2014年06月11日
千歳川の孵化場と遺跡群
千歳市の蘭越に「さけの里ふれあい広場」という施設があるとどこかで見たので、ついでがあった時に寄ってみました。 この施設は「千歳サケのふるさと館」とは違って、「千歳中央孵化場」だった施設に併設されています。
千歳市内から支笏湖に向かって千歳川沿いに支笏湖公園線を遡り、もうそろそろかと思った頃にそれらしい施設があったけど、パンフレットに載っていた写真とは少し雰囲気が違います。 ここは千歳市の「蘭越浄水場」でした。この周辺は「名水ふれあい公園」になっています。 トイレに寄ったついでに施設内を覗くと、ロビーに飛行機が展示されていました。 「北海1号機」の原寸大模型だそうで、元々は千歳空港に展示されていた再現機体が、持て余されて千歳市に寄贈されたそうです。余ったから譲るというのは、少し失礼な話かと感じますが。笑 前庭では雨量と気温を測っているようです。
さらに支笏湖方面へ進んで「烏柵舞橋」(うさくまいばし)から右手に入り、サイクリングロードに沿って進みます。 川の傍に「さけの里ふれあい広場」があり、 展示館と体験館(背後)という建物がありました。 こちらが展示館 最近、水産試験場が統合されて、水産総合研究センター北海道区水産研究所・さけます資源部の「千歳さけます事業所」と変わったようです。 歴史的なお勉強は、サケの増殖事業3「千歳ふ化場の建設」あたりを参考にして下さい。 展示館のロビー中央にあった混種水槽 魚種別の水槽もありました。 ショーケースに収まっていた、字体からして古い時代物の看板 新しい標板も展示されていました。 これは和人が作った法律であって・・ 体験館の方は、時期外れなので特に面白い仕掛けはありませんでした。 前庭には、「鮭鱒人工孵化発祥記念碑」が立っています。 川沿いに立つ孵化施設群 これは下流側の半分で、上流側にも色々とありました。 雨量や水位などを測っていました。
これが目当てじゃなかったんだけど、近くの道沿いに「ウサクマイ遺跡群」の看板が立ってたので見学しました。 ウサクマイ遺跡群は、千歳川支流の内別川周辺と千歳川沿いに広がっており、孵化場があるくらいだから昔から遡上する鮭が採れたんでしょう。 しかし内別川の周辺は、名水100選に選ばれている「ナイベツ川湧水」という水源地(蘭越浄水場の上流)なので立入禁止になっており、見学できるのは千歳川沿いのウサクマイC遺跡だけです。 遺跡の大部分が内別川の流域にあって、見学できるのはウサクマイ遺跡群の、ごく一部に過ぎません。 プチ原始林のような佇まいで、あまり人工的な手が加えられていない様子。 苔むした倒木もあちこちにあります。 遺跡群の一部といっても、かなりの数の住居跡が分布しています。 ここも別の住居跡 写真では分かり難いですが、案内板が立っていなくても住居跡だと分かる窪みがたくさんありました。←土地家屋調査士か? オオバナノエンレイソウとか、ニリンソウとか、春の花が満開でした。
posted by 雁来 萌 |21:10 | 蝦夷の細道 | コメント(0) |
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