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2007年12月27日

古い奴だとお思いでしょうが

私の趣味の一つとして、博物館や郷土資料館を見て回るという、年寄りチックで、懐古的な、薬品臭い、暗い行動があります。
言い方を変えれば、古きを訪ねて新しきを知るという、高尚な道楽なんですけど。
ある程度詳しくなると、ボランティア解説員の説明など、かえって耳障りになります。(たまにウソを言うし)

23日(日)に、石狩市にある「いしかり砂丘の風資料館」を観てきました。
ここは最近開館した資料館で、収蔵品も多くはないですが、手作り感たっぷりの施設です。
冬の間は訪れる人もまばらで、向かいにある「番屋の宿」や「エリの湯」(エリ=魚+入:漢字が表示されない)などに来た人が、ついでに寄っていく程度なんでしょう。

以前に、ここの展示品を他の場所で見た記憶があり、夏の間だけ小学校あたりで公開していたかと思います。それを一ヶ所に集めて常時展示するようになったのは結構なことで、石狩町が石狩市に昇格したお陰なのでしょうか。
珍しいモノとしては、石狩川で捕獲されたチョウザメの剥製と、缶詰を自分で作れる体験でしょう。石狩では、チョウザメが神として祀られているくらいです。
2階には、紅葉山砂丘遺跡での発掘品が展示されており、木製の容器や、川に柵を立てて鮭を獲る仕掛け(これを「エリ」と呼ぶ)は、他では余り見ない代物です。

30年以上前に、石狩に短期間だけ滞在して仕事をしてたことがあって、その期間に昼食を食べに毎日通ってた食堂が今でも残っているのには驚きましたが、渡船場は面影も無く・・大体、本町と八幡町とを船で行き来してたことなど、覚えてる人の方が少ないかも。

その頃にメインストリートに面して立っていた建物を、修復・移転して資料館の隣に再現してあります。
旧長野商店
旧長野商店:かなり修復の跡が見えます。
左側が商店、右側の白いのが蔵で、さらに右後方が資料館です。

私が滞在していた頃には家主も無く、朽ち果てそうな外観だったようで、見覚えがありません。
内部は公開され、見たいと言えば開けて照明を灯けてくれますが、強度が不十分だからなのか、2階は立入り禁止になっていました。
スタッフが一通り説明したら、「あとはご自由に」と本館に戻ってしまうので、2階に上がろうと思えば上がれるんですけど、防犯カメラがあるかも知れないし、こんな所で転げて怪我でもしたら笑い者ですから。


翌24日(月・祝)に、小樽市手宮にある「小樽市総合博物館」を観てきました。

以前ここは「小樽交通記念館」、その前は「鉄道記念館」と呼ばれていた施設ですが、今年の夏に「小樽市青少年科学技術館」と統合しました。
1階は従来からの鉄道関係の実物車両や模型、パーツ、写真や制服などを展示し、2階は科学体験や教育関係の展示になっています。

模型の機関庫の中に収まっている模型機関車を、スイッチで選んで1両ずつ出すと、ターンテーブルに乗って回り出し、1回転してまた機関庫に戻るのが楽しいです。この機関車の動力とか、位置を検出する仕組みがどうなっているのか、不思議でした。

電磁石で鉄のボールに勢いを付けてコースターを周回させるゲームで、勢いを付け過ぎて路外に逸脱させてしまったのは秘密です。(大人気無い)

庭先に、鉄道建設の功労者であるクロフォード技師が立っています。
クロフォードおじさん
冬期間は屋外の鉄道車両を公開していなくて、シートを被せてたりします。
敷地の向こうの、崖の一部が縦長に緑色をしています。

幻の滝
ここは、春先の融雪期にだけ出現する幻の滝だそうで、崖の上から落ちてくる滝の部分だけ濡れるので、草だか苔だかが生えるそうです。

博物館の駐車場の隣に、古代文字が描かれている(らしい)「手宮洞窟」があります。
手宮洞窟
こんな大袈裟なシェルターが必要なのかどうか・・。

小樽市総合博物館では、1月14日と2月11日に雪氷楽会(せっぴょうらっかい)というイベントが開催されます。
小樽には、他にも港湾関係や商業関係の(観光客が行かない)掘り出し物が沢山あって、何日間も 遊べる 勉強できるだけのスポットがあります。

小樽に行ったら寄ることが多い「小樽マリーナ」では、
小樽マリーナ
イルミネーションのコンテストが行われているらしく、中央右寄りの艇では、雪だるまが釣り糸を垂れています。夜に見ると綺麗なんでしょうけど、日中は昼行灯でしかありませんね。

この辺を見ると楽しいです。


posted by 雁来 萌 |23:02 | 雑念 | コメント(0) |

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