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2016年03月29日

ハスカップとスケートの街

3月中旬に観たい展覧会があって、JRで苫小牧へ行きました。

苫小牧駅の跨線橋から見た、王子製紙の工場の煙突
苫小牧のサンタクロースも大変だにゃぁ
最近は苫小牧も工場夜景を観光に売り込んでいるようです。


駅から暫く歩いて、苫小牧市美術博物館に着きました。
美術博物館、略して「びはく」
ここでは企画展の「ハスカップ-原野の恵みと描かれた風景-」と、コレクション展「タマサイ-つながりの美」を見学しました。
道民なら知ってるだろうけど、ハスカップは「クロミノウグイスカグラ(黒実鶯神楽)」のことで、スイカズラ科スイカズラ属の植物、苫小牧市の木の花に指定されています。

 
ついでに苫小牧の街中を歩いて、はるか昔を懐かしんでみることにしました。

その節はお世話になりました:王子総合病院
まさか今頃お世話になるとは思わなかった
クラスメイトの見舞に行ったことはあるけれど、まさか自分が最近になって・・この辺一帯には、王子製紙の平屋の社宅が並んでいました。もう半世紀近い昔の話ですが。
苫小牧警察署にもお世話になったんだけど、お礼参りはしないでおこう。

倉庫のような体育館は、王子製紙vs岩倉組の熱い試合が行われた王子スポーツセンターでしたが、老巧化のため2012年に閉鎖されました。→新聞記事
工場もホテルも体育館も全て王子

通ってた高校のハス向かいに野球グラウンドがあったんですが、その跡地に白鳥アリーナが立っています。
王子以外にあり得んだろ
王子ホールディングス株式会社がネーミングライツを取得して、「白鳥王子アイスアリーナ」という名称になったようです・・「とまチョップアリーナ」の方が良いかも。
ここを王子イーグルスの本拠地として使用できるんだから、スポーツセンターは無くても構わないということか。

 
この中学校を卒業しました・・と言っても、3年生の時に在籍していたというだけなので、卒業したという実感がありません。
校章の意味は忘れた

苫小牧市科学センター:黒っぽい部分はプラネタリウムです。
八角形のプラネタリウムは珍しい

玄関前に日時計がありました。
本日は晴天ではない
鶴丸デパート時計部が寄贈したようです。鶴丸デパートと言えば、苫小牧では老舗の百貨店でした。(過去形)

屋上の天文台で天体望遠鏡を使わせてもらったことがあります。
15cm屈折だったと記憶

前庭にSLが展示されていました。(C11 133)
やはりC型は車輪がデカい
このSLは「たるまえ号」と呼ばれているらしいです。
後方はソ連の宇宙ステーション「ミール」を展示してある「ミール館」で、科学センターに増築された部分です。

 
市民会館の前に、本郷新が製作した「勇払千人同心」の像があります。→参考記事
よくまぁ蝦夷地まで、イランカラプテ

苫小牧で気取った食事をするなら第一洋食と決まっていて、
長寿レストラン
大人になりそうな子供を連れて行って、テーブルマナーを教えるお店です。

駅前にある総合ショッピングセンター「egao(エガオ)」は
地方都市でこれは無理だろ
色々と騒がせた末に閉店しています。駅裏のエスタも閉店したんだとか。

駅前通りから近いアカシア公園にSLと車両が保存されています。
遊園地のオモチャじゃないよ
王子製紙軽便鉄道の「山線」で使われていた1935年製の機関車4号機で、重量は8.394トン、最高速度は26.46km/hだそうです。
こんな小さい車輪ですから。
小樽の橋本鉄工所が製作

山線は苫小牧から支笏湖畔まで、さらに千歳の発電所まで走っていた鉄道で、支笏湖の脇に架かっている「山線鉄橋」は良く知られており、支笏湖へ向かっていた線路跡はサイクリングロードになっています。

連結されている貴賓車には、昭和天皇(皇太子時代)が視察する時に乗ったそうです。
幌馬車の雰囲気
柵の片隅にある出入り用の扉には鍵が掛かっていなかったんですが、車両の周囲に防犯用のセンサーが設置されていました。光路を横切ると毒矢が飛んで来るかも知れないので、柵の中には入りませんでした。

 
駅前通りに面した街のど真ん中に「足湯・手湯」スポットがありました。
湯に浸かってから預金を引き出す
苫小牧信用金庫の「まちなか交流館」と呼ばれる施設だそうで、道産カラマツのみで構成した建築物です。
「冬季に暖かく落ち着いて足湯を楽しみ、地域の人々の憩いの場となり、交流のきっかけとなること」を目指してるそうですが、トライする気にはなりませんでした。

