2011年08月12日
江丹別の廃棄物処分場
先週の土曜日に行われた知事杯2回戦の試合が終わった後、江丹別に行ってみました。 いや別に、廃棄物処分場を見学しに行った訳じゃなくて、主たる目的はアメダス「江丹別」の探索に過ぎません。 江丹別では、冬場の明け方の冷え込みが厳しいです。 旭川よりも寒くて、稚内市沼川や占冠や陸別などと並んで、最低気温が道内で最も低い地点になることがしばしばあります。 その低温を生ずる原因が、晴れた夜間の放射冷却であることは容易に想像できますが、実際にどんな地形なのかを確かめたかった訳です。 夜間に発生した冷気は比重が大きいので低い土地に流れ、川の流路と同様に合流しながら低い方(沢の下流)に向かって行きます。 流れるだけなら通り過ぎるけど、沢が合流してる地点とか、流れて行く出口が無い盆地には冷気が溜まりやすく、どんどん気温が低下します。
翌日に行われる知事杯3回戦の試合会場となる「忠和公園」の横を未練がましく通り過ぎ、道なりに進んで東海大学の校舎を迂回して川を渡ります。 狭くてくにゃくにゃした道を北に向かってしばら~く走ると、辺りが少し開けた感じがしました。 アメダス探訪「江丹別」の巻(2011/8/6) どんな田舎の林の中にあるのかと思ってたら、あっけなく見つかりました。 でも、「旭川市廃棄物処分場」の入口にあるなんて・・。 この処分場は旭川市の江丹別町芳野地区にあり、この施設を建設するにあたっては色々な紆余曲折があったようです。 現在は地域住民がいつでも立ち入り観察・調査できるそうで、工法や技術やデザインでいくつか受賞してるんだとか。 処分場に通じる道路の脇に「草原広場」というのがあり、確かに綺麗な草原に樹を植えたり岩も配置してあって、遠足などに利用できるかも。→配置図 雨量計と温度計 ほとんど問題が無い立地ですね・・雪が深いかも。 またオマエかっ! 江丹別までバスが通っているものの、1日に3便しかありません。 ラッキーなのか不吉なのか、そのうちの1便とすれ違いました。 周辺には牧草地が広がり、他の場所ではソバ畑が多かったです。 江丹別はソバの産地で、考えてみれば幌加内町の隣ですから。 旭川市は、ソバ生産量では幌加内町(国内第1位)、深川市(同2位)に次いで、第3位の作付面積を誇るんだそうです。 山の上に怪しげな櫓が見えるので行ってみました。 道路脇の看板には「江丹別若者の郷」と書いてありました・・年寄りは訪れちゃイカンのか? ロッジとか農園とかキャンプ場があって、休日をのんびり過ごすには持って来いですね。 この暑い日に、こんな高い展望搭に登らねばならんとは。(←やめてもいいんだ) 悪魔の囁きを振り切って登ると景色は素晴らしく、左側が江丹別の中心部です。 手前にイチイの並木が見えて、並木にイチイを使うのは珍しいように思います。どれも結構な大木で、枯れかけていたけど。 正面の小山の麓にアメダス地点があり、その左奥の山が処分場です。 ↓参考:航空写真 http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/files/kankyo_seihai/syobunjyo/zenkei.gif 確かに、周辺の支流の流域で発生した冷気が合流して集まる地形をしています。 旭川市街方面:遠くに霞んでる山の頂上に「サンタプレゼントパーク」の展望タワーが見えました。 「サンバレースキー場」だった頃に行ったことがあるけど、寒過ぎて背中が痛くなってロッジに避難した記憶が・・笑。 若者の郷の広場とステージと農園:長閑だなぁ。 牧草地に林があって、下の道路から見ると美瑛の丘みたいな景色でしたが、残念ながら逆光なので撮影しても使えないから諦めました。 展望搭の脇に立っていた石碑・・今井道子さんて、登山家の彼女ですよね。 「旭川M・S会」とは、毎年植樹を続けてる団体だそうです。→H14年度日本観光協会奨勧賞を受賞 今井道子さんとか三浦綾子さんとか木内綾さんとか、強い芯が通ってるように感じる女性が旭川には多いんですか? 2Hくらいの、ファインセラミックのシャーペンの芯のような・・。←こら
posted by 雁来 萌 |20:51 | 蝦夷の細道 | コメント(0) |
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