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2010年08月18日

日韓交流U-16ユース大会(3)

第1日目第2日目に続き、3日目の15日(日)は11時から アルビレックス新潟 vs 北海道選抜 の試合、13時半から ソウル特別市 vs 北海道代表 の試合が行われました。

今日は曇って南風が強いです。
桶屋が儲かる
朝のうちはまだ湿った温い風だったので、南の空は暗いものの、もし雨に当たっても却って気持ちが良いだろう・・くらいに思っていました。


 
北海道選抜(紫) vs アルビレックス新潟(白)
整列
道選抜のスタメン(所属は1日目を参照)は、GK:輪島和哉、DF:横山拓也・玉田昌平・大内翔太・藤根直道、MF:蛭田来也・小野能寛・海籐健二・志田尚弘、FW:金慎也・股村健人 でした。

1分に蛭田が中央を突破し、不意に右足のアウトで押し込みました。(1-0)
蛭田が先制
毎日、キックオフ早々に点が入ることが多くて油断なりません。

11分に、左CKから玉田あたりが左足を合わせましたが、枠を越えて行きました。
天高く球越える夏

13分に股村の突破からCKを得て、右CKのこぼれ球をファーから玉田が押し込みました。(2-0)
これはオフサイドに見えたし、サイドネットの外側に当たったように見えたので、写真を撮り損ねました。

風が強くて道選抜から蹴ったボールは押し戻されますが、15分に大内が打ったミドルは直接入ってしまいました。(3-0)
大内のミドルで追加点

16分には藤根のシュートだったと思いますが、こぼれ球を金が押し込みました。(4-0)
金が押し込んで4点目

着々と得点を重ね・・と思ったのはここまでで、21分に左サイドの志田へ鬼フィードが入り、追い付いた志田がクロス、蛭田が合わせたヘディングは打ち上げてしまいました。
蛭田のヘディングも越える

27分に、新潟の川口が左をえぐり、DFもかわしてシュート、左に入りました。(4-1)
やはり、この選手は要注意です。

29分には左CKから打ったヘディングがクリアされてカウンターを食らい、新潟の右サイドからシュート、リバウンドを押し込まれましたがオフサイドで助かりました。

30分に金が腰を痛めていったんアウトし、5分ほどして復帰しました。
相変わらず志田へのフィードが多く、自身でシュートを打ったりもしましたがキャッチされました。

やや不安は残るものの、3点差をつけて前半が終わりました。

 
ハーフタイムで、金に代わって赤岡匠が入りました。
立ち上がりから、新潟のCKやFKが続き、カウンターから打たれたシュートはゴール前を横切って助かっています。

9分頃から、いよいよ雨が落ちてきました。
志田が左サイドを上がってクロス、股村が受けたけどボールが足に付かず、サイドネットの外側から当たってしまいました。
サイドネット

14分の新潟のFKからゴール前に迫られるピンチとなり、最後は新潟のファウルで事なきを得ました。

16分に、蛭田に代わって佐藤央が入りました。
18分に新潟の深い位置でFKを与え、新潟の選手が交代してから福嶋が蹴ったボールがファー側に入りました。(4-2)
失点その2
もしかしたら、手前でヘディングを当てて流したのかも知れません。

新潟は、1日目にソウルから1点を取っただけですから、この試合で頑張らねば手ぶらで帰ることになり兼ねません。

26分に股村の突破からCKを得たところで、横山に代わって石井源が入りました。
さらに31分には、海籐に代わって吉田健助が入りました。

37分に、Pエリアの右手前でFKを得て、ショートパスから大内が打ったシュートはこぼれたけど詰めれず、最後は赤岡が突っ込んでファウルを取られました。

41分に佐藤が右寄りから切り込んで倒され、やや右寄りの25mくらいの位置でFKを得ましたが、大内が蹴ったボールは枠を越えました。

43分に相手のクリアボールを拾った佐藤が右から迫ってシュート、左に入りました。(5-2)
佐藤が突き放す

45分には藤根が左クロスを入れて、佐藤が右からヘディングで打ち込みました。(6-2)
さらに追い討ち
これで道選抜は1勝を上げ、新潟は全敗になりました。


北海道代表(白) vs ソウル特別市(青)
整列

今日は日本では「終戦記念日」という名の敗戦(降伏)の日ですが、韓国では「光復節」という国民の祝日になっています。
植民地支配をしていた日本が戦争に負けて祖国が開放された日なので、韓国にとっては明るい光が復活した独立記念日なのです。

