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2008年02月10日

北極圏での生活(7・娯楽)

【娯楽】
北極圏でスキーと言えばクロカンです。ジョギングするように、朝も夜も(一日中が夜なんですけど)スキーで歩いています、それも結構なスピードで。
例えばスキー場に行って、リフトに乗って滑り降りたりしてると時間も金もかかりますけど、自宅の周囲を歩くだけならタダですから。

ノルウェイでは、どんな小さな町にも「バッケン」(坂という意味)があります。氷河や川が削った地形なので、沢の両岸には自然の坂ができており、そこを利用してジャンプ台を作ってあります。
それぞれの町の名前を付けて、例えば「ホルメンコールバッケン」などと呼ばれます。

冬は元々夜ばかりですから、スキー場もナイター、ジャンプ台もナイターです。薄暗い照明を点けたジャンプ台でスキーをかついで登り、黙々と飛んでいる人達を見ると、「こりゃぁ強くなるわ」と感じます。
リフトが無いんだから、毎回が一発勝負ですから。

逆に、スキー場の暗いゲレンデでスピードを出して滑るのは危険なので、アルペン競技よりもノルディックの方が主流になるのも然りだと思いました。スウェーデンにステンマルクという天才がいたのも事実ですが。

サッカーもしますけど、草サッカーにはなりません。(草が生えないから)
土も無いので、石がゴロゴロしてる地面でサッカーせざるを得ません。スライディングなんてしようものなら、ハンバーグが出来るてしまう所でもサッカーするなんて、さすがバイキングの末裔です。

カナダはアイスホッケーの国ですよね。でも町のリンクに見に行ったら、その日はカーリングしかしてませんでした。面白かったけど、帰り道が向かい風でひどい目に遭いました。寒いだけなら我慢できるけど、凍り付く冷たい風が顔に吹き付けるのは耐えられないので、ひたすら下を向いて無言で歩くしかありません。

どこに行ってもオーロラが見えました。オーロラって、ホントの極ではよく見えず、ある程度の高緯度の地域で明るく見えます。緯度と言っても地理的な緯度ではなくて、地球の磁極を基にした緯度ですけど。
実物はあんまり明るくないです。普段は雲だか天の川だか見分けが付かないような、薄い黄緑色の帯が留まってるだけなんです。
太陽活動が活発になると、ピンク色とか紫色に変わりながら舞うんです。この世の物とも思えないほどの光景です、確かに。空を見上げ続けてると首が痛くなるので、雪の上に仰向けに寝て見るのが最も楽な方法です。
ところがそれほど綺麗な物でも、毎日見てると飽きてきて(心当たりがあるでショ?笑)、わざわざ外に出てまで見たいとも思わなくなってしまいます。(贅沢ですかね)

北海道でもたまに、陸別や北見のあたりでオーロラが見えたと報道されることがあります。あんな赤っぽいのは偽物だ・・とは言いませんけど、本物だとも言い難いです。あれがオーロラだと思われたら心外で・・。

このシリーズ おわり

posted by 雁来 萌 |21:51 | 雑念 | コメント(0) |

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