スポンサーリンク

2008年07月30日

Jリーグと日本代表

秋春制に反対する人への疑問のコメント欄に、
日本の四季さんという方から、コメントを頂きました。
まだまだ秋春制の議論は続きそうです(笑)。


返事が長くなったので、記事にさせていただきました・・・(・・;)

日本代表を強化するためだけに、地域密着のJリーグが存在するのではない
という意見も無視できません。


以下、投稿されたコメントを全文抜粋させていただきます。


「『ナショナルチームが強い=そのスポーツ全体が盛り上がる』
というのが本当に正しいのか?」というのが一つの疑問。
もしそれが正しいとするならば、それこそ「Jリーグ不要論」に
つながる話だと思う。別に国内リーグなど作らず、エリートは
JFA(アカデミーやトレセン)で育てて海外のリーグに送り込み、
そこで活躍した選手を集めた代表にスポンサーを付ける…みたいな
やり方だってある。結局「日本代表のためにJリーグがある」という
考え方から抜け出せないから秋春制などという発想が出てくるのであり
本当に日本のサッカーを盛り上げようとするなら「Jリーグ人気と
代表人気は別物」という考え方にシフトすべきだと思うが。
今はクラブ世界選手権もあるんだし。
(イングランドがEUROで予選敗退したからと言って。イングランド国内での
サッカー人気が下がったなどという話は聞いたことがない)

あと、FIFAが「春秋制」を勧奨していることに加え、クラブチームの
外国人選手数を今以上に制限しようとしているから、今から日本が
秋春制を始めたところで明らかに「周回遅れ」だけどね。


以上、全文抜粋終了。


>『ナショナルチームが強い=そのスポーツ全体が盛り上がる』

この命題に疑問があるなら、反例を一つ挙げれば事足りるのではないかと思います。
ナショナルチームが世界的に強いのに、国内的に全く盛り上がっていないスポーツ。
もしかしたら、あまりよく知られていないスポーツではそういうこともあるかもしれませんが、
そのような関係が成り立っている例があるのですか?

その上で、
>もしそれが正しいとするならば、それこそ「Jリーグ不要論」につながる話だと思う。

なぜ、ナショナルチームが強く、国内的に人気の高いスポーツなのに、
国内で敢えてプロスポーツ興行をしないのでしょうか?
その国で人気があるスポーツならば、普通に考えてお客が入るのではないかと、
なぜ、Jリーグは不要になってしまうのでしょうか?


>「日本代表のためにJリーグがある」

確かに、代表のためだけにJリーグは存在するものではないと思いますが、
車の両輪のごとく共存共栄関係にあるのではないでしょうか。

代表強化をいうと、コンサドーレがあれば代表などいらないという人が出てくる。
私はどちらかを切り捨てるというような極端な話ではないと思うのです。

どこかの野球チームのオーナーが、別リーグを立ち上げると息巻いていましたが、
( http://ja.wikipedia.org/wiki/川淵三郎 ※VS 渡辺恒雄 参照)
FIFAが、一国一リーグ一代表しか認めていないので、その構想は妄想に終わりました。
サッカーの場合、昨今の代表人気の低迷は言われていますが、W杯という絶大な権威を持つ
国際大会があるために、結局、代表に結びつかないサッカーリーグには魅力がありません。
(※この論争をみると、Jリーグが野球のように企業スポーツとしてではなく、
曲がりなりにも欧州型の地域密着型のスポーツクラブを目指せているのは、
ある意味、日本代表人気のお陰といえる面があります。)

ここまでJリーグが成功したことは、各クラブの頑張りが一番でしょうが、
日本代表がW杯出場の常連となりつつあるまでに強くなったことと無縁ではないはずです。
(※メキシコオリンピックでの3位躍進の時は、日本のサッカー界はどうだったのか、
調べると面白いことが分かるかもしれないと今思ったので、ちょっと後で調べてみます(笑)。)


>本当に日本のサッカーを盛り上げようとするなら「Jリーグ人気と代表人気は別物」
>という考え方にシフトすべき

この根拠として挙げられているイングランドは、確かにEURO2008で予選敗退しましたが、
日本とはサッカーの歴史と伝統が違います。
W杯優勝経験もありますし、現在の世界ナンバー1プロリーグは、イングランドでしょう。
日本は代表もJリーグもトップクラスとはいえず、事情が異なります。
確かに、代表人気とリーグの人気が別物になればいいのかもしれませんが、
現状すでに日本ではそのような状況にあるのでしょうか?

これから日本代表がW杯にも出場できないほどに弱くなっても、
日本におけるサッカー人気が続くのか?という危惧に明確にそれはないと言えるのでしょうか?


>FIFAが「春秋制」を勧奨している

勧奨であって強制ではないですよね。
まして、それこそ各国の事情を無視してFIFAがそれを勧める理由はなんなのでしょうか?


>クラブチームの外国人選手数を今以上に制限しようとしているから、
>今から日本が秋春制を始めたところで明らかに「周回遅れ」だけどね。

周回遅れだから諦めろということなのでしょうか?
では、他にどうしたら日本代表は強くなるとお考えなのでしょうか?

それとも、日本代表は強くなくてもいい、コンサドーレがあれば良いということなのでしょうか?
この話の根底にこの考え方があるのではないかと思ってしまうのですが、
その場合は、日本代表人気という牽引車がなくても日本のサッカーが盛り上がるための
別の要素が何か無い限り、サッカーそのものの人気低迷は避けられないのではないですか?

posted by whiteowl |20:17 | 秋春制について | コメント(5) | トラックバック(1)

スポンサーリンク

スポンサーリンク

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.consadole.net/whiteowl/tb_ping/160
この記事に対するトラックバック一覧
belstaff kerala jacket 【belstaff kerala jacket】

Me gustaría ser capaz de etiquetar los blogs que me gusta y que ellos muestran en mi página web. ¿Alguna sugerencia sobre la mejor ruta a tomar al respecto. Cualquier entrada sería de gran ayuda ..

