2008年07月12日
道東のグレートプレーンズ
アメリカの「グレートプレーンズ」を訳すと「大平原」になりますが、大平原と言っても十勝地方のお菓子や、温泉宿や、味噌汁の名前ではなくって、帯広で行われたプリンスリーグのついでに探索してきた、十勝地方の南部の風物を紹介します。 帯広へ遠征する際には、道の駅(の駐車場)などで車中泊するのが通常でしたが、最近は2泊のうちの1泊はマトモな宿に泊まることにしています。車中であれホテルであれ、どっちにしても連泊は(体力 or 財力が)辛いので。 今回は大樹町の道の駅「コスモール大樹」・・の近くにあるホテルを選びました。 帯広市の近郊には温泉地もありますが、私は長湯ができないので、温泉宿だからという魅力は特に無いし、豪華な食事にも興味が無くて、それらの付加価値のために宿泊料が割高になっている宿は願い下げです。
このホテルは建物のデザインとか調度品のセンスが良かったし、 部屋やバスルームが広くてあずましかったし、朝定食はちょうど良い味と量でした。 窓の外には草原・・の中に見えるのは、かつてのJR広尾線「大樹駅」のホームです。 朝起きて爽やかな空気を入れようと窓を開けたら、大樹ならぬ堆肥の臭いでした。(爆) 廊下は外光で照らされますが、朝日が差し込む時間帯は、ちょっと蒸す感じでした。 プリンスリーグの2日目は、駐車場に入れなくなる恐れもあるので早めに会場に着きたいとすると、早朝には寄り道してる時間があまり無いので、主に1日目の夕方にあちこちを見て回りました。 大樹町へ向かう途中の忠類村に「萌和山」という小山があって、地名の語源は多分、「藻岩」と同じだと思われます。 すれ違えない狭い林道を登った展望台から、南の方を見る眺めは十勝らしい風景ですが、展望台よりも高いところから西の方を見る方が良さそうでした。 ただし、もやがかかった畑地が逆光になってしまう時間帯なので、何が何だか分からない景色でした。 道端に咲くウツボグサ 大樹町の海岸近くには「多目的航空公園」があって、 高層の観測や実験をしたり、ロケットを打ち上げたりしています。 つい先月に飛んで来た飛行船用の巨大な格納庫がある他、遊覧飛行もできます。 なぜか場違いに牧草ロールが置いてあって、 よく見ると滑走路の両側に並べてあることから察すると、 霧が濃い時にはこれに火を点けて滑走路の目印にする・・←映画の影響? 間もなく日没になり、寄り道もこれで時間切れです。 夕方に帯広を出た時は28℃くらいあったのに、大樹に来たら18℃になってて、慌ててエアコンを切りました。 大樹と言えば・・大器晩成・・そう、晩成社です。(違) 「ひとつ鍋」で飢えを凌ぎながら十勝の開拓に尽力した、依田勉三の住居が「晩成社史跡公園」に再現されていますが、再現した住居だし時間的に無理なので諦めました。 もう一つ、大樹と言えば・・雪印乳業の大樹工場 全国的に有名になった工場が、ホテルのすぐ近くにありました。 さらに、大樹と言えば「砂金堀り」ですよ。(ワクワク) 道の駅では砂金掘りの道具を貸してくれて、掘り方まで教えてくれますが、そんな時間も無いし、目が眩んでサッカーの試合などそっちのけになりそうで・・。 この中に描かれている「カッチャ」という道具(イラストは間違っている)が、私の実家にありました・・ってことは、私の先祖は山師だったのか? 確かに、祖父は鉄砲を担いで山の中を歩き回っていたらしいので、砂金を探してたとしても不思議ではないです。変なハンマーもあったな、そう言えば。 旧JR大樹駅の右に立っているのは、町名の由来になった大樹(嘘) 現在はバス停になっていて、駅舎内の壁面には宇宙関係のパネルを展示してあったのに、時刻が早過ぎるせいか入口は開きませんでした。 裏の線路跡は、カートレースにでも使っているのかな・・。 中札内美術村は何度も訪れたことがあるので今回はパスし、中札内の市街近くにある「六花の森」を見たかったんですけど、朝早くて社員用の駐車場しか開いておらず、その辺に停めて森の中を散策してる時間も無いので、また今度(っていつだ?)にしました。 かつて美術村の方にあった坂本直行の絵画を収めた記念館が、こっちに移ったようです。 中札内の道の駅に立つ怪しい「ひよこ」(には見えないな) 十勝地方の道路って、視界を遮る物が無いし、真っ直ぐだし、信号が無いし、対向車が来ないし、警察が○○し・・で、走りやすいから「十勝型事故」が起こり易いのも然りかと。
posted by 雁来 萌 |06:22 | 蝦夷の細道 | コメント(0) |
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