2013年08月14日
北海道命名の地と筬島アート
留萌・上川のアメダス探訪も日が改まって2日目となり、3回目の記事では音威子府と小車を紹介し、北海道開拓の歴史に思いを馳せながら天塩川(沿いの国道)を遡ります。 昨夜は恐竜が出てくる夢にうなされることも無く、中川町にある道の駅「なかがわ」(の駐車場)で宿営しました。 松浦武四郎の一行が蚊の襲来を避けるため川に浮かべた船の上で眠ったことを考えれば、温泉に浸かってから動かぬ地面の上で眠れるなんて極楽です。
短い初夏の夜も間もなく明け・・遠くに見えるパンケ山だかは、なかなか良い形をしています。 夜遅くに着いて夜明けに去るので、道の駅の内部がどうなっているのかは分かりません。 トイレの中だけはよ~く分かりましたが。笑
次なるアメダス「音威子府」へ向かう途中、天塩川沿いの「物満内」(ものまない)という土地でUターンするように河原へ下ります。 川霧が立ち込めて水墨画のように幽玄な雰囲気 増水すれば水に浸かると思われる河川敷の中に小高い土地があって、看板などが立っています。 まずは「北海道命名之地」という木碑(書は高橋はるみ知事) 元々この碑は1995年に立てられましたが、古くなって傷んできたため、一昨年(2011年)に立て直されました。樹齢150年ほどのトドマツということは、ちょうど松浦武四郎が天塩川を調査した頃に芽吹いた樹です。 武四郎がここでアイヌの長老から聞いた話を基に、「北加伊道」という名を思い付いたそうです。 北海道のゴッドファーザーと言えるかも。 武四郎の略年譜も添えられています。 お伊勢参りのように、全ての道産子は修学旅行で必ずここを訪れなければならない・・みたいな条例でも作ってはどうか。 河原には多数の貝が散らばっていて、水中にもたくさん見えました。 ここで宿営したという確かな証拠も残っていました。笑
直ぐ近くの「筬島」(おさしま)にも寄ります。 左奥が緩急車を利用した駅舎です。 近くには廃校となった筬島小学校があります。→学舎の風景 校舎というより、農家の納屋にも見えますが。 この校舎は木彫家の砂澤ビッキがアトリエとして使っていましたが、現在はエコ・ミュージアムおさしまセンター「BIKKYアトリエ3モア」という記念館になっています。 なぜ「3」なのか・・彼の代表作品に「午前3時の玩具」というシリーズがあるんですが、そんな夜中に面白い着想が湧くようです。少し朦朧としながらもハイな、一種のトランス状態なのでしょうか・・その「3時」の「3」を施設名に付けたとか。 前庭には「オトイネップタワー」というトーテムポールのような作品が立てられていましたが、永年の風雪に曝されるうち、遂に倒れてしまいました。 彼は「朽ちるのも自然現象だからそのままに」という意向だったそうですが、壊れたタワーを館内に安置してあります。(未確認) 札幌芸術の森にも4本の柱が立っていましたが、順に倒れています。 ここにも立ち寄ってるのか・・「トンベツホ」という地名だったらしい
アメダス探訪「音威子府」の巻(2013/6/9) 寄り道はここまでで、やっと本来のアメダス探訪ですよ。 古い資料には「音威子府高等学校」と書いてありましたが、地図で見ると「おといねっぷ美術工芸高等学校」の付近にあるようです。 校庭の隅に立ってました。 アメダスが移転したのではなくて、学校の方が2002年に改称したそうです。 まぁ、周辺環境に問題は無さそうです。 隣に中学校、その向かいに小学校がありました。 積雪深も測っています。(超音波式) なかなかユニークな教育で、アーティストを育成しているようです。 向かいに建ってる住宅も、なかなかの作品です。
アメダス探訪「小車」の巻(2013/6/9) 地図で見ると交差点の近くですが、建物らしい建物が無さそうで、信号機の代わりにアメダスが立ってるのかと思ったら、建物と駐車帯がありました。 でも、こんな所に停まる車がいるのか? 建物には「美深町公民館小車分館」と書かれていました。駐車場なの? その横というか裏に雨量計が設置されていて、周辺は畑地になっていました。 次の目的地である美深へ向かう途中に、廃校となった「恩根内小学校」の校舎があって、現在はカフェとして利用されているようでした。 さらに国道への近道らしい田舎道を進むと、今にも壊れそうな体育館と校舎らしき建物がありました。 一応は美深町の史跡の一つで、かつては「恩根内中学校」だったそうです。 美深中学校へ統合されるまでの、わずか34年間の利用で、現在は農家の倉庫として使われている雰囲気。 もう無いかと思ったら「厚生小学校」の廃校舎があり、「伝承遊学館」として郷土の歴史資料を展示してあるようです。 寄って見学したかったけど、まだ朝6時前ですから。隣接するグラウンドは薬草園になってました。
posted by 雁来 萌 |07:21 | 気象細事記 | コメント(0) |
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