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2006年03月12日

障がい擬似体験

先週の日曜日は、札幌ドームのホバリングステージの除雪をしました。
除雪と言っても、新雪を投げるのとは違ってほとんど「雪割り」に近い労力を要し、普段の運動不足がたたって、当日の午後から腰の曲げ伸ばしが不自由になってしまいました。

月曜日は物につかまって立ち上がる始末で、水曜日ころから少し楽になり、通常の状態に戻ったのは金曜日でした。その間、知人には「イナバウアーの練習をし過ぎた。」と説明しておきました・爆。

今年に比べたら、去年はかなり楽だったですね。雪の深さも浅かったし、かなり融けかかっていた状態なので、軽く押し運べる箇所もありました。雪の色とは思えないほど汚かったし。

今年の雪は硬くて厚くて、見るからに手間がかかりそうでした。作業時間も半ばになって休憩を取ろうかという頃に、ドームの職員さん達が「時間内に終わらなかったら・・」という話し合いをしていました。それを聞いたので、周囲を見渡して除雪が済んだ面積と未完の部分の面積とを比較し、「意地でも終わらせてやる!」という気になったのです。

ドリンクを飲んで一息入れた後は、急にペースが上がったように感じました。太陽高度も高くなり、緑色の面積が次第に広がってくると、隅の方に残った雪に向かって集まり、みんなで寄ってたかって 虐待 排除するんです・・まるで親の仇ででもあるかのように。雪に恨みがあるんでしょうかね、やはり。

無事に時間内に全面の除雪が終わり、緑色のビリヤード台ができました。
芝の色は去年より良かったかも知れません。一度暖気が入って融けた時期があったからでしょうか。
人海戦術の威力は凄いな・・中国には勝てないだろうけど・・などど、のぼせた頭で考えていました。これで帰宅してビールでも飲めれば最高なんですが、次の用事が待っていました。


かつて、トップチームの練習が月寒で行なわれていた時代(また回想だよ)、春先に月寒グラウンドの雪割りが行われて、その頃はホントにスコップを持って長靴で地下鉄に乗りました。

ヒーティングも何もしていない、グラウンドに積もったまんまの重たい雪を、人力によるスコップで除雪するのは到底無理な話でした。
細長い溝(塹壕)を掘って雪融けを早めるだけの作業でしたが、穴を掘るということは、自分より下にある雪を持ち上げることです。すなわち、重力に逆らって雪塊に位置エネルギーを加える作業になるので、融けかかった雪を水平移動させるだけの作業とは、力学的(=肉体的)な負担がかなり違います。

当日は用事があって午前中しか作業できなかったんですが、それでも腰が抜けたように立てなくなりました。歩く途中でも、地下鉄の中で立ってる時でも、腰がカクンと落ちてしまいます。(眠たい時に膝が折れる感じ)
乗り心地が良いはずの札幌の地下鉄でさえ、わずかな揺れがあんなにも負担になるとは、思いもよりませんでした。健常者には気付かれない不具合が、世の中の至る所にあるんでしょうね。

障がい者用の駐車場をつぶして部屋に作り直したり、強い揺れには耐えられない住宅を作ったり・・思いやりとか良心といったものの価値は??


posted by 雁来 萌 |09:45 | 雑念 | コメント(0) |

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