2009年07月31日
かかしと鉄道と美術館の里
海の日の祝日に岩内町長杯へ行ったついでに(というか、小学生の大会は朝早く始まって早く終わってしまい、陽が高い時刻に開放されて手持ち無沙汰になるので)、周辺地域を徘徊してきました。 道の駅いわないの向かいにある木田金次郎美術館は趣味に合わないし、岩内岳山麓の荒井記念美術館や、場末のマニアックな岩内町郷土館も既に何度か訪れているので、今回は隣町の共和町方面を巡ってみました。
うっかり見過ごしてしまいそうな宇宙との交信基地アメダス「共和」 かつて、アメダス「岩内」と呼ばれていながらも、実際は共和町内の西稜小学校の近くにあった観測点が移設され、現在の地点は名実ともに「共和」に変わりました。 周辺には障害物もなく、観測条件は良いように見えます。 積雪深を観測するために、レーザー光を下向きに出しています。
かかし古里館は以前にも見学したことがありますが、繰り返し学習することが大切ですから。 ここは、共和町幌似地区の郷土学習のための施設で、旧国富鉱山の資料なども展示されている他、「かかし祭」で入賞した「かかし」も展示されています。 入館料が100円というのは、公設の資料館ならではの価格です。 旧幌似小学校の校舎も収蔵展示室として再活用しており、昔の農機具や民具の展示とか、小学校の生活を再現した教室もあります。 普段は公開していない収蔵室の方が、面白いモノが沢山あるんだけども。 稲作地帯なので、街灯が「かかし」の形をしており、 この町のカントリーサインまでかかしです。 マンホールの蓋のデザインは「米」と「らいでんスイカ」と「らいでんメロン」ですね。(JAきょうわ)
この資料館の近くに「北のあじさい寺」とも呼ばれる「明善寺」がありますが、今回は素通りして、山すそに建つ西村計雄記念美術館を訪れました。 この美術館は以前から気になってはいたものの、何となく画風が合わなくて敬遠していました。かかし古里館の入館券を持っていれば入館料が割引かれる、という誘惑に負けたのが実情です。 今年は西村画伯の生誕100周年と開館10周年の記念すべき年だそうで、その記念展示が行われていました。 記念展のパンフレットのデッサンは、尾長鶏に見えます。 ただ、しっくり馴染む完成度が高い(と自分が感じる)作品と、(文章でいうと推敲不足のような)何となく中途半端に感じる作品とが混在していました。この辺は好みの問題ですけど。 美術館のガラス窓に映る山並み(と自分の下半身・笑) 展望室から眺める田園風景は長閑でしたが、隣がパークゴルフ場になっているのは興醒めです。
丘を降りて、「幌似鉄道記念公園」に寄りました。 ここには旧国鉄岩内線の幌似駅の駅舎が残されており、客車や車掌車(有蓋緩急車)もレール上に並んでいます。 線路跡と羊蹄山の遠望 あまり寄り道してると、海へ遊びに行った人達が帰って来て道路が込むので、夕方にならないうちに帰途に就きました。 途中の街ごとに、高速のICが近くなるとICに入る側の車線が渋滞していました。 こんな渋滞に時間をかけてから高速を走るよりも、素直に一般道を走った方が早く着いて安上がりな気もします。(ETCを付けたいとは思わない田舎者の発想) おぉ、ここから入るのか。 制服のモデルになったとか・・。
posted by 雁来 萌 |20:23 | 蝦夷の細道 | コメント(0) |
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