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2008年11月28日

HFC2009経営方針の雑感。

HFCが出すと約束した中期計画が出てきました。
2009 北海道フットボールクラブ 経営方針(公式HP)


予想通りまずは大まかな計画で、具体的な施策は今後ということになりそうです。
以下、ざっと読んだ印象を書いていこうと思います。
(※以下、青字が引用。)


~コンサドーレが百年後も、北海道のコンサドーレであるために~ 

百年後とは、大きく出ましたね(笑)。


市民クラブとしての存在意義および価値を今一度見いだす

親会社を持たない市民クラブチーム・コンサドーレ札幌の活動を通して、
北海道にアイデンティティを持つ人だれもが『共有体感』できることを企業使命

損失を補填してくれる親会社を持たないことをネガティブにとらえるのではなく、
企業名を冠さない真の道民のためのチームとしてポジティブに考えるということ。
そのために「北海道」という地域のチームであることに
自らのアイデンティティを持とうということのようです。

こういった地域性に特色を持たせたチームのあり方は、
有名なところだとスペインのビルバオがあります。
ちなみに、このビルバオとレアル・マドリッドだけが、
スペインリーグで過去に1部から2部に落ちたことがないチームです。

ただ、このビルバオというチームは、スペインという国家の中で、
おのれはバスク人であるという強烈なアイデンティティとしての民族意識があります。
(※他には、カタルーニャ人(※フランス南部を一部含む)としてのバルセロナもあります。)
未だに、テロ組織であるETA(バスク祖国と自由)が、爆弾テロを続けています。
このチームのチーム構成も有名で、下部組織を充実させ、
ほぼ選手全員がバスク人という構成に拘っています。

このビルバオの事例を札幌で援用するなら、
例えば、北海道出身者及び関係者のみでチームを構成するといったことになるでしょうか。

そのためには、ユースの拠点を道内にさらに拡大し、
その総本山となるべきU18を全寮制にする必要があります。

また、有望な若手を発掘するためにスカウトに力を入れなければなりません。

このようなしっかりとしたアイデンティティを確立し、
それを強みとした営業戦略を展開するということのようです。


特に経営基盤の確立を最重点課題と認識

上の計画が絵に書いた餅にならないためにも一番の課題は、
↑だということは今さら言うまでもないでしょう。

そして、結局、今後も若手育成路線で行きますということだと思います。


最後に、

チーム強化については、2003年策定のコンサドーレ札幌強化計画にある
「チーム力の強化、活動方針」(筆者注:所謂、5段階計画。)を指針とする。
なお2009年当初のチーム現状はステップ3、同年末の目標をステップ4と捉える。
また、当該強化計画はステップ5をもって完了ではなく、ステップ5を維持継続するものである。

5段階計画の継続が、ここで改めて言及されているということは、
村野GMは、GM職にとどまるかどうかは別として、
札幌に残留するという解釈でいいのでしょうかね・・・(・・;)

posted by whiteowl |15:26 | HFCの経営を考える | コメント(5) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:HFC2009経営方針の雑感。

スペインは弟のかもめと少し長めの旅行をしましたが、仰せどうり地域のアイデンティティを
現地で初めて実感しました。バルセロナのピカソ美術館等公共の表記はカタラン語(スペイン
標準語?)とカタルーニャ語の併記でした。バスクやバレンシア等の問題も深刻ですねェ。

>北海道出身者及び関係者のみでチームを構成するといったことになるでしょうか。

かつて榎本武揚が、廃藩置県に因り衣食の途を失った旧幕臣を蝦夷地に移住させ、榎本を総裁
とする共和国構想がありましたねェ。あの時榎本の早めの五稜郭からの投降が無くてロシアの
後押しがあったなら(井上靖のおろしや国酔夢譚に一部記述されてますが)北海道は全く違った
歴史とアイデンティティを持っていたかも知れません。

いずれにせよ北海道は日本のフロンティアです。コンサドーレスピリットとはフロンティア
スピリット以外の何ものでも無いと信じてます。U18の全寮制には全面同意です。

posted by 大阪の道産子 | 2008-11-28 22:23

Re:HFC2009経営方針の雑感。(オオドサさんへ)

