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2008年07月19日

写真の調製手順の説明

このブログに載せている写真(画像)の作成方法について、説明しておきます。
なぜ記事をすぐにアップできないのか、という言い訳でもあります。

私のカメラはディジタルではなくて、フィルムカメラです。
フィルム写真のことを最近は「銀塩写真」と呼ぶらしく、そういう呼び名は幕末に
・・被写体を椅子に座らせて首を後ろから固定し、感光剤を塗った銀板に長時間かけて露光して、表面を現像するから裏返しの写真になるので、予め着物は左前に着て刀を右腰に差して写った・・
という古臭い方法に聞こえます。

最近はピンホールカメラで写真を撮って回る趣味が流行っているようで、ピンホールカメラの自作キットも売っていますけど、私はそんなキットは不愉快なので、一眼レフのレンズカメラを自作したこともあります・笑。
そのカメラはどっかに行ってしまいましたが、双眼鏡の対物レンズで作った望遠レンズはまだ使える状態です。

【きっかけ】
このブログには時々、幼少の頃の写真を載せていますが、それらは父が撮影したものです。
父は旅行と写真などが趣味だった関係から、近所の写真屋さんと懇意だったので、写真屋さんの暗室を借りて自分で現像とか引伸しをしていました。

私自身は高校時代に天文部というクラブに入っていて、天体写真も撮っていました。
星座の写真なんてほとんど真っ暗な写真ですから、迂闊に写真屋さんへ現像に出すと、未露光だと思われて捨てられたり、画面のド真ん中でネガを切られたりします。

寒い中で長時間かけて撮影した写真をド真ん中で切られたらたまらないので、自分で現像します。
元々被写体が暗いので、フィルムの感度を増すような現像方法を使う必要があるのも、自分で現像する理由の一つです。場合によっては、現像液に使う薬品を自分で調合するんです。

カラー写真の場合は仕方なく写真屋さんに出しますが、変な位置で切られたら困るので長巻きのまま引き取ります。
長巻きのことを業界では「ストリップ」と呼ぶので、写真屋さんに現像を頼む時に「ストリップのままで」と言うと、知らない人には公序良俗に反する趣味があるように勘違いされかねません。←勘違いじゃないって?


【カメラ】
機種は「ニコマートFT2」という、露出計は付いているものの、他は全てマニュアルで設定する一眼レフです。
カメラ

何十年も使っているのでキズだらけで、あちこちが故障しましたが、ほとんどは自分で分解して修理しました。
修理できないし無くても困らないような機能は、取り外して捨てたりもしました。

途中でコンパクトカメラとかレンズ付フィルムを使っていた時期もありますが、また一眼レフに戻ってきました。やっぱり、中途半端なモノは半分しか役に立たないので。

選手達はシュートを打つ時が勝負ですが、私はシャッターを押す時が勝負です。シャッターチャンスは2度と来ないからやり直しがきかない、という心構えでシャッターを押すんです。


【フィルム】
しばらくリバーサルフィルムのみを使っていましたが、サッカーの写真を撮るようになった頃からネガフィルムにしています。

室内ではASA400じゃないとちょっと無理ですが、屋外ではASA100の方が都合が良い場合もあります。ただし最近は、ASA100のフィルムを手軽に買えない・・。
あまり感度が低過ぎると、レンズ能力の限界まで絞りを開放するので、不鮮明になります。シャッター速度が遅くなるので、ブレる恐れもあります。

感度が高過ぎると、絞りを絞る→どこにでもフォーカスが合う→ネット越しに撮影するとネットも鮮明に写る、という不都合があるので、競技場の状況と天候との兼ね合いで決めます。

例えばこの写真
見えないネット
手前に目障りなネットがあるのに、写真ではほとんど分かりません。

24枚撮りか27枚撮りのネガフィルムを、1試合に1本使う程度のペースで撮影しますが、そのうち使える写真は半数くらいです。


【同時プリント】
夕方に試合が終わって、帰宅する途中の写真屋さんにフィルムを出して現像・プリントしてもらいます。
写真が出来上がってくるまで、食事や買い物で時間をつぶして有効に使っています。

