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2013年09月10日

ふくろうの町に出来たダム

6月初旬のことですが、当別町字青山十万坪に昨年完成した当別ダムを見物してきました。

当別町の見所といえば、個人的には「伊達記念館・伊達邸別館」が真っ先に浮かぶのですが、今日は古い物ではなく新しい物を鑑賞します。

当別町から「青山ダム」や「道民の森」を経由して石狩市浜益区へ通じるルートは、道道28号(当別浜益港線)ですが、通称として「ふくろう街道」と呼ばれるんだとか。
当別町の町の鳥がふくろうだからでしょうけど、「梟」と漢字では書かずに必ず平仮名で書くようです。

ダムの天端部を歩いて見学することが出来ますが、今回はパス。
題字は高橋はるみ知事
高さ52メートルの堤体を作ったため、川沿いに走っていた道路はすっかり様変わりしてしまいました。

ダム管理所に掲げられていた説明板
お目目ぱっちり

下流側から見た堤体
水が落ち

当別町に向かって流れる当別川の流路・・運河みたい。
川は流れる

上流側から見た堤体とダム湖:融雪水が貯まって満水状態です。
ダムは堰き止め 龍角散は咳止め

ここに出来た人造湖は「当別ふくろう湖」という名称だそうです。
白鳥の湖とは大違い
いくら我らがチームの象徴(の親戚)とはいえ、それは変な名前だと感じるのですが。

地盤を掘り下げる基礎工事で発生した土砂を、そのままセメントに混ぜて利用します。
母材と供試体

ダム湖の上流のどん詰まりまで行ってみました。
ここまでダム湖
下に見えるのが水没した古い道路です。
ここはもう、ダム湖というより・・洪水で水浸しになった畑のような風景です。

ダム湖に沈んだ立木たち
島のような

 
当別町立弁華別(べんけべつ)小学校は、明治25年の開校以来121年の歴史を誇ります。
昭和12年に建築された現在の校舎は、現役としては最も古い校舎になりました。
現役の最古参
昭和11年に建築されて最古参だった増毛小学校が、昨年移転してしまったためです。
知らなかったんだけど、この校舎がテレビCMの背景に使われて注目を浴びるようになったとか。→やがて見えなくなる記事

体育館の雰囲気も味があります。
築77年経過
現在の全校児童は12名しかいないんですか。

この学校には、青い目の人形「エリザベス・アン」が保存されています・・知らぬ間に髪が伸びてたとかいうミステリー話は無さそう。笑


更に時を遡ること1ヶ月、恵庭市郷土資料館と千歳市埋蔵文化財センターを見学してきました。

こういう施設って、市街地の真ん中には作らないで街外れの市町村境付近(要するに場末)に設ける場合が多いので不便です。

ところが幸か不幸か、両施設とも恵庭市と千歳市との境界線近くに設置されたため、両方を同時に訪問するのが便利になっています。

 
恵庭市郷土資料館は道の駅「花ロードえにわ」から近く、3回目か4回目くらいの訪問になります。
回廊がある
縄文時代の遺跡から出土した副葬品などが展示の目玉です。

今回気が付いたんですが、ここの前庭って、周堤墓(環状土籬)を象っているのではないかと。
周堤墓と思われる

隣接する敷地に校門が残されており、「公立松園尋常高等小学校」と刻まれた標板が嵌め込まれていました。
支笏湖の溶結凝灰岩か
この門柱は大正15年の建立だそうな。

松園校跡地記念碑に刻まれている松園小学校の沿革によると、
沿革・・思い入れが強そう
わざわざ「公立」と冠しているのが不自然なのも道理で、元々は1889年に開設された私立の小学校だったらしく(校名は吉田松陰に因む)、1897年に公立恵庭小学校松園分校と改称されたそうです。そして1899年に、公立松園小学校として独立したんだとか。

1971年に閉校した後、松園校の跡地を開拓記念公園として整備し、開拓関係の記念碑や史跡などを復元移築したらしいです。

 
便利だと言ったくせに少し迷って、千歳市埋蔵文化財センターに着きました。
看板が立ってないと気付かない

この施設は、廃校となった長都(おさつ)小中学校の校舎を利用しています。
サツマイモでもお札でもない

生徒玄関だった入口を入ると受付窓口があり、スリッパに履き替えて床がきしむ展示室(教室を改装)を見学するのが、いかにも元小学校のデフォ仕様。
何となく入り難いが
でもね、目隠しされたまま展示室まで連れて来られたら、ここが小学校の教室だったとは気付かないくらい、モダンな内装に変わっています。

ここの目玉は、美々4遺跡で発掘された「動物形土製品」で、鳥だかラッコだか亀だか分からない、奇妙な造形作品です。
これを模した「ビビちゃん」というキャラクターが、道立埋蔵文化財センターのマスコットになっています。

校庭の隅に百周年記念植樹という石碑が立てられていましたが、
記念になってない
ほとんど枯れていました・・学校は百年続いたのに。


posted by 雁来 萌 |07:28 | 蝦夷の細道 | コメント(0) |

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