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2009年06月15日

課題は攻守における状況判断か。 -第21節 徳島戦-

前半は、札幌が押し気味に展開。宮澤のスルーにキリノが反応して先制。

ハーフタイムに、FWがDFラインの裏をもっと突いていけ!
という徳島の美濃部監督の指示を受け、後半、徳島は積極的にDFラインの裏を狙う。

そして、札幌のDFラインが下がる、布陣が間延びする、スペースが出来る、プレスが弱くなる、
プレスが弱くなったので前線に正確なパスが札幌のDFライン付近に出来たスペースに出される。

そして、結局、相手に押し込まれ、CKから失点して、1-1のドロー。


失点パターンは、スタミナ切れからプレスが弱くなるのが先か、
スルーパスを何本か通されてDFラインが下がるのが先かの違いはあれど、
ほとんどこのパターンか、セットプレーから。





守備の課題は、趙は闘争心がないとか、他の選手は終盤集中力が切れると表現していますが、
個々の選手の状況判断とその“意思の統一”ではないかと思っています。

“DFラインが下がる”or“中盤のプレスが弱くなった”ら、ノブリンの戦術は機能しない。
ピッチ上に間隔を狭めてコンパクトに選手がいるから相手にプレスがかかり、
プレスがかかっているから、DFラインを高く保てる。

つまり、プレスとDFラインはセットであるため、どちらかが試合中機能しなくなったら、
どちらかを修正しないと守備にほころびが出来る。

しかし、プレスが弱くなるのはスタミナ切れが原因と思われるので、
終盤までプレスが持続することを期待するのは、合理的な判断とはいえない。

となるとDFラインは下がらざるを得なくなる。それを前提にして考えるなら、
全体的にコンパクトな布陣を維持するために、全体的に下がる必要がある。
全体的に下がることで、少なくても相手に利用される自陣ゴール前のスペースをなくすことが出来る。

従って、守備面では、布陣をコンパクトに保つ意志統一が課題だと思います。
この時間は引いて守ってカウンターなのか、前線から積極的にプレスをして攻めるのか、
ボールを奪う位置をどこに設定するのかを状況判断して、チームとしての意思統一をする。

個々の選手の状況判断、リーダーシップを発揮する選手の不在。
去年と比べて選手の声はだいぶ出てくるようになったと思うのですが、
まだまだ足りないということでしょうね。

趙のいう闘争心は、個々が相手にもっとポジションの修正を要求する姿勢が
足りないと言っているのかもしれないですし、
集中力の欠如は、選手がコンパクトに保つという状況判断が
足りないと言い換えることも出来そうです。

大人しいことで有名な札幌の選手にとって、
この山は想像以上に大きな山なのかもしれません。



攻撃に関しても、着実に進歩しているのですが、こちらも壁にあたっている感じ。

札幌サポ「こんなんでいいのか」/J2[2009年6月15日10時8分 日刊]

石崎監督は「攻撃はセンス。言われたことをやるだけじゃなく、自分で考えてプレーせな」と言う。
ドリブルで切り込んだり、あえて中央を使うなど、サイド一辺倒ではない攻め方も求められている。

監督にサイドからと言われたら、本当にほとんどサイドからしか攻撃しない(-"-;A ...



ノブリンの攻守の戦術がある程度浸透した今、
チーム戦術が、基礎編から応用編に移行している真っ最中で、
壁にぶち当たったといった感じがします。

攻守における個々の選手のより的確な状況判断が、
この壁を乗り越える鍵なのではないでしょうか。






第2クール 4戦 1勝2分1敗 勝点5


目標勝点(36)まで、13戦で@31(10勝1分2敗ペース)。

宇宙戦艦ヤ○トっぽい(笑)。


posted by whiteowl |13:25 | 2009 J-league Games | コメント(3) | トラックバック(1)

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課題は攻守における状況判断か。 -第21節 徳島戦- - whiteowl's Point of View | コンサドーレ札幌オフィシャルブログ

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Re:課題は攻守における状況判断か。 -第21節 徳島戦-

ご指摘のとおり…

課題はまさしく"コンパクトを維持すること"でしょう。先制した後、それに関する意思統一が曖昧な感じを、観ていても受けますね(先制してからなぜかもどかしい)。

守備面でもそうですが、"間延び"はよい攻撃ができない原因でもありますね。選手間の距離がよくないから、不必要なドリブルや不用意に感じられるパスが、後半になるにつれ多くなるように観ています(もったいないボールの失い方が多くなっていくように感じています)。マイボールにした後、効果的なポゼッション、もしくは速攻に移るにせよ、距離感を適切に修正しておかなければならないですね。

posted by はげお| 2009-06-15 14:55

Re:課題は攻守における状況判断か。 -第21節 徳島戦-

 堂々巡りという感じがしますね。
 きっかけさえつかめればとは思うんですが、その一方でドツボにハマりそうな気も・・・。
 徳島は執拗にDFラインの裏を狙ってきた。あとはおっしゃるような展開で・・・。
 単にDFラインだけの問題ではないところに難しさと壁の厚さを感じます。

>ノブリンの攻守の戦術がある程度浸透した今、
 チーム戦術が、基礎編から応用編に移行している真っ最中で、
 壁にぶち当たったといった感じがします。

 これに尽きるでしょう。
 ボランチにキープ力があればそこを基準にして全体のポジションを修正できると思うんですが、
 カズゥはまだクライトンほどの信頼感はないし(←比較する相手じゃないんだけど)。
 ひょっとして宮澤のボランチ起用はそこにあったとか・・・。

 我慢の時期とは思うんですが、すぐには結果を出すのは厳しい気がしています。

posted by フラッ太| 2009-06-15 16:08

Re:課題は攻守における状況判断か。 -第21節 徳島戦-のお返事。

>はげおさん

ご指摘のように布陣のコンパクトさを維持することを焦点にして、
攻守のメリットを書いた方が文章として分かりやすかったですよね(;´Д`A ```
反省点です。

最近、個人的なブログの課題として、アレもコレもと書かないで、
あまり変化が感じられないかもしれませんが、
論点を絞って出来るだけ簡潔に書こうと思っているんですよ(苦笑)。

>フラッ太さん

失点パターンであったり、危ない場面が似ているということは、
相手に弱点がばれて、狙われているということですから、
そこを改善しないことには良い方向には行かない。

クライトンが居ないので、球が落ち着くところがないんでしょうね。
それが、攻守に焦りをさらに招いているのかもしれません。

>我慢の時期とは思うんですが、すぐには結果を出すのは厳しい

そうですね、そんな感じはします(-"-;A ...

まあ、そんなこと言ってる状況じゃないんですけどね。

posted by whiteowl| 2009-06-15 20:50

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