お店の横に置いてあるパソコンで写真を選んでいるお客さんがいて、その写真を見たらうちのチームの試合だった、ということもありました・笑。


【スキャン】
どの写真がどのシーンかを、メモを見ながら対応を調べます。試合中のメモがイイカゲンだと、この作業が大変です。
文章のストーリーを考えながら、使う写真を選んで、スキャナーで読み込みます。

スキャナーは面倒ですけど、これがあれば大会プログラムや、古い写真や、少し立体的な物まで、画像にできる利点もあります。

例えば、こんな怪しい飲料のラベルも。
ビートサイダー

私は首を少し右側に傾けても対象物が直立して見えるので、カメラが右側に傾いたまま撮影してしまうことが多いです。そのため写真も傾いているので、スキャンする時に補正します。

読み込んだ画像の、コントラストや色調やサイズを調整します。画像ソフトは、パソコンに付属してきた簡易な「Photoshop」をそのまま使っています。

サイズは、横幅を400 pixel に揃えるようにしていますが、300 pixel にする場合もあります。


【いたずら】
たまに、オリジナルの画像をいたずらして加工することもあります。

例えば、こんな写真
一度やってみたい

これは、元になる画像の一部を楕円形に(輪郭をボカシて)切り取り、他の土台の上に貼り付けています。
その土台の背景色を、ブログに使っているテンプレートの背景色と同じにすれば良いのです。
テンプレートの背景色がどんな色なのかは、「スタイルシート」に書いてあります。(説明略)


【ディジタルカメラ】
動かない被写体ならば、携帯に付いているカメラを使うこともあります。
500万 pixel ですが、目いっぱいの能力で撮影すると大き過ぎてメール添付で送れなくなるので、解像度を落として撮影しています。ブログに載せる写真ならば、粗くても十分だし。


posted by 雁来 萌 |00:13 | おことわり | コメント(4) |

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この記事に対するコメント一覧
Re:写真の調製手順の説明

少し前のエントリでコメントされていた、写真とカメラについての詳しい話ですね。
萌さんがこんなに専門的な写真の趣味をお持ちとは。
感嘆いたしました。
特に手前のネットが全然写っていない写真には
すごいもんだなあと心底驚きました。
切り取った写真の台紙をブログの背景と同じ色にする手法(ドールズの写真)も
なるほどなあ・・・と、いいことを教えていただきました。

どのシーンの写真かを判断して、スキャンして、加工してなんて
ずぼらな私にはとても真似できそうもないとも思いましたけど(笑)。

posted by あきっく| 2008-07-19 01:10

頑張ってもらわねば

ずぼらな性格の人には、あんな克明な記録なんか書けませんて。
私は文章を書くのが苦手なので、代わりに写真を載せてるようなもんです。

ネットが写っていない写真は、現場では目障りで不愉快な思いをしてたのに、出来た写真を見て自分でもビックリしました。

ドールズの写真は、試行錯誤の末に習得した秘技?なので、ホントは公表したくないんです・笑。

今日も、このカメラに頑張ってもらわねば・・いや、その前に選手達に頑張ってもらわねば。

posted by 萌| 2008-07-19 07:40

Re:写真の調製手順の説明

お早うございます。今日からこちらでUー10の試合があります。覗きに行こうと思っています。お祭り・中体連の全道の野球の試合・サッカーの試合と盛り沢山の週末です。天候がイマイチなのが・・・。

posted by いなかのおばさん| 2008-07-19 08:29

いらっしゃいませ

うちのチビちゃんたちは、無難に勝ち残ったようですね。
明日もプリンスリーグがあるので行けませんが、最終日まで勝ち残っていたら行こうかと思うものの、カブスリーグもあるしなぁ・・。
多分、顔はほとんど見分けが付かないと思われ・・。

posted by 萌| 2008-07-19 22:22

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