スペインの標準語は、カスティーリャ語だと思います。
カタラン語は、カタルーニャ(カタロニア)語の別称のはずです。
バレンシアも地域意識はありますが、ラ・コルーニャを中心とする北部のガリシア地方の方が、
バスク語と並んでガリシア語が公用語の一つとして認められているので、意識は高いかもしれません。

まあ、日本人でも、気仙沼の人と琉球の人が話すと通じないと思うので(笑)、
バスク語以外は、ただの方言だと思うのですが・・・(・・;)

>榎本武揚
幕府が所有していた軍艦と五稜郭を中心に、蝦夷地を独立させる構想ですよね。

まあ、ただ、記事には書かなかったのですが北海道には、先住民族がいるわけで・・・。

以前、とあるスペイン人に、私が北海道出身だというと、
日本人は先住民族を大事にしないと言われてしまいました・・・(・・;)

バスケのチームは、名前にアイヌ語を入れてますよね。

まあ、難しい問題ではあります・・・( ̄_ ̄|||)

posted by whiteowl| 2008-11-28 23:33

Re:HFC2009経営方針の雑感。

アイデンティティーという言葉が 独り歩きしているような気がします。
この場の 言葉の意味合いは北海道民としてとか、なんか漠然としたなにかをぼかしながら言ってるだけですよね!

その昔 ”日本は単一民族であり” とか言って物議をかもした政治家さんいましたが 今はその事に言及する人はいないんでしょう。
日本人はほぼ単一民族であることは 間違いない事実ですから 地域によってはそのことを感じずらいのでしょう。

話はコンサに戻し経営方針ですが やはり今一歩な感じがします。
抽象的です。 
もっと現実的にと感じますが 日本的に言葉のマジックであれもこれもありですよと書くとこんな感じなんでしょうね!
 
言葉の中には 日本には差別はありませんし関西方面で問題になっている部落問題なんかは 北海道では一般の人は誰も知りませんし、北海道のアイヌ問題は北海道の人の中にも知らない人も多いみたいです。

前にも書きましたが 経営がすべてを凌駕するのかなと感じます。
とにかく市民クラブを自認するのはわかりますが 経営まで市民レベルではなく、きちんとした経営基盤と先行投資がなされるべきでは?

ヨーロッパなどは チームがある程度TVなどに対してきちんとしたプライオリティーを持っていると聞きました。
ですから 選手の露出もクラブが管理できますし逆を言えば金になる選手を クラブが露出させる事もありなんでしょう!

(間違ってたらすいません!)
日本にサッカーという文化が 根ずく事が大事なのでしょうね!
マスコミも未成熟ですから!

少し長文になりました。がサッカーという文化はまだ始まったばかりです(日本では?)
コンサは もっと経験不足なんだから許しましょう!

アイデンティティの問題もロシアがとかどうでもいいじゃないですか?
そうならなかったから 日本は平和なんですから!

posted by プリオール| 2008-11-29 01:09

Re:HFC2009経営方針の雑感。

遅ればせながら 本日うちのブログでリンクさせていただきました。

いつもコメント長文で申し訳ありません。

posted by プリオール| 2008-11-29 21:11

Re:HFC2009経営方針の雑感。(プリオールさんへ)

長いコメントは、それだけ私に伝えたいことがあるということですから、
プリオールさんの場合は、好意的に感じていますよ。

プリオールさんの言いたいことは、わかります。
難しく考える必要はないんじゃないの?ってことですよね。
私もそう思いますよ(笑)。

ただ、歴史から北海道のアイデンティティを持ち出すという話をするなら、
ちょっとそう単純ではないという話をしたかっただけです。
オオドサさんだから、そういう話をしてもいいかなと思って書きました。

>経営まで市民レベルではなく、きちんとした経営基盤と先行投資がなされるべき

経営計画が計画倒れにならないように、このブログでも発信していきたいと思っています(笑)。

勝手にこちらから、リンクしてましたすいません・・・(・・;)
改めて、切り出すタイミングもなく、この公式ブログは優秀だなと思う点でもありますが、
プリオールさんのブログ、業者の書き込みが多くて、コメントしにくいのです・・・(・・;)

言い訳です、すいません・・・m(_ _;)m

posted by whiteowl| 2008-12-01 14:36

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