whiteowl's Point of View

私は、フラッ太さんのところで知った西日本新聞のアビスパ福岡の全６回の連載記事(↓)。
【連載】どうするアビスパ＜１＞失望　羅針盤なき航海の先は

この記事を読む限り、今季のヴェルディとともに、アビスパも迷走しているようである。

今季、成績不振からリティを監督から解任すると言ったかと思えば、
後任がいないから止めたといい、でも結局、代えたり・・・。
この辺りから、傍目から見ても何かおかしさは感じていたが・・・(・・;)

しかし、この連載は、札幌も同じ地方クラブとして、
全く他人事とは思えないことばかりだった。


特に、気になったのはその４回目。
【連載】どうするアビスパ＜４＞放棄　いなくなったスカウト

この記事によればアビスパは、
「地域の指導者との連携を深めることが重要だと考えています」と掲げる一方で、
ＧＭが「高校生をとるのはギャンブル。即戦力はそうはいない」と
クラブ理念に反する方針を打ち出し、スカウトを実質０にしたらしいのだ。

確かに、選手を育成する方が、実は金がかかる。
例えば、ユースに対して年間数億円の投資を毎年して、
トップに昇格できる選手は数人。０の年もあるだろう。
本当にクラブ経営を切り詰めるとすれば、育成にかける費用をつかって
多少年俸が高くても、出来合いの選手を連れてきた方が結果的に安くあがる。

経験のあるベテランの方が、若手より実力があることは疑いようもない。
従って、正に短期的な結果のみを重視する体制と言える。
そこまで追い込まれているともいえるだろう。

苦境ということではあまり変わらない札幌は、現時点での実力よりも
若手選手のポテンシャルに期待をかける、アビスパとは正反対の若手育成という結果が出にくく、
長期的な視点を必要とする経営方針を来季から採用する。


この連載記事の中で、Ｊ２鳥栖の松本育夫ＧＭの言葉が特に胸に残った。

【連載】どうするアビスパ＜５＞願い　クラブは町のシンボル
「クラブのリーダーには、骨をうずめる覚悟を持った人がいないといけない。
福岡の低迷は鳥栖にもマイナス。お互い切磋琢磨（せっさたくま）していきたい」

この記事を読んで、札幌にも長期間クラブの運営に関わり、
骨をうずめる覚悟を持った人が必要だと本当に感じた。
特に、来季から若手育成を標榜するからには、長期的な視点で札幌を見る人間が絶対に必要だ。
そういう人物がいなければ、札幌も羅針盤を失った船のように迷走を始めるだろう。

今まで、社長はＨＦＣへ出資した企業や役所からの出向でコロコロ変わった。
そんな中で、今まで変わらずずっと札幌を見続けてきた人がいる。

一部で退任の報道もあったが、降格決定後、サポーターの居残りに
私が一番札幌のことを説明できると言い切った村野ＧＭだ。
村野さんには、その覚悟を感じるだけに是非残っていただきたいと切に願っている。
私は、村野さんに関しては、日々の報道をおっかなびっくり眺めている毎日だ。

三浦監督と大学サッカーで同期であったなど、特に今季は辛い立場であったかもしれないが、
辞めるだけが責任の取り方ではないと私は思っている。

この記事に対するコメント一覧

Re:骨をうずめる覚悟 -クラブに必要なもの-

福岡の話は知らなかったけどそんな話になっていたんですね！
すぐ近くに大分と言う良い手本があるのに.....
力のある若手外人選手育成したり。

コンサの良い手本だなと思ってました。
経営者が一貫性をもって経営しないとチームが成り立ちません！
きちんとした指針が必要です。

やはり興行である以上お客さんが入る必要に迫られる　経営者は結果をすぐに求める。
地域未着とは　凄く難しい事なんでしょうね！
どのクラブもそうだが　経営力が強化されるためには（チーム自体が強くなるためには）礎が必要なのは確かだ。　それは金銭面だけじゃなく、労力もである。
そのうえで　村野さんなどはどんなに憎まれても強いコンサを作るのが必要な事だろうね！

posted by プリオール| 2008-12-16 16:54

大分の場合

溝畑さんはトリニータが誕生してから２００８年のある時期までトリニティ時代までの通算５４８試合の内５４６試合までは勝敗に関わらず観戦していますし、観戦出来なかった２試合はご両親の葬儀に参列したためです。
２００３年と２００７年の降格の危機の時は何やかんや言ってサポーターの説明会を開いて対応してくれましたし、ＧＭに成ってクラブのために努力されておられるのがわかる限りは責める気にはなりません。
高級官僚を辞めて真剣に大分にかかわろうという事の背中を押すきっかけはある大分のサポの死だと云われています。
トリニティ時代からのサポが亡くなる何ヶ月か前に偶然溝畑さんと会って「（大分を古くから知る）貴方が責任者に成らないと大分は強く成りませんよ」と言われたとの由です。因みにこの人の葬儀には大分ＦＣと選手達とノブリンからの花が届けられました。そしてナビスコ決勝には有志が遺影を持参で観戦してくれたとのことです。
いい意味でも悪い意味でもコンサさんの顔が見えて来ないのは勿体なく思うのです。経営の人材は豊富そうなのに

