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2011年01月04日

裁判所へ出向くコンサート

昨年の暮に、札幌市資料館(旧・高等裁判所)に行ってきました。
目的は、裁判員制度の勉強・・ではなくて、同所で開催されたコンサートを聴くためです。

この資料館には、1年前も別用で訪れたことがあります。
札幌軟石を使った建物自体に由緒があって文化財に指定されているし、内部には裁判関係の資料として法と司法の展示室や、札幌市関係の街づくりの歴史展示室が設けられています。
さらに「おおば比呂司記念室」や、貸室として美術展のギャラリーなどに提供している部屋もあります。

年末の1週間ほど、館内の部屋や廊下には美術作品が展示され、刑事裁判の法廷を再現した「刑事法廷展示室」でコンサートなどが行われるとあって、12月25日の夜に行ってみました。(←3週続けてコンサート通い)

ARTする


このコンサートは昨年も試行的に行われたそうで(知らなかった)、今年は本格的に実施することになったらしいです。

18時から始まって20時45分までのプログラムは3部からなり、1部はフルートの演奏、2部は歌唱、3部は弦楽四重奏(それぞれ45分間ずつ)で、15分間の休憩の間に出演者(や聴衆)が入れ替わります。

コンサートは入場料の500円を払えば入退場自由でしたが、いくら出入り自由とはいっても、演奏してる最中に部屋の前方から入るのは気が引けます。

個人的には、大ホールでオーケストラの迫力を感じるのも良いけれど、こじんまりした室内楽の方が好きです。
最初のフルートは聴きたいけど次の声楽は肌に合わないし、最初から行って真ん中だけ抜けるのも時間的にもったいないので、最後の弦楽四重奏だけを聴くことにしました。
最初から全部を聴いても500円、最後だけを聴いても500円だけど、時は金なりと考えれば節約したことになるし。

2階の窓から眺める大通公園とテレビ塔
クリスマスツリーではなくて、テレビ父さん


少し早めに行って、美術展や館内の展示も一通り眺めてから、刑事法廷に入りました。

裁判官が居並ぶ位置の壇上で演奏するのかと思ったら、傍聴人(聴衆)と同じ高さの床の上で演奏します。
用済みの施設とはいえ、そこは検察官や被告人や弁護人が主張を述べ合う場所だった訳ですから、楽器が奏でる音色にさえ説得力を感じます。

取りあえず空いていた最前列の席に座ったら、ちょっと距離が近過ぎたかな・・途中で入った人も含めて、聴衆は30名程度でした。
曲目は、クリスマスに因んだ曲がほとんど(というか全部)です、当然ながら。
余興もあって楽しかったですよ。500円を払ったというより、寒い中をわざわざ出かけた甲斐がありました。

夕方に家を出る頃には薄暗くなるし寒くなるし、路面はガリガリツルツルで歩き難く、MCのバイオリン奏者も出向く途中に横断歩道で転んだと話していました。(証言)
本人の怪我よりも、楽器の方を心配してしまったことは内緒ですが。

 
最近買った教養雑誌では「神社」の特集を組んでいたのに、なぜか付録にクリスマスソング集のCDが付いてきて(←ミスマッチ)、大晦日はそれを聴きながら穏やかに年を越す・・訳にもいかず、会社でパソコンに向かって作業してました。

正月になってから、クリスマスソングを聴きながら年賀状の返事を書いていたという・・。


資料館に置いてあった、裁判員制度の広報資料を持ち帰って読んでいます。
サイバ~ン イン!

それによると、裁判員候補者に選定された場合には、自分が選定されたことを公表してはならないそうです。

勤務を休んで参加することになるので、休暇を取ったり仕事の調整などのために上司や同僚に知らせるのは構わないけど、ネット上などで公表してはいけないそうです。
(少なくとも私は選ばれてはいない、ということは公表してもいいんだろう)

本文中では、裁判員を選任する手続を行うために、裁判員候補者が裁判所に「来ていただく」などの謙った表現を使っているのに、その期日を知らせる郵便物は「呼出状」という名称らしいです。

私の感覚では、「呼出す」という日本語のイメージと「来ていただく」という日本語のイメージとは、大きく乖離しています。
裁判員制度の意義として、「裁判の内容や手続に国民の良識が反映されるとともに・・」と書かれてあるので納得しました。


posted by 雁来 萌 |07:03 | 雑念 | コメント(0) |

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