2009年10月13日
観客動員30万人の実現も昇格並に厳しい現実。
次節にも、昇格戦線から離脱する可能性のある札幌。 昇格可能性消滅マジックも計算しましたが、 正直なところ、私は昇格にそこまでこだわっていません。 では、なぜこのブログで昇格にこだわっているかといえば、 それは、入場者数(≒一般受け≒来季の強化費)に響くからです。 今季、J1から降格し、監督は石崎監督に代わりました。 しかし、石崎サッカーが形になってきたのは第3クールに入ってから。 来季に期待のもてるサッカーになってきたものの、まだ多くの課題をかかえており、 来季に向けてSBやFWは補強の必要があります。 札幌矢萩社長が4強進出を期待/天皇杯[2009年10月12日 日刊] チームの来季トップチーム人件費は 今季の6億3000万円から07年規模の4億円前後に圧縮する見込み。 矢萩社長は「とにかく勝ち続けてほしい。補強の面でも大きい」と話した。 おそらく今季の6億のうち3億はダヴィの遺産で、 そのうち5000万がダニルソン獲得にかかったお金だと思うので、 2億減でも、多額の移籍金がかかる選手は取れないということであまり問題はないか(?)。 (※最初、ダヴィの移籍金でダニルソンを獲得したと勘違いしたので、 2億強化費が減っても問題ないと思っていたのですが、 コメントで指摘されて、5000万ということに気付いたので、 強化費について、もう少し調べたいと思います。) ただ、現有戦力の維持と、そこからどこまで補強できるかは、 現実問題として、お金次第です。
開幕前、強化費に直結する観客動員に対して、 HFCの矢萩社長は、観客動員30万人を目指すと宣言しました。 しかしながら、今季のこれまでのホーム23試合の観客動員の合計は、 2009Jリーグ ディビジョン2 クラブ別入場者数 231,958人です。 ホームの残り試合は、3試合(※厚別2試合、札幌ドーム1試合)。 かろうじて、1試合平均10,085人と1万人を維持していますが、 あと厚別で2試合あり、このままでは1万人割れの可能性もあります。 以前、今季の観客動員は26万人前後ではないかと予測しましたが、現実味を帯びてきました。 2009年07月21日 観客動員数はJ2トップだが・・・(-"-;A ... この時、1位だった観客動員は、仙台と甲府に抜かれ3位に転落しています。 さらに、2006年のホーム24試合、251,476人(平均10,476人)。の平均を下回り、 J2で最下位になった2004年の1試合平均9,466人も見えてきました(-"-;A ... シーズン中も、30万人の実現は可能だと強気の姿勢を崩さなかった矢萩社長ですが、 残り3試合で7万人弱の動員は難しく、 札幌の昇格の可能性並に目標の実現は困難であると言わざるを得ません。 背景として、マクロ的には、代表人気の凋落からもわかるように、 サッカー人気そのものの低落、野球人気の回復。 ミクロ的には、ファイターズが首位を快走する中、 開幕前、再昇格が期待されたにもかかわらず、 札幌は中位に低迷したことも少なからず影響はあるでしょう。 しかし、今季のJ2は、試合数が多く、 HFCも例年になく積極的に、選手をメディアに露出させ、試合ではイベントもしました。 それでいて、23試合で、231,958人(平均10,085人)という厳しさ(;´Д`A ``` 毎回思うんですが、チームの強化と経営を車の両輪としてJ1昇格を目指す 5段階計画で一番何が問題だったかって、チーム強化よりも“HFCの経営”の方だと・・・(・_・; “強いフロントなくして、強いチームはありえません。” J1目指して、チーム以上にHFCにも、「戦」って欲しいと思います。
posted by whiteowl |17:02 | HFCの経営を考える | コメント(7) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:観客動員30万人の実現も昇格並に厳しい現実。
ダニルソンってそんなに高いんですか?
今年はダヴィの移籍金が3億あったから6億くらいで来年はないから4億前後になるんじゃないんですか?
posted by 赤| 2009-10-13 17:33
Re:観客動員30万人の実現も昇格並に厳しい現実。(赤さんへ)
すいません、勘違いしてました。
ご指摘ありがとうございます。
ダニルソンの移籍金そのものは、5000万みたいですね。
http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp0-20081126-433589.html
修正しときます。
posted by whiteowl| 2009-10-13 17:39
Re:観客動員30万人の実現も昇格並に厳しい現実。
こんにちは。
ダニはシーズン前スポーツ紙に寄れば完全移籍費用5000万ぐらいですよ。んま複数年結んでるなら話は別ですがね・・・?
