2013年06月23日
星の降る里に星のいかだ
先月の下旬に、赤平(アメダス含む)・芦別方面を見学してきました。 アメダスのレポートは後の記事に回すとして、今回は歴史遺産を巡る紀行文です。 銀座山形屋様の縫製工場(日本ソーイング北海道(株))が芦別市にあり、芦別市は120周年、市制施行60周年を迎える、ということは全く知らなかった頃の旅なので、その方面には立ち寄りませんでした。未知とのソーイングです。←をぃ
まずは、赤平市にある「北海幹線用水路」の「北海頭首工」を見学しました。 左側にある道路は関係者用の専用道路なので、右の道路を先へ進みます。 道の脇に神社があって「北海水神宮」というらしく、用水の安全を願っているのでしょう。 水量が豊かな空知川から、少し水を分けてもらいます。 ここが取水口の水門で、結構な幅がありました。 こんな水路に沿って農業用水が流れ下り、赤平市から南幌町までの総延長80kmにも及ぶ水路が、穀倉となる空知の水田や畑を潤します。 途中の砂川市を流れる「北海かんがい溝」の上は「流れのプラザ」として整備されており、以前の記事にも説明があるのでご参考に。 峰延の辺りでは国道12号の脇を流れていて、走ってる車からも水路が見えます。 芦別市の頼城地区にある「星槎大学」まで来ました。 「星槎」とは、中国の伝説に登場する「天空を旅するいかだ」に基く「星のいかだ」のことだそうで・・長さに差がある木でも、組み合わせれば大きな舟となって大海を旅することが出来るという・・ベテランと若手との組み合わせ・・耳が痛い話です。笑 アディダスのマークに似ている校章も、長さが違う3本の木を表しているんでしょう。 隣に石碑が立っており、ここは旧頼城小学校だったんですが、 西芦別小学校に統合されて廃校となった校舎を、通信制の星槎大学が活用しています。 ここの体育館が見事で、大きさも並外れな上に内部の骨組み構造が美しいのです。 参考:文化遺産オンライン(地図中のマークは「星の降る里百年記念館」の位置) レンガ造りの校舎は長さが100mもあって、廊下で徒競走が出来るとか。←走るな 校舎、体育館、校庭・・全てがデカい・・三井芦別炭鉱の城下町だったのは過去の栄光。 生まれた土地が悪いのか、それとも後から生えた木が悪いのか・・ 校庭を挟んだ隣には、廃校となった旧頼城中学校の校舎があり、 こちらは「星槎国際高等学校」として使われています。 頼城小学校が統合された先の西芦別小学校に寄ってみると この秋には廃校となる予定だそうです。 とは言ってもここは、西芦別中学校だった校舎に西芦別小学校が移転した当代の校舎であって、先代の校舎跡が近くにあります。 旧体育館は地元企業の社長さんが改装して美術館にしました。 開校五十周年記念の石碑と旧体育館 校庭と旧体育館との取り合わせがちょっと異様 旧三井芦別駅の駅舎が残っていましたが、倉庫として使われているようでした。 線路跡とホームであることが分かります。 これでも駅前通りですからっ! 旧三井芦別鉄道の「炭山川鉄橋」の上に、ディーゼル機関車と貨車が展示されています。 国道452号にかかる炭山川橋から見えます。 普通は建物の中に保管して展示したいところなのに、風雨に曝す状態で展示するのはメンテナンスに手間がかかるに違いありません。(冬場はしまい込むんだけど) 道の駅「スタープラザ芦別」で買ったお菓子「北海道 星空のムコウ」 これって、星の降る里に相応しいお菓子だと思うし、パッケージが芦別市の紋章に似てて面白いのですが、信州とか白馬とか八ヶ岳とか、那須高原とか、北海道とか函館とか・・地名と販売者が変わるだけでパッケージと中身は同じらしく、あちこちで売ってるお土産らしいですね。
posted by 雁来 萌 |23:17 | 蝦夷の細道 | コメント(2) |
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この記事に対するコメント一覧
Re:星の降る里に星のいかだ
こんばんは。
まさにジャングルジムですね。
5年後、10年後はどうなっているのか(空中ジャングルジム?)見てみたいので、このまま手つかずでいてほしいですね。
posted by かもめ| 2013-06-24 19:43
「いかだ」を作るため?
この木は当然、廃校になった後で生えてきたんだろうから、少なくとも廃校後の時の流れを物語っているように見えます。
さらに窮屈になったら、木を切り倒すのかジャングルジムを切り分けるのか・・どっちにしても心苦しいので放っておくと、木が伸びる勢いでジャングルジムが地面から抜けるかも知れませんね。
今のうちなら、ジャングルジムを真上に引き抜けば双方にダメージが少なくて済む気がしますけど。
それとも、もう少し育ててから切り倒して「いかだ」を作るとか・・。
posted by 萌| 2013-06-24 20:39