続きを読む
この記事に対するコメント一覧
Jリーグが先か代表が先か?

>whiteowlさん。はじめまして、○たさんやhibariさんのトコに居候している者です。
(今季無事残留したら自前のブログ開設予定ですが・・・)

ボクの従兄がイタリアに留学経験があり、彼の話ではイタリアにはセリエA・Bの下に
三部リーグがあり、さらにその中で上位・下位で入れ替えしているようです。日本の人口
の半分の国ですので、少し大きな街には必ず「オラが町のチーム」が存在していて
「イタリア代表」の活躍と自分達のチームとはどちらも大切な・・しかし別な存在である
ようです。

J1に昇格したコンサドーレの選手の名前も良く知らない方が、ドームのSS席でお弁当
を食べ、ビールを飲みながら、主な目的が相手チームの日本代表の選手を見る事であった
としても(コンサ的には上客ですので・・)必死に頑張る地元クラブのコンサの選手に
少しでも関心をもって貰ったらシメタものですが・・・。

※以下の記載は全て架空のものです、実在する団体・個人等とは何の関係もありません。

・・・グラグラ・・・
西 大伍「ワッ!また地震ダッ!!」
藤田征也「最近豪雨だとか地震なんかがヤタラ多いですねェ」
中山元気「JFAの屋台骨が揺らいでるんじゃないの?!」

posted by 大阪の道産子| 2008-07-31 05:36

Re:Jリーグと日本代表(オオドサさんへ)

おー、オオドサさん、コメントありがとうございます!

うちのコメント欄にも、寸劇がっ(笑)!

某掲示板でよくお見かけしているので、はじめてという印象はないのが率直なところです(笑)。

>「イタリア代表」の活躍と自分達のチームとはどちらも大切な・・しかし別な存在

欧州では、サッカーは最早生活の一部ですね。
以前の私の記事で書いたこともあるのですが、
http://www.consadole.net/whiteowl/article/23
すごく彼らはサッカーを知ってます。

試合の時は、応援しますし野次りもしますけど、落ち着いて話すと
自分たちの地元のチームが置かれている状況を冷静に理解している。

まあ、地元のクラブは金が無いという一種の諦めみたいなクールな面がある一方で、
だけどな、代表は最近日本も強くなってるけどまだまだだなで終わるという(笑)。
そこで優越感に浸るのかよ、みたいな(笑)。

鶏も卵もどっちも大事にしているという感じでしょうか。
サッカー人気が定着して、どっちも大事ということになればいいと思うんですけどね。

posted by whiteowl| 2008-07-31 16:03

スペインならアンギュラスのオリーブ煮

>すごく彼らはサッカーを知ってます。

遡って拝読しました!スペインはボクも短い滞在でしたが片鱗を感じました♪

hibariさんの「赤黒徒然草」で以前書きましたが、鉄道オタクの弟の「かもめ」と昔に
ユールレイルパスでパリから北上しボルドーからスペインに入りブルゴス→マドリッド
→バルセロナ→マルセイユと回りましたが、スペインも印象的でしたねェ昼飯のメニュー
デルデイァも安いし!ウーノセルベッサ・・ドスヴィノティント・・懐かしい(^▽^)/

でも一番印象的だったのはスペインでは無く、ボルドーで泊まった安ホテルが地元のサポ
の溜まり場だった事でした。そのクラブは後にいいトコまで上がったみたいですが・・。
やはりお金の問題をホテルの支配人の方が口にしていたのはドコも一緒?でしょうかね。
でも生活に根ざしたサッカー文化が成熟するには、赤字であっても支援するサポと地元の
経済界の熱意が必須ですねェ。

※以下の記載は全て架空のものです、実在する団体・個人等とは何の関係もありません。

村野明子「ホントに困ったワ・・こんなに食材費が上がると寮生に充分な食事が・・」
ダヴィ 「大丈夫デス!スペイン料理デ食材費ハ解決シマース」
村野明子「アラッ!ブラジルはポルトガル料理じゃなかったの?」
ダヴィ 「道民ノ農民サポカラ貰ッタ食材デ『サポイン』料理デース」

posted by 大阪の道産子| 2008-08-01 01:29

Re:Jリーグと日本代表

>まして、それこそ各国の事情を無視してFIFAがそれを勧める理由はなんなのでしょうか?
怪我が多いからだと思いましたね。

posted by tf| 2008-08-01 16:12

Re:Jリーグと日本代表のお返事

ワインの美味しいところばかりですね(笑)。

>赤字であっても支援するサポと地元の経済界の熱意

私が行った頃は、セビージャは降格したり下位に沈んでいたのですが、
サポはめっちゃ熱かったですよ。危なかったですけど(笑)
そんなセビージャも、マルチェナ、セルヒオ・ラモスなど若手育成に成功して
今じゃ、強豪の一角に数えられるまでになりましたからね。

やり方次第ってのは、やはりあるかと思いますが、我慢して応援してれば
その内運が向いてくることもありますよ。

>trさんへ
>怪我が多いから
確かに、寒い時よりも温かい時の方が怪我は減りますね。

posted by whiteowl| 2008-08-01 21:43

コメントする