2015年06月01日
5月18日は国際博物館の日
最近になって知ったんですが、5月18日は「国際博物館の日」だそうです。→日本博物館協会 私にとっては一年中が博物館の日だから、お日柄に関係なく前日の17日に「いしかり砂丘の風資料館」を再訪しました。以前にも見学したことがありますが、今回は石狩湾で撮影された蜃気楼の写真展が目当てです。 石狩湾を挟んで小樽の方から見える蜃気楼は有名ですが、対岸の石狩からも蜃気楼が見えます。
資料館の玄関前に、2007年に退役した護衛艦「いしかり」の主錨が展示されていました。 石狩市民の郷土の誇りとして交流を重ねた証に置かれているとか・・弁天歴史公園内に設置されるという話で物議を醸し、ここに落ち着いたようです。 その向かいに一世を風靡したホテル「番屋の湯」がありますが、「違反建物の疑いで休館中」でした。 近くに「石狩浜海浜植物保護センター」があり、植物の保護活動や啓蒙を行っています。 展望搭からの眺めは良かったです。 実はこの日、カブスリーグの試合が終わった後に、石狩スポーツ広場で行われている「会長杯女子サッカー大会」の1回戦に間に合うと思って、リラ・コンサを見に石狩まで行ったのが主目的でした。 当日は北西の冷たい風が強く、砂埃が観戦エリアを襲っていました。そんな所に座ってるのは嫌なので風上に立って後半だけ見てたんですけど、砂埃と言うより砂嵐に近いです。 そう言えば、この辺は「紅葉山砂丘」という丘が出来たほどの地理的条件だから、砂が飛んでも不思議ではないです。 リラ・コンサはテクニックはあるんですけど、体格(というか、お尻と腿の太さ)がまるで違うので、F=m・a の式に従って力の差が生じるのは宇宙の法則。 太り過ぎたら動きが悪くなるけれど、トップレベルの選手はちゃんと体が絞られています。 試合後は報道陣が密着取材してました。
順序よく紹介すると、2月に訪問した「本郷新記念 札幌彫刻美術館」から。 佐々木仁美さんの作品「帰る場所」(撮影可) こういう着色のブロンズが好きです。 こちらは「寝落ち」という作品・・笑
次に、3月下旬に訪問した「北広島市エコミュージアムセンター知新の駅」←名前が長過ぎ 廃校になった旧広葉小学校の校舎を再利用しています。 展示室は奥まった場所にあって見学し難いかも知れませんが、内容は面白いです。何と言っても、稲作に成功した中山久蔵が郷土の誇りです。 他にも色々な施設が同居していて、全体を「北広島市広葉交流センター”いこ~よ”」と呼ぶらしいです。
続いて、雪が融けるのを待って訪れた網走方面の博物館などを。 まずは、網走市にある「北方民族博物館」のエントランス 北方民族のテントを象ったガラス室を下から見上げた景色です。 「白い食べ物・赤い食べ物」という展示から、これは白い食べ物である乳を搾る容器など 左上は「さるぐつわ」だったかな・・左下は、搾乳時に子供トナカイの首に付ける道具です。 子供が乳を飲もうとすると、ギザギザが親トナカイの腹に当たって痛いので、親が子を嫌って遠ざける・・あずましく搾乳するためとはいえ、人間は何と残酷な仕打ちをするのでしょう。 いわば「曲げわっぱ」製のバター容器 こちらは赤い食べ物である肉を盛る皿と調味料入れ 白樺のこぶの部分を削って、水筒のような形をした塩の容器を作り、角に彫刻を施したアクセサリーを象嵌してあるのがオシャレ。
さらに、美幌町にある「美幌博物館」(美博:びはく) 網走方面は雪が多かったので、玄関で職員が雪割りをしてました。 かなり昔、1987年にオープンして間もない頃に訪れたことがあり、以前は「美幌農業館・博物館」という名称でした。 最近リニュアルして、寄贈された美術品も展示するようになりました。 農業館だった頃から展示してある農業機械の手入れが良かったです。車体の塗装や錆止めはもちろん、タイヤまで綺麗に磨いてあって、慈しみが感じられます。 空飛ぶ円盤のような「物見塔」からの眺めは良いはずなんですが、当日は霞がかかったようで見通しが悪く、壁に貼ってあったパノラマ写真に写ってる山はほとんど見えませんでした。
博物館の類ではないけれど、旧斜里町立図書館 現在は新しい図書館に移転して、ここはお休みしています。 昔は斜里町役場の庁舎だった建物で、屋根に乗ってる望楼は戦時中に物見櫓として使われたとか。
札幌芸術の森と関口雄揮記念美術館とを結ぶ近道に架かる吊り橋 昨年9月の豪雨によって支柱が立ってる河岸が削られたとかで、通行禁止になっています・・危ない橋は渡りたくない。
近代美術館前の歩道にある植栽「ART」 と、「MUSEUM」←画面に入り切らない 樹を回り込んでいる「U」の字が苦心の作
札幌市資料館で洪水と土砂災害のお勉強をしました。 前庭に「一石を投じる」という芸術作品が据えられています。 道庁前のアカプラに展示されていた作品で、その保存方法にも一石を投じました。この場所にはちょっと合わないと感じます。
北広島市にある「旧島松駅逓所」 このサイトのデフォですから。 鳥居のような形をした部分に着物の裾を掛けて用を足したから、この部分は「きぬかけ」と呼ばれ、それが「きんかくし」に変わったという・・ここのブログってためになるでショ?笑 現在も赤毛種を栽培している見本田 この駅逓所は、明治14年に明治天皇が北海道を巡幸した折の休憩所として利用されたそうで、昼食時に使われた食器が保存されていました。 いかにも奉安殿のような造りですが、食器は既に朽ちて残ってはいません。
北海道開拓記念館は改装され、「北海道博物館」に変わりました。 施設のロゴマークは、建物の外観をそのまま使っています。 愛称の「森のちゃれんが」って、「赤れんが」の赤を茶に変えただけじゃないかっ!と思ったら、「チャレンジャー」の意味も含んでいるとか・・確かに、 Challenger を「ちゃれんがー」と読めなくもない・・「博物戦隊チャレンガー」なのか。 内部の展示物は基本的に既存の物品を踏襲していましたが、展示方法がかなり変わっています。 ただし間違ってるところは間違ったままだったので、そのうち指摘せねば。
posted by 雁来 萌 |14:47 | 雑念 | コメント(0) |
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