ちなみにキリノは2700万ですわ。
posted by こんにちは| 2009-10-13 17:45
Re:観客動員30万人の実現も昇格並に厳しい現実。
2007シーズンで優勝争いをしていた時でも爆発的に増えませんでしたし,
2008シーズンで化けの皮が剥げる前でもJ1効果が思ったよりありません
でしたので,観客動員数アップにはいい加減サッカーバブル期の夢を忘れ
て180度頭を切り換えるぐらいでないと達成できないのではないのかなぁ
と私は思っています。
posted by LOBO| 2009-10-13 18:55
Re:観客動員30万人の実現も昇格並に厳しい現実。のお返事。(LOBOさんへ)
そうですね。サポーターの層が固定化してるイメージがありますね。
成績が、良くも悪くも来る層がいて、新規があまり獲得できてない感じがする。
以前、どこかの大学で調査してましたけど、
そういう客層調べとか、HFCは独自にしてるんですかね。
>180度頭を切り換えるぐらいでないと達成できない
そうですね。もっと大小様々な試みで
ムーブメントを起こさないと厳しいんじゃないでしょうか。
スポーツ好きが増えて、サッカー好きが増えて、
コンサドーレ札幌好きが増えればいいのですが・・・。
posted by whiteowl| 2009-10-13 19:07
Re:観客動員30万人の実現も昇格並に厳しい現実。
サッカーとは違いますが、プロレスの興行で武藤敬司が「若いレスラーの知名度がないから地方巡業は厳しい、地上波もないから」
という話を目にした事があります。コンサも出来た当時は、日ハムもいないし、たまに来る巨人戦が楽しみ・・・だったのが、今や恒常的にプロスポーツが楽しめる環境になりました。ですが、景気も良くないですし、スポーツ以外の娯楽がたくさんあり人口減が始まっていることを考えると、パイの奪い合いになっているのではと思います。現にアイスホッケーは風前のともしびです。(札幌のチームは滅んでしまいました・・・)
マーケティング論で行くとプロスポーツ興行では
・日ハム(プロ野球)はリーダー
・コンサ(サッカー)はチャレンジャーもしくはフォロワー
・レラカムイ(バスケ)はフォロワーはニッチャー
・エスポラーダ(フットサル)はニッチャー
と言ったところでしょうか括りを変えると立ち位置
マーケティング論の基本なのですが、説明は以下の通りです。
○ リーダー
業界内で最大のシェアと経営資源を有する企業
○ チャレンジャー
リーダーの地位を窺う力のある企業
○ ニッチャ-
限られた資源で市場を限定して展開する
○ フォロワー
リーダー企業の模倣(トップに対抗するわけではなく類似品を出して安定した収益を目指すグループ)
ものづくりの指標ですので、ちょっと違うかと思いますが、日ハムが来た時はコンサドーレがリーダーで、日ハムがチャレンジャーでしたので、ここ数年であっという間に入れ替わったわけです。
今年は頑張って営業をかけていましたが折からの不況で挫折したように思います。個人的には、現状維持が精一杯ではないかと思ったいます。営業にもお金がかかりますので・・・
スポーツの場合は、スター選手はいればひっくり返せる可能性があるのですが、コンサの若い子たちはイケメンですが、キャラ的には内気な子が多いなと思いますので、難しいなあと。選手の知名度を考えると、厳しいなと、選手の売り込みは日ハムは上手ですよね。
posted by langu| 2009-10-14 00:15
Re:観客動員30万人の実現も昇格並に厳しい現実。のお返事。(languさんへ)
マーケティング論は、よく知らないので非常に勉強になりました。
languさんの説明で、今のコンサの状況がよくわかりました。
>営業にもお金がかかります
そうなんですよね・・・。
だから、早口言葉とか地味に良いかなとか・・・(・_・;
仰るようにもっと選手が対メディア向けの発言の研修とか
した方がいいんじゃないかと思いますよね。
posted by whiteowl| 2009-10-14 18:34