決定力不足には連係の熟成が、地味だが最も効果のある対処法のはず。


また、“攻守の切り替えの早さ”“連動した動き”は、
ノブリンサッカーのキーワードのはず。

元旦、天皇杯決勝での柏のサッカーは、ガンバに負けはしましたが、
この二つのキーワードをノブリンサッカー3年間の集大成として、
見事に体現した試合内容だったと思います。
あの試合と比べると札幌は、まだまだと感じることが多いのも事実。


攻撃面は、劇的な変化は望めないものの、上向いてきたかなぁという感じ。
代表よりは、連係を熟成できる時間がありますし、先に課題を克服して欲しいですね☆



さて、守備面では、前節の湘南戦の前半、キリノと上里が負傷退場した後、
クライトンがFWの位置に入り、中盤がフラットに並ぶ4-4-2になりました。

この布陣は、昨年の三浦監督が採用していたもの。守り方も縦方向に相手を挟んで
積極的にプレスをかける今季のやり方ではなく、ゾーンでやっていました。
(※それぞれのやり方について:ゾーンディフェンスプレスの仕方)

ロングボールを前線に蹴るか、サイドが上がらないと攻撃の形を作れない
という攻撃面の課題は昨年のままでしたが、二人の負傷退場で困惑していた札幌を
守備の面では、落ち着かせられたと思います。多少バタついたものの、前半は無失点でした。

一昨年J2で優勝したものの、圧倒的な力不足を突きつけられて、
昨季J2に再降格したため、否定されがちな昨季までの守備システムですが、
今季は試合の最中にゾーンとプレッシングを使い分けていくようです。
CS4月号の征也のインタビューでも、そのようにしていくことを言っていました。

全試合90分間、相手に積極的にプレスをかけ続けるのは無理ですから、
状況にあわせた守り方が出来れば、チームとしても一皮剥ける。
一気呵成に、勝負どころでラッシュをかけられる。

ガンバは、試合状況にあわせて自在にシステムを変えてきますが、
現状では、札幌は選手交代などで外部からスイッチを入れないと変わらない。

ただ、柏時代のノブリンサッカーは、プレッシングサッカー一辺倒だったので、
時に単調なサッカーと言われたり、疲労が蓄積する後半戦に
成績が失速しがちなのが、課題と言われてきました。
その反省を踏まえてか、今季の札幌は、柏の時よりも守備に関しては、
昨季の戦術的な遺産もあり、柔軟な戦術をとろうとしているようです。

ですから、それがチームとして熟成された時が、大変楽しみになってきました。


今の札幌は、攻撃面でも守備面でも、より大きなチームになろうという意図は感じますし、
可能性も感じます。しかし、今のところ結果が付いて来ていない。

結果と内容。どちらも追求するのは、難しい問題ですが、
このサッカーが、形になっていくのを私は期待して観たいと思います。

posted by whiteowl |20:50 | 2009 J-league Games | コメント(2) | トラックバック(1)

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Re:より大きなチームになる可能性。 -第5節 岡山戦-

>現状では、札幌は選手交代などで外部からスイッチを入れないと変わらない。

 これは僕も感じていたことでした。
 選手交代によってシステムや役割がハッキリ切り替わるというのが大きいのでしょうが、
 試合の流れの中で巧くそれができるようになってほしいですね。
 経験値の少ない選手ばかりなので今すぐにはできないとは思いますが、
 これはいまさら言っても仕方のないこと。
 カズゥがミドルで先制できたのは去年にはなかったことですから、
 進歩しているんだと考えることにします。

posted by フラッ太| 2009-03-31 00:02

Re:より大きなチームになる可能性。 -第5節 岡山戦-(フラッ太さんへ)

ノブリンは、三浦さんとは違って、
短期的な結果だけを求めてやっているサッカーではないのだけは、観ていても感じます。

しかし、MasaMaruさんが心配してますが、結果が出ないと内容まで否定され始めてしまいます。

ただ、多くの人にとってサッカーは娯楽でしょうから、基本的に堪忍袋の緒は短いと思ってます。

だから、弱いのになぜ応援するのだという発言になるのだと思いますし・・・(・・;)

まあ、我々が出来ることは、応援して選手に勝ってもらうしかないんですけどね・・・。

posted by whiteowl| 2009-03-31 20:37

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