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2011年04月05日

【妄想】守備練習と攻撃練習

4月3日(日)の10時半から宮の沢サッカー場で、コンサ・トップチームとユースU-18との練習試合を含む、チャリティイベントが行われました。
→HFCの告知結果

ついに、ユースがトップチームを負かすという歴史的な試合が行われるかと思うと、万感胸に迫るものがあります。
過去にもそんなチャンスはありましたが、あと一歩というところで、トップチームが卑劣な手段を用いて逃げ勝っていました。

今回も、ユースは前日まで関東に遠征して連日の練習試合をこなしていたのに、翌日の朝からトップチームとの試合が始まります。
ユースは朝の立ち上がりが悪いことを見越しての、周到な作戦なのだろうとも勘ぐられました。

この対戦を「募金を集めるための練習試合」と位置付けるのも、いささか卑怯なように感じます。
たとえユースが勝ったとしても、「ま、イベントの中の練習試合だから。」と片付けられてしまう恐れがあるんだもの。

アップ中のユースU-18
アップップ
チーム全体として見るのは久し振りです。

巷では、この試合はトップチームとユースとのガチの勝負だと解釈されているようですが、そうではないように感じました。

期せずしてJ2リーグ戦は震災による中断期間に入ったため、第1節の試合でボロボロだったトップチームの状態を修復するには、願ってもない猶予期間が与えられたと言っても華厳の滝ではありません。

しばらく試合を見れなくなって実観戦に餓えているサポにとっては、たとえグダグダな試合を見せられたとしても、砂漠に水が沁み込むように素直に結果を受け入れられます。

万一トップチームがユースに負けたとしても、ユースの活躍に心を奪われてしまい、我がクラブの育成の方針は間違っていないんだと、その成果に目を細めて安堵し、全てが丸く収まるでしょう。

こういう状況だからこそ、色々な布陣や戦術を躊躇なく試せるというものです。

 
掲揚ポールには半旗が掲げられ、選手達は腕に喪章を巻いていました。
半旗を翻す←誤用

トップチームの構想としては、練習試合の1本目は「守備練習」を意図したものと思われます。
ミスが目立った前節の試合の印象を払拭して再開後の試合に繋げるためには、まず守備を固めなければなりません。

味方をも欺いてFWとして使わざるを得なかった外国人DFを、本来のポジションで機能させて周囲との連携を深めるには、実戦での熟成が急務です。
そのための練習台として、うちのユースチームは相手にとって不足はありません。むしろ怖いくらいで。

トップチームのプランは、前方の選手は無理に攻め上がらず、ユースに好きなように攻めさせておいて、その鋭い攻撃をはね返す練習に徹する、というものでした。

ユースにしても、関東遠征の成果を披露する絶好の機会となりました。
トップチームが持ち合わせていないような、攻撃のアイディアやテクニックやチームワーク、どれを取ってもトップチームが学ぶべきことばかりです。

トップチームの責務としては、この試合でユースに勝つことよりも、ここで得たトレーニングの成果を再開後のリーグ戦に活かすことの方が重要です。

 
試合開始時の天候
罰ゲームか

1本目は攻めさせているのだから、ユースが先制して当然です。
得点シーンの少し前にも右SBの小山内が独走して右奥をえぐるチャンスがあり、得点するのは時間の問題と思われました。

開始10分頃、中川が右サイドを突破したチャンスからクロスを入れ、いったん下げたボールを小山内が右45度からミドル、見事に左隅に入りました。

小山内に刺激されてか、普段はセットプレイのターゲットとして空中戦を制する奈良までもが、スルスルっと右タッチライン沿いに持ち上がり、DFのスライディングを外して奥深い位置からマイナスのクロスを入れるなんて、私でさえ予想できませんでした。

 
30分頃、トップチームが左タッチライン近くの遠めの位置でFKを得ました。
いくら攻め上がらない戦法とはいえ、FKは蹴らねばなりません。

出戻り選手の砂川が意を決してこのFKを蹴ると、白い選手がジャンプしてヘディングを当てたように見えました。
そのボールがほぼ水平に飛んで、長身GKの阿波加も届かずにゴール上端近くに入りました。

