2013年05月05日
柏餅。
5月5日は端午の節句。 実家に戻って(実家は菓子店ですの)柏餅をもらってきました。私は、和菓子の中では桜餅が一番好きなのだけど、 柏餅も季節のお菓子なので必ず食べます。 新粉で作ったお餅を半分折りにして餡子を挟みますが、挟んだ形が三角形になっていないとダメです。 この三角形は「兜」を表しているモノなので、丸く整えられてる大量生産の柏餅は お節句のお菓子としては何かが違う気がしちゃうんです。私。 柏の葉は、新芽が生えてくるまで古葉が落ちない事から、子孫繁栄の縁起を担いでいます。 桜の葉の独特な香りも良いけれど、 柏餅の葉のスーッとした清涼感あふれる香りも力強くて、 男の子の節句にぴったりのお菓子だなぁと、思います。 お隣に置いてあるのは、笹団子。 ヨモギ団子を笹の葉で包んでイ草で縛って蒸かしたモノ。 ウチの店では「ちまき」という名で販売しています。(本来の粽はまた別のお菓子なのだけど・・) この我が家の「ちまき」は毎年5月5日のみの限定販売。 子供の頃は、家族、親戚総出で準備したモノでした。 笹を茹でて、1枚1枚キレイに拭いて団子を巻いて縛って・・・を何百個と準備するのです。 この日は、工場が夜中まで稼働するので「お夜食」が出るのです。 ソレがもぅ楽しみで楽しみで・・・ 非日常が子供心にソワソワワクワクでした。 そんな思い出と共に今年も美味しく食べました。