駅前にこんな作品がありました。スケートの街ですから。
こんな小さい頃からスケートしてるんだもの

歩道のガードには・・アイスホッケーの街ですから。
「アイス」ホッケーとは言わない

これも本郷新が製作した、人間環境都市像「緑の環」の一つです。→新聞記事
左足を踏み外す像
苫小牧市が開基100年となった1973年に人間環境都市宣言を行い、苫小牧を緑の環で囲むシンボル像として市内5ヶ所(苫小牧駅、市役所、樽前、美沢、静川)に建立されており、国道36号沿いの海岸に立っている像は目に付きます。


今年はプリンスリーグの会場となる浜厚真までJRで行こうと時刻表を買ったら、3月26日のダイヤ改正に伴って信じられない現象が起こっています。

苫小牧までの自由席特急料金は、「すずらん」オプションだと往復割引乗車券+330円で済むけど、「北斗」オプションだと+1,130円という大きな格差があります。

これが東室蘭までなら、+360円と+1,800円の違いですよ。往復で2,880円も違うなんて、何を根拠に料金を設定してるんでしょう?

そもそも、途中の停車駅が多い「すずらん」と停車駅が少ない「北斗」とが、ほぼ同じ所要時間で運行されるのも不思議です。

 
柳月から「三方六」の新幹線パッケージが出まして、ネーミングが「三二六」というんですよ。笑いが止まりません。


posted by 雁来 萌 |22:22 | 思い出話 | コメント(2) |

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この記事に対するコメント一覧
Re:ハスカップとスケートの街

こんにちは。

ミールやSLを見たいと思っているのですが、なかなか機会がありません。

すずらんと北斗で料金が違うのは、長距離(札幌から伊達~函館方面)利用の人が、短距離(札幌から苫小牧~室蘭)利用の人のために混雑し、指定席が取れなかったり自由席が満席で着席できない事態をできるだけ避けるために違いありません。

長距離バスは市内だけの乗車を禁止していますが(おたる号は例外的に違いますが)それと同じ理由です。

私はよく旭川(または深川)から札幌までスーパーカムイに乗りますが、札幌・岩見沢間だけ利用する人も少なくなく、そのために、特に旭川行の列車は札幌駅で行列が長く、発車ぎりぎりに行くと座れなかったり、座れたとしても連れと別々の席になったりします。

だから、長距離バスのように近距離利用者を排除したり、あるいは今回のお話しの件では、近距離利用者を近距離列車に誘導する料金体系は合理的だと思います。

スーパーカムイもそうしてもらいたいところですが、滝川止まりの特急があるわけでないし、こちらは難しいですね。

ただ、今回のオプションシステムは、複雑でわかりにくいかも知れませんね。
「北斗Sきっぷ(フォー)」と「すずらんSキップ(フォー)」の2種類にした方が良いのになぁと思います。

所要時間は、気動車、特に183系は加速性能が悪いから、停車駅が少なくても時間がかかりますね。
頑張って加速するとオーバーヒートして、また火災を起こしかねないし。

posted by かもめ| 2016-03-30 09:21

時刻表がもうヨレヨレ

詳しい説明のおかげで、だいぶ理解できました。
ありがとうございます。

学生の頃は岩見沢から通学してて、快速でも十分に速いから追加料金を払って特急に乗るほどのメリットがあるとも思えないけどなぁ。

今回の苫小牧トリップでは、行きの「すずらん」は札幌が始発だから自由席は選び放題でしたが、帰りは「北斗」に途中から乗ったせいか座れませんでした。

短距離だから座れなくても構わないんだけど、私ならたとえ同じ料金を払わされたとしても、あずましい「すずらん」の方を選びたくなります。←田舎者

新しい時刻表を見たら室蘭方面の「Sきっぷ」が無くなって「オプション」という買い方になっていました。むしろこの方が考えやすい計算方式だけど料金の差が大きいので、伊達紋別まで行く場合とか日高線へ乗り継ぐ場合などの料金を試算してみても納得に到らず。
浜厚真へ行く時にどんな買い方をすれば良いか悩んでいます。

さらに「スーパーとかち」の特急券は事前にネットで買えば安くなるという、知らない人は損をする仕組みになった気がします。そこを調べるのが楽しいんですけど。笑

posted by 萌| 2016-03-30 20:35

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