太平洋戦争を直接知らない若い韓国人達が、どんな思いで君が代を聞いているんでしょう。

道代表のスタメン(所属は1日目を参照)は、GK:上田築、DF:鈴木航平・永坂勇人・丸尾祐太・月館海斗、MF:小栗和也・深井一希・堀米悠斗・中川雄貴、FW:中原彰吾・鈴木貴大 でした。

午前中の雨はいったん収まったものの、強い南東風に乗って霧雨が流れてきます。

双方とも優勝を狙って、一歩も引かない緊迫した攻防が続きます。
今までの5試合は、この対戦のための前座試合だったようにも感じます・・予め、それを見越して対戦カードを組んでおいたとも・・。

7分に鈴木航が右をえぐったチャンスからゴール前で細かくつなぎ、中原?が左から打ったシュートは右へ外れました。
右に外れる

15分に小栗から鈴木航へパスが出て、戻されたボールを堀米が打ったけど右へ外れてしまいました。
これも右に外れる

21分に得たCKに永坂が合わせようとしたヘディングは、ファー側のタッチラインへ流れてしまいました。

22分に得たCKからカウンターを受け、これを止めた丸尾がイエローをもらいました。

25分にもCKを得て、中川が蹴り入れた左CKに永坂がヘディングを当てますが、その前にゴールラインを割っていました。
永坂のヘディング

30分にPアークの外側で中原が押さえられ、FKを得ました。
正面25mくらいのFKを堀米が打つと、わずかにバーを越えました。

34分にはソウルにCKを与え、風に乗ってフックしたボールを片手ではじきました。

39分に左寄りから中原が打ったシュートはセーブされます。
セーブされる

続く速攻で中川が倒され、倒した選手と笛が鳴った後に蹴った選手に、それぞれイエローが出ました。

41分に受けた速攻からフリーで打たれ、シュートがボテボテになったので助かりました。

44分には堀米からパスを受けた鈴木航が、スライディングのように倒れながらもクロスを入れて、CKを得ました。
このCKからゴール前で混戦となりましたが、かき出されてしまって前半は得失点無く終わりました。

 
ハーフタイムで、月館海斗に代わって浜下賢が入りました。

南風が強い上に雨に濡れてるので、カッパやブランケットで寒さを凌いでいる観客も多いです。
真夏に手が震えるほど寒くなるなんて予想だにしなかったけど、ここは札幌市の辺境(というか秘境?)の雁来ですから。

8分過ぎに左タッチライン付近を上がろうとした鈴木航がタックルを受け、相手にイエローが出ました。
鈴木航は左足首を痛めたようで、歩けずに担架でアウトしました。

このFKを堀米が蹴り入れて中原が詰め、ゴール内には入ったけどGKへのファウルを取られました。
ファウルになる

12分に中川が左クロスを入れて、鈴木貴が滑り込みますが合いません。
滑り込み
ここで、鈴木航の交代として内山北斗がFWに入り、中原がボランチに、堀米がSBに下がりました。

双方ともチャンスを作りながらピンチにも対応し、ソウルは必死というか、したたかというか、道代表の速攻はファウルしてでも止めます。

24分に得た右CKを中川が蹴り入れて、中原が当てたヘディングは流れてしまいました。
ヘディングは流れる

25分に突破しようとした鈴木貴が押さえられたファウルでFKを得て、リスタートを右に送って濱下がミドルを打ちましたが、枠を捉えません。

27分に中川のミドルがキャッチされた頃、再び本格的に雨が降ってきました。
30分に中原がユニを引っ張られながらもプレイオン、打ったミドルは枠を越えました。

ボールを拾いに行くソウルのGKは時間をゆっくり使っており、おそらくPK戦に持ち込むことを狙っているのでしょう。

そうはさせじと、道代表はガンガン攻めます。
40分に濱下が右クロスを入れて、鈴木貴のヘディングでCKを得ました。
CKを得る
この左CKはヘディングでクリアされ、拾った堀米が打ったシュートは場外へ飛んで行きました。