実態はユースのO.G.だったのかも知れませんが、いくらチャリティイベントでの練習試合だったとしても、トップチームがユースのクリアミスでしか得点できなかったとは、恥ずかしくて記録に残せません。
しばらく密室で協議された後に、得点者は上原と発表されました。

ユースにしてみれば、トップチームを突き放す追加点を取れなかったことが悔やまれます。
この試合は勝てた試合ですから、四方田監督が厳しく言うのも当然でしょう。

 
さて、2本目のトップチームの課題は「攻撃練習」です。

トップチームは大幅に選手を入れ替え、ユースも4名が交代しました。
ユメミルチカラをひとつに
奥のフェンスには「チカラをひとつに」の横断幕が張られ、さらにその奥には「ユメミルチカラ」が・・。

たとえ守ってばかりの1本目で観客が失望しても、2本目で攻撃シーンを堪能すれば、最後は良い気分で帰ってもらえるものと期待されます。
もしこの順序を逆にしてしまったら、観客からブーイングが起こることは必定ですから、スタッフおよび主催者が熟考して決めた段取りなのでしょう。

1本目の開始時にエンドを交代したのも、なるべく観客がいる方に向かって攻めて行けるように、という配慮に違いありません。
遠くでゴチャゴチャしながら失点すると、不愉快の度合いが倍増するだろうから。

 
確かに2本目は、トップチームのチャンスが多くなりました。
多くはなりましたが、決定的なチャンスはさほど多くはなく、その絶好機さえも拙攻で失い、ミスパスでピンチを招いてしまいます。

独走してビッグチャンスになりかけたユースの中原が、これはマズいと思ったのか、途中で芝に滑った振りをしてコケました。

CBに入った永坂のヘディングクリアは素晴らしく、永井が安心してボランチに専念できます。

ユースにとっては最終ラインを高く保つ練習にはなりますが、攻め急ぐトップチームがその裏でボールを受けるもんだから、少ないチャンスもオフサイドで失ってしまいます。

ユースのGK阿波加が受けるのはボテボテのボールや正面へのシュートで、これではGKの練習にはなりません。
業を煮やしたユースは、体が冷えたGKを今岡に代え、前半に出場して疲れているメンバー4名を再投入しました。

そこまでお膳立てしても、トップチームは得点できません。

風に飛ばされた雪と共に時間だけが空しく過ぎ去り、2本目は双方に得点が無いまま終了しました。
戦利品だぁ

予想に反してユースの勝利はお預けとなりましたが、トップチームは結局、流れの中での得点を奪うことが出来ませんでした。

 
※文中の一部(もしくは大部分)に誤解があるかも知れませんが、自分にはこう見えたんだから仕方がありません。


posted by 雁来 萌 |07:17 | 闘う若梟 | コメント(2) |

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この記事に対するコメント一覧
Re:【妄想】守備練習と攻撃練習

おはようございます。
前回の卑劣な手段(ユースから智樹を引き抜いてトップ側で戦わせる)にはそこまでやるかと憤慨しました。
今回も「拓馬を抜かれるのか・・」と思いましたが、さすがにそこまではできなかったようですね。
中立の立場に置くのがせいぜいでしたか。
|・∀・)ニヤニヤ

posted by あきっく| 2011-04-05 08:23

蟻が総出、NASAが総出

当日は試合後にサッカー教室もあるから芝直し作業は無かろうと思って、(罪滅ぼしに)前日の練習を見に行ったら、拓馬くんはランニングをしてるだけでした。
これじゃぁ明日は出場しないだろうなぁと、残念とも安心ともつかずに眺めてました。

赤池コーチが居残りランニングしてたので、ひょっとして万一の場合は控えに入るのか?と思いました・・ありそうで怖い。

posted by 萌| 2011-04-05 20:48

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