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2011年06月09日

北の作家たちの抽象彫刻

宮の森にある本郷新記念札幌彫刻美術館では、「抽象彫刻30人展-北の作家たち-」という展覧会が開催されています。

当館は2011年で開館30周年を迎えるため、その記念展の第1弾として7月10日までは「抽象彫刻30人展」が開催され、第2弾として7月16日から9月4日までは「具象彫刻30人展-北の作家たち-」が開催されます。

私自身は絵画にしろ彫刻にしろ、なぜか具象よりも抽象の方が好きでして、水曜日の通院が見込みより早く終わったので出掛けてみました。

ここは何度か訪れたことがあるので、大雑把な感覚に頼って走っていたら盤渓へ行きそうになり(笑)、それでも懲りずに地図を見ないで適当に走ってれば辿り着いてしまったというのも、神の導きなのでしょう。(おぃ)

展覧会のパンフレット
見たことあるある
名前が通った作者もいるし、イメージとは違う作品を出展してた作者もいるし、作風に見覚えがあるけど名前を知らない作者もいます。
何の素材を使ってるのかとか、どうやって作ったのかを想像するのも楽しいです。

受付で記名してからロビーに展示されている作品を眺めていたら、スタッフが慌てて寄ってきて「○○さん、65歳以上じゃないですよね?」と問われました。
65歳以上は今年から割引料金になるそうですが(以前は無料)、「いえ、まだそこまでは。△△歳です。」と答えてから・・そうだよな、平日にのんびり美術館に来るのはリタイアした年寄りくらいだもんな、と納得しました。

この美術館は、寄贈されたアトリエを記念館とし、隣接地に後から本館を建設しました。
本館では特別企画展などが開催され、今回の抽象彫刻の作品も本館の方に展示されています。

もちろん、展示室の内部は撮影できないので・・本館の前庭に置いてある出展作「あの日のケモノ道」は、中を歩いて通り抜けることができます。
札幌軟石のケモノ
地面に敷いたロープで水流を表現しているのでしょう。
右奥の作品は本郷新の作品「砂」で、その右奥のレンガの建物が記念館です。

 
記念館の内部には、彼の作品の石膏原型や制作道具、日用品、家具などが展示されており、2階の窓からの眺めは素晴らしいです。

吹き抜け部分に立っている石膏原型たちは、圧倒的な迫力があります。
モデルの美しさを形に写すのではなくて、美しい形を見出していくというか、美しいポーズを取らせる時点が勝負の第一段階なんだと感じました。

遺品の中に「彫刻十戒」という原稿があり、彫刻作品を製作する上での十ヶ条の心構えを書いた文章なんですが、彫刻だけに限らずどんな作業にも通ずると思いました。

 
本館の前庭に置いてある本郷新の作品「裸婦」と電柱と円山(借景)
ラフスケッチ
電柱は彫刻作品ではありませんが(笑)、景観に配慮したデザインになっています。てっぺんのアームの取付け部が素晴らしいし、街灯まで芸術的です。

トランスを含めた電柱全体が一つの作品のようにも見え、落ち着いた薄茶色に塗られています。
彫刻の道

美術館に通じる石畳の道路は「宮の森モール・彫刻の道」と呼ばれ、路上の樹の根元に本郷新の作品が据えられていたりして、1989年の札幌市都市景観賞に選ばれました。

宮の森には、建築費を邪推したくなるような邸宅ばかりが並んでいて、よそ者の庶民が門の前を通り過ぎるのは申し訳ない気になったりしますが、どのお宅もセキュリティーは厳重なようです。(笑)

今日は6月9日だから「ロック」、つまり家のカギを見直す日なんだそうです。
・・ならば、毎月6日が「鍵の日」になるだろうし、毎月26日は「二重ロックの日」だろう・・と思ったら、実際にそういう引き合いに出されてるんだとか。

しまいには、5月6日を「語呂合わせの日」にし兼ねない??


posted by 雁来 萌 |07:02 | 雑念 | コメント(0) |

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