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2011年03月15日

津波のシミュレーション画像

ちょうど半年前に仙台空港を利用した時には、綺麗で近代的な空港施設だったのに、今は泥の海に覆われてしまいました。

国土地理院が撮影した空中写真などを見ると、あれまぁ・・と呆れても、これが現実ですから逃げられません。

仙台近郊に住むサポ友は「命は無事」と伝え聞くので、それ以外の事は二の次、という状況なんだろうと想像されます。

今の自分は、来るべき支援活動に備えて体力と財力を蓄えておくとか、次に訪れる災害に備えて防災の知識を提供することに努めています。

災害は必ずやってくるし、災害は(子供の誕生日や親の命日のように)忘れてはいけない事柄ですから。

 
「船頭多くして船山に登る」と言いますが、船頭がいなくても船が屋根に登ってしまったようです。
船屋根に登る

元々、船(や車や飛行機)は水の上に浮く乗り物ですから、津波に流されるのも道理ではありますが。

車に乗ってて川や海に落ちてしまった場合でも直ぐには沈まないし、居住空間が水で満たされない限り逆さまにはなり難いはずだから、慌てないで安全に脱出する方法を考えるべきでしょう。

窓を開けて脱出する・・バッテリーが水に浸かったらパワーウィンドウは使えなくなりますが、室内に水が入ってきてからの方が、ドアは開けやすくなるはずです。

パニックになったら、そんな理性は吹き飛んでしまうんでしょうけど、予備知識や覚悟があるのと無いのとでは慌て方も違うはずだろうし。

 
北大の地震火山研究観測センターの「地震・火山イベント速報」のページに、今回の津波の伝播をシミュレートした画像がありました。

ちょっと重たい(838kB)gifアニメですが、敵を知り己を知るために役立つと思って紹介します。

津波シミュレーション

震源域から広がった津波が海岸ではね返り、海上へ戻る波と震源域から来る波とが複雑に重なり合っていることが分かります。

こういうシミュレーションは、各地で観測された津波の波形をうまく説明できるように、断層モデル(断層面の大きさや向きや傾きや、ズレの移動量など)を色々と仮定して、その震源域で起こったズレによって海水が押され(引かれ)て生じた波の伝播を計算するものです。

画像のオリジナルURLは↓こちらです。
http://www.sci.hokudai.ac.jp/isv/assets_c/2011/03/tohoku-thumb-200x283-357.gif

 
どんな船よりも速いスピードで、高さ10メートルの水の壁が押し寄せてくるんですから、この敵にはちょっと敵わないな・・というのが正直な感想ですけども。


posted by 雁来 萌 |07:26 | 雑念 | コメント(0) |

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