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2014年01月08日

最東端の旧珸瑤瑁小学校

厚床から国道を離れて道道1127号に入り、落石や花咲を経て日いずる町・根室へ向かいました。
アメダス以外の途中の寄り道については、後日の記事で紹介します。

アメダス探訪「根室」の巻(2013/10/12)

根室合同庁舎:信号待ちのタイミングに撮影
扁桃腺ではなく半島線

露場は庁舎裏の駐車場の隅にありました。
北側って珍しいかも

根室では高層観測をしてましたが、測候所ではなくなってしまいました。
庁舎はあるけど無人くん

居住まいを正して並ぶ測器達
平年の最深積雪は31cm

視程計と根室湾
年間の霧日数は100日ほど

屋上の風速計など
風は十分に強い


根室市の郊外で寄る所があって、砂利道(というより砕石の道)に入ったら思いっ切り腹を擦ってしまい、車体も精神もダメージを受けましたが、気を取り直して先へ進みます。

ここは珸瑤瑁(ごようまい)小学校で、明治32年に開校した日本最東端の学校です。
こんなに生徒がいたのか・・閉校時には36人
正確には「でした」と言わなければならず、後に出てくる温根元小学校などと統合してこの年の3月に閉校したため、統合先の歯舞小中学校が最東端の学校に代わりました。→47ニュース朝日新聞
北方領土から、距離にして5kmほど後退したことになります。

北海道地図の根室半島に記された赤丸の位置は、もう少し先端に近いはずですが。
300km離れたFarEast

校歌の歌詞は、一番から四番まで全て「東の東」で始まっています。
東の東、知床よりも地の果て
因みに最後のフレーズは、それぞれ「強く正しく育つのだ」、「明日をめざして進むのだ」、「世界の海は続くのだ」、「うまずたゆまず磨くのだ」と結ばれています。

校舎の脇に、古い校門が残っていました。
低めの校門

校庭から東の東を望めば、2km先にある納沙布岬に立つ「望郷の搭」がよく見えます。
打球が国後島まで届きそう

こんな東の果ての地から、2009年の全道フットサル選手権(U-12)の根室地区予選を勝ち上がって、珸瑤瑁FCチームが全道大会に出場してきました。→ブログ記事
一生に一度の修学旅行みたいなもんですかね。

 
納沙布岬まで来ました。
こちらは「本土」最東端
目の前に珸瑤瑁水道が広がって、世界の海へと続いています。

今回の調査旅行では、アメダス地点を発見できないと再び出直して来るのが大変なので、天体観測に使う視界が広くてクリアな双眼鏡も持って来ました。

国後島も撮影したけど見栄えが悪いので、貝殻島灯台だけを掲載します。
望遠鏡で望遠郷

参考として北方領土の地図を(笑
世界の海へ

納沙布岬にある交番の屋根に、見張台が乗ってました。
外国人に通じる「koban」

次なる目的地のアメダス納沙布へ向かう途中、廃校となった温根元小学校(前述)の校舎がありました。
ここも廃校して統合


アメダス探訪「納沙布」の巻(2013/10/12)

勘違いされやすいけど、納沙布のアメダス地点は納沙布岬にあるのではなくて、5kmほど西に離れたトーサムポロ岬へ向かう途中にあります。
この交差点(会館のバス停)で曲がって岬へ向かえば見つかるはず
曲がり角は分かりやすいのだが
・・だったのに、これが難儀しました。

岬を巡る道をぐるっと一回りしてもアメダスは見つからず、正午を過ぎたけど昼食どころではありません。
周辺を行きつ戻りつして「こんな東の果てまで再び出直して来るなんて、真っ昼間ごめんだよ・・」などと、悲壮なのか空腹でハイなのか分からない状態でさ迷ってるうちに、やっと見つかりました。
見えな~い
道路よりかなり低い土地にあるんだもの、いくら風速計のポールは高いったって見えませんよ。

砂利道に入って進むと、魚網置き場のような土地の脇に立っていました。
ゴミも捨ててある
出漁の可否を示すのか赤旗(not某機関紙)と、右方向に望郷の搭も見えました。

でも何となく、処遇が悪くて虐げられている感じ・・。
網を捨ててある訳ではない

場所が場所なだけに、雨滴なんか入り難いだろうなぁ。
向こうに納沙布岬

まぁこの地点は、風さえしっかり測ってもらえれば。
南西風は内陸から
プロペラが止まって見えるけど、昼過ぎには10m/s近い風が吹いていたもよう。

一安心して根室に戻り、寄り道しながら内陸に進んで次の別海を目指します。

この日、「今日は試合会場で見かけなかったから、体調でも悪いのかと心配しています。」というメールが携帯に届いたので、「納沙布岬からロシアに亡命しようかと思って、根室方面を放浪しています。」と返信しておきました。笑


今年のCPPは・・Zepp Sapporo の会場に1,800人も入った状況を想像し、そこで2時間も立ちっ放しな 拷問 観覧には堪えられないので申し込みません。探さないで下さい。


posted by 雁来 萌 |19:03 | 気象細事記 | コメント(2) |

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この記事に対するコメント一覧
郵便局も最東端を譲る

最東端にあった珸瑤瑁郵便局が、10/16に台風26号の突風により建物の外壁が損傷を受けて看板も落下したため、一時閉鎖することになったそうです。再開のメドは全く立っていないとか。
この閉局により、学校と同様に約5km西側に離れた歯舞郵便局が最東端となるそうです。
地元の住民が不便になるし、郵趣な人達には風景印が無くなるという影響があるそうな。
↓日本郵便からのお知らせ
http://www.post.japanpost.jp/notification/storeinformation/detail/index.php?id=1886

posted by 萌| 2014-01-12 08:35

日本最東端の座を奪還

2013年の台風で外壁が崩れたため閉鎖され、廃局も検討されていた珸瑤瑁郵便局の工事が終わって新局舎が完成し、移転先で営業を再開したそうです。
これにより、日本最東端の郵便局となる栄誉?を奪還しました。

↓日本郵便の開局情報
http://www.post.japanpost.jp/notification/storeinformation/detail/index.php?id=2312

posted by 萌| 2015-03-31 19:15

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