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2010年10月13日

継続的なサッカーの方針の必要性。 -HFCの今後を考える。-

短期的な結果ばかりを求めて、
監督や戦術を頻繁に変更してきた弊害が、
歪んだ年齢構成。となって表れていると昨日書きました。


来季、もし、監督を代えないのであればチーム強化の継続性は保てますが、
もし、代えるのであれば、再びチームの方針がブレることになりかねません。

もっとも、来季も監督を代えずにいったとしても、
今季と似たような成績であれば、解任される可能性は高い。


したがって、いずれにせよ いきあたりばったり ではなく、
HFC側にブレない方針が必要になってきます。

そうでなければ、HFCが継続した計画に基づいて、
選手の育成・強化を行っているように周囲から見えません。

少なくとも、“5段階計画”は、札幌のカラー、札幌のサッカーを
将来的に、こうしていきたいという計画ではない。

また、中期経営計画も、
“コンサドーレ・スピリットを有するチームの基盤構築強化”を
打ち出していますが、どういうサッカーをして、
それを実現するのかという具体的な話はない。


さらに、重要なことは、今まで、
これらの計画に基づいて成果を出してきたとはいえないということ。

であるなら、より効果のある計画を練り直すべき時期に
来ているのではないでしょうか。


事細かにどういうサッカーをするのかまで決めてしまう必要はないですし、
そういう細かい戦術は監督が担うべきことです。

ただ、どういうサッカーの方向性でいくのかくらいは決めておかないと、
必要な選手も変わってきますし、チームとしての継続性が保てません。


まして、経営の責任をとらされてHFCのトップは頻繁に代わってしまいます。
今まで、HFCにチームを長期的な視野で強化する人材がいないかった。

これが、方針ブレブレのHFC迷走の根本的な原因です。





子どもの頃、限られたお小遣いで欲しいものを買うために、
よく計画をたてたものです。
家を建てるのだって、ローンを組むのだって、
一応きちんとはじめに計画を立てます。

この計画がずさんだと、いつまで経っても欲しいものが買えない、
手に入れたとしても、すぐに手放すという結果になります。

限られた資源を有効に使うには、計画性がなければいけません。

計画性のないまま、監督の交代を続けることは、
今までと同じことをただ繰り返すだけです。


確かに、期待された結果がでなければ、
その計画自体が“絵に描いた餅”と揶揄されることになるでしょう。

しかし、J1昇格・残留するだけの地力がないんですから、
そのためにコツコツ積み上げていくしか方法はないはずです。

また、選手を育成しなければ、
生き残れないことは多くの人が認めるところです。

そのためには、HFCが、計画性をもって
継続的に取り組んでいくしか方法はないのではないでしょうか。


posted by whiteowl |16:00 | HFCの経営を考える | コメント(6) | トラックバック(0)

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この記事に対するコメント一覧
Re:それしかないですよね。

経営など頭にない人がなにげに言うのは、日ハムと比べて「観客少ないですね・・・」とか、「勝たないと意味ないだろ!何しに来てると思ってるんだ!」なんてクレーマー客ばかり。

結論はこのエントリーだと思います。

アーセナル目指すのもバルサ目指すのも、目的は同じ事だと思います。
親会社があるのかないのかくらいで、バルサの場合は総合型スポーツクラブという運命共同体ですけど・・・こちらを目指す方が現実的な気がします、北海道全体でのプロスポーツ団体は非常に多いですし。

posted by dale| 2010-10-13 18:37

Re:継続的なサッカーの方針の必要性。 -HFCの今後を考える。-

ブレブレの方針>
札幌の根本的な問題ですよね。

1つ、こういうサッカーを目指していくと決めたら
すぐに結果が出なくても続けてほしいです。

積み重ねでチームは強くなると私は信じています。

何年もかけて積み重ねたチームの姿を私は見てみたいです。

あと、どうせ何年もかけるんだったら攻撃的なサッカー
が見たいです(^-^;)

posted by サッカーボール| 2010-10-13 22:26

Re:10年かかってもいいから

>何年もかけるんだったら攻撃的なサッカーが見たいです(^-^;)

カウンターサッカー続けても、スーパーな南米FWや香川のような日本人が現れない限り、上には行けないでしょうし・・・何よりギャンブルサッカーです。

確率的にポゼッションサッカーの方が(将来的に)希望を持てます。
初めの頃ははスポンサー離れなど、様々なマイナスポイントがついてくるでしょうけど(-_-;)。

外国人枠をフルに使わないで昇格した、山形以外のチームってありましたっけ???
2003~'07は病気のため、それとスカパー!も加入してなかったですし、見れませんでしたが。

posted by dale| 2010-10-14 02:44

Re:継続的なサッカーの方針の必要性。 -HFCの今後を考える。-のお返事。

>daleさん

>日ハムと比べて「観客少ないですね・・・」とか、「勝たないと意味ないだろ!何しに来てると思ってるんだ!」

まあ、この程度でクレーマー呼ばわりするのは可愛そうかと。(笑)

>総合型スポーツクラブという運命共同体

話をそこまで大きくするにはまだ時期尚早かと思います。

それと、カウンターサッカーは、ギャンブルサッカーじゃないでしょう。

勝利至上主義のイタリアで、カウンターサッカーが主流だというのには、
理由があると思います。

>確率的にポゼッションサッカーの方が(将来的に)希望を持てます。

確率の話じゃないと思いますよ。
それに、今札幌では、ポゼッションサッカーに
将来の希望を持っている人の方が、少ないと思いますしね(;´Д`A ```

>サッカーボールさん

>1つ、こういうサッカーを目指していくと決めたら
すぐに結果が出なくても続けてほしいです。

こういうサポーターが増えれば、変わるんじゃないですかね。

返事も兼ねて、今日の記事にしてみました。

posted by whiteowl| 2010-10-14 10:48

Re:確かに

言われてみれば、カウンターサッカー=ギャンブルサッカーではないと思いました、W杯しかり。

コレクティブカウンターという、少ない人数で崩しながらカウンターをするといった所でしょうか?

>勝利至上主義のイタリアで、カウンターサッカーが主流だというのには、理由があると思います。

イタリアもコレクティブカウンターでょうか、黒人いませんし。

ただやはり、前線には最悪でもダヴィクラスの選手がいないと、W杯の1位2位3位をみると、スペインとオランダはポゼッションとカウンターを織り交ぜたようなスタイル、ウルグアイに至ってはフォルランとそれ以外の切り裂くようなカウンター主体でした。

なので、外国人FWの当たり外れに、カウンターサッカーは左右されると考えているので、そう書きました。

しかし、愛媛で大量得点した内村を、縦ポンのみに集中させるとどの程度やれるのかは、気になるところですが。

posted by dale| 2010-10-14 12:24

Re:補足。

>総合型スポーツクラブという運命共同体
話をそこまで大きくするにはまだ時期尚早かと思います。

勿論、重々承知いたしております。

>確率的に
”可能性”とでも訂正します。

今季のチーム構想の柱は、上里&宮澤のWボランチ。
前線は近藤とキリノ、あるいは内村とキリノ、内村1トップに近藤とキリノのシャドウ等だったと思いますが、シーズン開始前は”もう少し現実的なやり方に変える”、話だと監督が新聞などで言っていましたが、内村の腰痛、キリノの離脱で、その”もう少し現実的なやり方に変える”事すらできかったのでは?
と思います。

posted by dale| 2010-10-14 13:43

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