43分に再び濱下?が右クロスを入れ、戻されたボールをPエリアの外から中川が渾身のシュート、低い弾道で右に入りました。(1-0)
ついに中川が打ち込む

やっとのことで均衡を破りましたがソウルも必死で、44分に受けた波状攻撃を何とかクリアしてカウンターに転じます。

これを止めようとしたソウルのファウルを見ながらプレイオン、オフサイドになった段階でファウルがあった位置まで戻してイエローが出されました。

46分になってファウルを受けた中川が痛んでいますが、左寄りからのFKを堀米が蹴ると、またも「ヤベ!」という声と共にGKにキャッチされました。

しかしこれでタイムアップ、攻め続けた甲斐があって優勝できました。
闘いは全て終了


ほどなくして、表彰式が行われました。

1位は3勝の北海道代表、2位は2勝1敗のソウル特別市、3位は1勝2敗の北海道選抜、4位は3敗のアルビレックス新潟 となりました。

左から、新潟、道選抜、ソウル、道代表と並び、まず準優勝のソウルが表彰を受けます。
準優勝のソウル

続いて優勝した道代表が表彰を受けます。
優勝の道代表

最後に道サッカー協会の出口会長から挨拶がありましたが、せっかく放送設備があるのに使わないので、何を話しているのか聞こえませんでした。

記念撮影が行われ、この様子は道協会のHPにでも掲載されるだろうと思われます。
記念

3日間に渡って熱戦が繰り広げられた日韓交流ユース大会も全日程が終了し、同時に私の夏休みも終わりました。
こんな時期に遠出の旅行をしても、渋滞に巻き込まれるだけだから惜しくはないんだけど。


posted by 雁来 萌 |07:02 | 闘う若梟 | コメント(4) |

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この記事に対するコメント一覧
Re:日韓交流U-16ユース大会(3)

おはようございます。
ずっとグログは読ませていただいていました。
ユースの年代の上から下までよく観察されておられて凄いなと思っています。

知事杯の苫小牧での準々決勝は私も見に行ってました。
最近ですが、ユースにも関心少しですが持ち始めています。
U-18だけですが。
22日と28日は見学に行くつもりです。

よろしければ許可を得たいのですが
右のプロフイールにはリンクを貼るのは問い合わせ無用と書かれていますが
自分のブログでユースを取り上げるとき、本文で紹介させてもらってよろしいでしょうか。
今まで、あきっくさんの紹介はさせていただいていましたが、
ユースの両横綱ということで是非紹介させてもらえればと思いました。

以前深夜にコメント書いてご指導受けてからからコメント遠ざかってましたが
今朝のエントリーを拝見してこのようなコメントを書きました。
よろしくお願いします。
勿論、ダメであれば遠慮します。

posted by tnfaki| 2010-08-18 07:44

引用は全く構いません

詳しく書くと長くなるので、まず「引用は全く構いません」と書き始めます。

そもそも、ウェブ上に曝してある記事を「紹介してはいけない」と言うことの方が無理です。
重要なことは「引用元を明示する」ことであって、他人が作った文章や画像を自分が作ったような表現で使うと、それは「盗用」になってしまいます。

インターネットというものは世界中に公開しているのだから、日本人だけが見ている訳ではありません。
我々だって外国人の記事を引用しますが、その際に引用の許可を得るメールを外国語で書けるとは限らないでしょう。

先人が得た知識は、人類共通の財産です。
発見や発明や知識は天から降ってきたものではなくて、誰かが作り出したものです。
「このキノコには毒がある」ことを知っているのは、それを食べて死んだ人がいるからです。

人類が持っている知見は、先人の苦労や犠牲の上に成り立っています。

地球の周りを太陽が回っていると解釈しても、日常生活で困ることはほとんどありません。
それは間違いだと言ったって、太陽の周りを地球が回っていることを証明できる人は多くはないでしょう。

ボールに回転をかけて飛ばすと曲がる理由を説明できなければ蹴ってはいけないとか、飛行機の翼に揚力が働く原理を説明できなければ搭乗手続を受け付けないとか・・あり得ません。

他人が持っている知識を利用できないと無駄が多過ぎるから、「○○の法則に従って~」と引用して使うことは許されて当然です。

posted by 萌| 2010-08-18 08:37

Re:日韓交流U-16ユース大会(3)

「引用元を明示する」その通りですね。
論文、書籍、新聞記事等いろいろありますがブログでも然り。
良くわかります。

こんなに長く説明して頂いてありがとうございました。

posted by tnfaki| 2010-08-18 09:18

道協会HPに掲載された写真

予想とはちょっと違った雰囲気の写真ですが、試合前の集合写真や試合中の光景、表彰の模様がアップされました。

結果
http://homepage3.nifty.com/hfa/taikai_10/2/1004k_nikkan_kouryu.pdf

試合前の集合写真
http://homepage3.nifty.com/hfa/taikai_10/2/1004_nikkan4.JPG

試合中
http://homepage3.nifty.com/hfa/taikai_10/2/1004_nikkan1.JPG
http://homepage3.nifty.com/hfa/taikai_10/2/1004_nikkan2.JPG
http://homepage3.nifty.com/hfa/taikai_10/2/1004_nikkan3.JPG

表彰
http://homepage3.nifty.com/hfa/taikai_10/2/1004_nikkan5.JPG

posted by 萌| 2010-08-18 23:02

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