2013年08月26日
減反政策でもち米に転換
6月上旬の出来事だった留萌・上川のアメダス探訪も、3ヶ月近く経った今回が最終の4回目となります。 今回は美深と下川と名寄を紹介し、松浦武四郎の亡霊に導かれるように辿った(←耳なし芳一かっ!)天塩川遡行の旅はやっと終点に到達します。 とはいえ、その後に調査した釧路や網走などの二十数地点が出番を待っているのですが・・それは10月頃に紹介する予定です。
アメダス探訪「美深」の巻(2013/6/9) 美深町役場の裏にありました。 役場とは言っても、学校のような雰囲気 裏に川があって、土手から見下ろせます。 役場なので、隣に地震計もありました。 積雪深も測っています。 風向風速計と日射計 隣の樹の方が高いかも・・。
アメダス探訪「下川」の巻(2013/6/9) まるで、産廃置き場のような土地の片隅にありました。 奥に見える隣の土地は水田になっていました。 積雪深計の投光部と基準面 風向風速計と日射計 下川と言えば・・スキージャンプですが、「万里長城」という構築物があります。 桜ヶ丘公園をぐるっと囲む塀は、全て町民などが人力で石を積み上げて作ってあり、石には積んだ人の名前やその年月日等を刻むことがで出来るそうで、実際に色々な文字が刻まれていました。 夏期には毎月1回「町民石積みの日」を設け、15年間で15万個以上の石が積まれて、延べ13万人以上が石積みに参加したんだそうです。 2000年には全長2,000mの塀が完成して築城を終えたんですが、公園の拡張に伴って2011年から石積みが再開されたんだとか。 当初は本家に遠慮して「ミニ万里の長城」と呼んでいましたが、ミニを付けずに「万里長城」と称することが、中華人民共和国駐札幌総領事館から許可されたとは驚きです。 「千里の道も一歩から」、「衆志成城」、「人は城、人は石垣」と言いますが、私は諸事情により、飛び越えられないような高さの塀で囲まれた敷地って、絶望感を抱くので嫌いなんです。笑
アメダス探訪「名寄」の巻(2013/6/9) およそ、空中写真で見当を付けていた場所にありました。 でもなんだか、妙な敷地に立ってます。 周囲は畑ばかりなのに、ここだけ草がぼうぼうです。 横に壊れた百葉箱があったし、近くに「薬用植物資源研究センター」という施設があったので、以前はその関係の土地だったのかと思ったり。 測器・・ここは寒いし雪が深いですよね。 この日は6月上旬だというのに30℃まで上がったけど。 風向風速計と日射計
今日のミッションも無事に終了したので、「サンピラーパーク」という公園内の「星見の丘」にある、名寄市立天文台「きたすばる」に寄ります。 でも施設自体は、北大の理学研究院付属天文台らしいです。 まだ朝8時前なので閉まっているから、外観を観察するだけで終了。 公園から名寄市街を見下ろした景色。 この盆地に霊気冷気が溜まるんです。 次なる目的地へ向かう途中の市街地に、「西田直次郎邸」という和洋折衷の建物が保存されていました。 久し振りで名寄公園にある北国博物館を見学しました。 博物館前の旧名寄本線の線路上に、列車が保存展示されています。 全長は75mあるんだとか。 「キマロキ」と呼ばれる編成で、機関車、マックレー車、ロータリー車、機関車を順に連結した、前引き後押しの排雪列車です。 先頭の機関車 マックレー車(左)とロータリー車(右) 後尾の機関車と車掌車 こうい編成があることは子供の頃に父から聞いて知っていましたが、実際に見たのはここの博物館でした。 名寄の道の駅「もち米の里☆なよろ」に寄り、前回は開店時刻前で買えなかった「ソフト大福」を8個(も)買い込みました。これを毎食1個ずつ食べて、3日間も楽しめました。←もち肌の餅好き かつて名寄周辺では品種改良を重ねながら一生懸命に米を作っていたんだけど、軌道に乗った頃に減反政策が施行されて途方に暮れることになりました。 仕方がないから「うるち米」をやめて「もち米」の栽培に転換し、遂には「もち米の里」と呼ばれるまでに当地の名産品になったんだとか。 下川鉱山が閉山して寂れたから地域起こしに長城を築くとか、減反政策で米を作れなくなったからもち米に転換するとか・・窮すれば通ず、瓢箪から駒、神棚からボタもち・・と言いますが(←言わない)、知恵と気力があれば道は開けるものだと感じる次第です。
このペースだと夕方までに帰宅できそうだし、どうせ途中だからと思って寄ってみました。 確かに小学校の裏門の前ですね・・帰宅途中の子供が寄りやすいかも。ホントにアメダスが見えるし。 しかし、本日は休診です。車が見当たらないから不在らしいとは思ったんだけど。 さらに旭川で、思い立って「アイヌ文化の森・伝承のコタン」に寄ろうとしたら、看板も何も出てないので嗅覚に頼って彷徨してるうちに「ゴローソ」の前を通りました。 多分、通行止めになってた橋を渡った先に目的地があったのではないかと。
posted by 雁来 萌 |22:03 | 気象細事記 | コメント(0) |
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