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2014年09月12日

帯広近郊のシンデンほか

日本クラブユース選手権のため帯広へ行ってた際に、周辺の市町村を探索してきました。まず今回は近場から。

帯広市内の 信電 電信通の方にある双葉幼稚園の建物を見学したら、近くに面白い公園がありました。
鉄道線路の跡のような道路が斜めに交差していて、
同じ轍を踏まないためのスイッチ
転轍機を模した車止めが何とも可愛らしいです。



音更町に「水の神殿」という構築物があるとか。
それは初耳なので探索してみたくなります。→参考:水の神殿計画

ここは深層地下水「大雪な水」が採れたところだそうです。

音更町の浄水場がある交差点(中音更西3線)まで来ました。
大切な水を作るところ
ここも大切な水を供給する施設には違いないだろうけど。

向かいは中音更会館です。十勝では、大きな看板じゃないと風景に負けて見過ごされるのでしょう。
分かりやすい看板
この角を曲がって両側に牧場が広がる道を進み、途中からは砂利道へ入ります。

その先に立っていた「開鑿之地」という看板
掘った穴が見えませんが
大雪山系の深層地下水を250メートル掘って汲み上げたとか。

草に覆われたコンクリート製の 怪しい 神々しい?構築物が現れました。
ミツウロコは北条氏の紋所だが
このドームは掩体壕を模しているとか・・なぜ?
これをくぐって突き当たりまで進むと、

確かに、水が湧き出しています。
水耕栽培か

神聖な水源?を取り囲む、鳥居のような門と船の肋材のような結界
聖域に立ち入るべからず

湧水は樋を流れ下り、
聖水の流れ

神殿?へと導かれます。
両脇の杭は何?

大雪な水は神殿?の中央部に穿たれた穴に入りますが、
地上へ出た水は

この地下が水琴窟になっているらしく、水の滴る音がよく響きます。
地下へ戻る

妙なる水の音色に聴き入るためのベンチも備えられていました。
地下から聞こえる澄音
地面に敷いた砂利を均すためのトンボも置いてあって、枯山水のように手入れしてるらしく、よっぽど自分の足跡を消そうかと思いましたよ。←犯罪者か

ここに辿り着いて神殿と主張する建造物を見た時には騙された気がしましたが、ここの地面に毛氈を敷いて琴を奏でるとか、室内四重奏のコンサートを催すとか・・医院じゃ内科と思いました。

わざわざ見に来る価値がある代物かどうかは微妙だなぁ~と思いながら、近くの牧場にて
近付くと撃たれそう
家畜が歩く通路と、それを監視する搭のようで・・刑務所とか自動車教習所を思い起こします。


最近読んだ雑誌によると、幕別町に「新田の森記念館」という施設があるとか・・これも初耳だ。
こちらは「しんでん」ではなく、普通に「にった」です。

帯広から釧路へ向かう国道38号線は、幕別町で三叉路があります。
車が突っ込みそうな建材屋
普通は左手から来て右手へ進みますが、ここで手前(糠内・忠類方向)へ曲がり、

踏切を渡って幕別駅の裏へ出ると
駅裏だが倉庫も赤ちょうちんも無い

刑務所のような塀に囲まれた「新田の森(と記念館)」があります。
♪塀を見~れば思い出す

森の中の遊歩道は昼なお暗く(夜はもっと暗く)、枯れ落ちた枝もそのまま放置されていました。
途中から草に埋もれる
大体、通路自体があまり踏まれてなくて草に隠れそうな状態。

展望櫓があって、蔵もあって、神社もあって、
何を収めてあるのか

怪しい記念館がひっそりと佇んでいました。
暗くなったら不気味だろう
元々は倉庫だったらしく、テラスの床板が抜けてたりしました。
館内には、会社の歴史や創業者に関する文物が展示されています。

 
現在は「ニッタクス」という会社ですが、古くは皮ベルトやベニア板を生産していた会社で、私自身も「新田ベニヤ」や「ニッタベルト」という名前は昔に聞いた記憶があります。
NITTAX
合板を使った椅子が皇居にも納められたとか。

現在の主力商品はパークゴルフのクラブなのか、工場の入口にクラブの販売・修理を承る小屋があり、工場はお休みなので門の外から撮影しました。←門外漢
合板技術の集約
敷地内には、古い建物とか共同浴場とかが草に埋もれて立っていました。

商品の開発・改良に役立つのか、工場の前にはパークゴルフ場があります。
発祥の地
幕別町はパークゴルフ発祥の地で、町内に国際パークゴルフ協会があるんだとか。

この会社の何が凄いかって、歴史を紐解くと・・
ベルトを作る皮をなめすためにタンニンが必要で、タンニンを採る原料として十勝に多いカシワの樹皮に目を付け、タンニンを採った後の材木で合板や枕木を作り、皮ベルト製造の過程で出る副産物からニカワやゼラチン(写真乳剤)を開発し、広い土地で牧場を経営してバターやコンデンスミルクを作り、競走馬まで生産するという・・無駄なく何でも利用するという発想なんでしょうか。

地域にも多大な貢献をして表彰されています。


鹿追町に「福原記念美術館」があることは以前から知っていましたが、商売で大儲けした社長さんが金に任せて美術品を買い漁ったような印象があって、やや敬遠していました。

十勝地方では「フクハラ」というスーパーが到る所にあり、現在は「アークスグループ」に入っています。
創業者の福原治平さんが食料品の商店から出発して、現在はスーパーを50店舗くらい展開し、然別湖畔でホテル福原を経営しており、そこの「ミネルバ美術館」を見学したことがあります。

福原記念美術館の全景と前庭
右から行くか左から行くか

美術館ながら(ストロボを使わなければ)写真撮影は自由なので、何点か撮影しました。

神田日勝の作品:ザルやビクが彼らしい描き方ですが、
山の幸、川の幸

この作品はちょっと意外・・紙袋がそれらしいかも・・
写実だ

黄金道路・・完全に想像の範囲を超えています。
イメージが違い過ぎる

東山魁夷の版画(然別湖と唇山)
白蛇姫ならいるけど
色使いが確かに・・白馬はいないけど。

作品を見て回ってると、ここの美術館に対して抱いていたネガティブなイメージは払拭されました。

 
館内のカフェから眺める庭園は開放感たっぷり
バロック音楽が合いそう
もうすぐ閉館時刻なので食事できず残念

最後にトイレを探索:この便器、上部と下部に付いてる番号が違います。
分れても末に合はむとぞ思ふ
隣の便器に付いていた番号と、上下を取り違えた組み合わせになっていました。

陶器というものは焼く時に収縮するので、予めその収縮を見越して粘土の型を少し大きめに作っておきます。
それでも不均等に収縮したりして、設計通りの寸法や形になるとは限りません。

なので収まりが良いパーツの組み合わせを選んで、貝合わせのように番号を振って出荷しているはずです。
施工業者がそれを知らないとは考え難いので、後でメンテナンスのために分解した人が無頓着だったということでしょうか。
それとも、取り違えた方がフィットしたから、わざと組み合わせを変えたままにしてあるとか・・。

某所で慌てて撮ったピンボケの写真:これが正しい組み合わせ。
必然の一致
10万個も売れたということか・・トイレ見学は楽しい。笑
 

十勝管内を探索して回ってると、どこに行っても「中川ゆうこ」という看板が立てられていました。もしかしたら、信号の数より多いかも知れません。

帯広近郊ではなく少し遠い地域の探索結果は次回以降に。


posted by 雁来 萌 |22:34 | 蝦夷の細道 | コメント(0) |

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