posted by ざびえる| 2008-12-16 17:04

Re:骨をうずめる覚悟 -クラブに必要なもの-

　ここで何度か書いていることですが、村野さんは今のコンサにとって失ってはならない貴重な人材。寮監もＧＭも兼任という人事が既に異常かつオーバーワークなワケで、絶対に村野さんが去ることのないように手だてを講ずるべき。報道はあくまでもＧＭ職を辞するだけと思いたいですね。
　草津では植木さんがそれまで監督とＧＭ兼任だったのがＧＭ専任となったとか。石崎さんが次期監督として確実視されていますが、東芝との縁もありますし正式に決まればコンサ再生にはこれ以上ない人材。こういう形で長くコンサとお付き合いしていただければいいですね。成績が悪いからといって安易に更迭ということだけはして欲しくありません。
　最近ではキリノの加入が正式に決まったことで「札幌の強化担当を引き抜け！」なんて声も他のクラブの掲示板では目にします（半分はネタでしょうけど）。地球一周以上は飛び回っているであろう三上さん。ここにも少しはお金の面でもマンパワーの面でもサポートを・・・と言い出すとキリがありませんね（苦笑）。
　

posted by フラッ太| 2008-12-16 18:12

Re:骨をうずめる覚悟 -クラブに必要なもの-

　今までありがとうございました！！

posted by はすえいん| 2008-12-17 00:28

Re:骨をうずめる覚悟 -クラブに必要なもの-のお返事

＞プリオールさん

ＨＦＣの社長も文句いわれまくり苦労ばかりで大変だから、
骨うずめろって言われても正直嫌だとは思いますけれども(笑)。

矢萩さんも頑張って欲しいです！

＞ざびえるさん
＞溝畑さんは、通算５４８試合の内５４６試合まで観戦

それは凄いですね。というか、溝畑さんは逸話を聞くたびに稀有な存在だと思いますね。
溝畑さんみたいな人でなければ、サッカークラブの社長になれないというのなら、
ほとんど該当する人はいないのではないかとすら思います(笑)。

札幌の社長にも頑張って欲しいです(笑)。

＞フラッ太さん
＞成績が悪いからといって安易に更迭ということだけはして欲しくありません。
同意ですね。

育成というのは、言うほど簡単じゃないですからね。
情熱を持っている人がいなければ、失敗します。

三上さんもそれが仕事とはいえ、本当に頑張りますよね。
まあ、チームが強くなってくれるのが、彼らにとって一番の労いなのでは(笑)。

＞はすえいんさん
お返事は、今日の記事にしました。

posted by whiteowl| 2008-12-17 14:15

Re:骨をうずめる覚悟 -クラブに必要なもの-

whiteowlさんが心配していた事が現実になってしまいました。村野夫妻が退団となってしまいました。クライトン残留はびっくりですが、村野夫妻退団はがっかりで・・・辞めるだけが責任の取り方ではないのよ。と思うのですが、いろいろと大人の事情があったんでしょうね・・・福岡みたいな迷走だけは避けてほしいところです。育成部門と人事部門には、責任者が不在となるわけですが、ここはどうするのでしょうか?まさか三上さんに押し付けたりしないよなあ・・

しまふく寮は、なんと蛯沢くんが寮監になるようです。

posted by langu| 2008-12-18 16:56

Re:骨をうずめる覚悟 -クラブに必要なもの-

村野さん退団ですか?
残念ですね。
これ以上は何も言いません！大人の決断がそこにあるのでしょう！

ですが三上にそこまで押し付けるのは無理でしょう。
が彼もかなり長い間コンサ見てますし、がんばってもらいましょう！

posted by プリオール| 2008-12-18 22:03

Re:骨をうずめる覚悟 -クラブに必要なもの-のお返事

＞languさん

本当に残念ですね。それしか言うことはないです。

とりあえず、村野さんの仕事は、社長が兼務するみたいですね。
しっかりと村野さんが敷いた育成路線を堅持して欲しいと思います。

＞プリオールさん
村野さんの退団で、三上さんの責任も増えるでしょうね・・・(・・;)

posted by whiteowl| 2008-12-19 20:31