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2013年04月19日

ヱヴァンゲリヲンと日本刀

最近、春のせいか頭がぼんやりして(←春だけ?)、漢字の読み間違いが多くなってる気がします。

「萌月」と書いてあったのを見て、四月のことをそう言い換える旧い呼び名があったっけ?とか、三日月が少し膨らんだ状態の月なのか?などと考えてしまいました。
よく見れば「前月」と書いてあっただけなんですけど。笑

雪も解けたから、そろそろ檜山地方へ探索に出かけようかと思ったのに、雪が融けたら熊の季節だということを思い出しました。


4月5日から5月17日までサッポロファクトリーで、「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展が開催されています。

私自身は「ヱヴァンゲリヲン」には全く興味が無いし、どんなジャンルでどんなストーリーなのかも知らなくて、もっぱら日本刀を鑑賞しに行った訳ですが。

アニメの中では日本刀を素材にした武器を使っている(らしい)んですが、ならばその武器に似せた日本刀を実際に製作してみようかという話になって、本職の刀匠などが寄り集まって技術の粋を駆使しながら作ってしまったんだそうです。

もちろん、本来の作刀技法とは違う部分が多いから、アイディアを出し合って工夫して試行錯誤の末に完成した訳ですけども。

合わせて、これまで馴染みが薄かった人々にも日本刀文化(構造や製作工程)を紹介する、という目的もあります。

それにしても、案内チラシ(PDF)に描かれている短刀には信じられない間違いがあって、
弐号機仕様短刀
それじゃぁ元の鞘には納まらないだろ、という構造的な欠陥に気付くんですが、実際に製作された短刀の方はもちろん正しく作られていました。
頭の中でイメージを描く場合と、現実に形のあるモノを作る場合との違いですね。

 
展示室内は、ストロボを使わなければ写真を撮影しても構わないことになっていました。(著作権に関わる一部の展示物を除き)
広くないし流れが悪い
フツーの展覧会ではそんなことは無いんですが、この辺に展示してある日本刀はアニメとは関係が無く、骨董品でもなく旧い時代の刀剣を模して製作された現代刀なので、写真を撮ろうが構わない訳です。

 
アニメの中では「ビゼンオサフネ」という刀(のような武器)が登場するらしく、展示してある現代刀の作品も備前(岡山県)の長船(おさふね)派の作品が多かったです。
というか、元々、岡山県の「備前長船刀剣博物館」や「全日本刀匠会」がこの企画に協力して、備前長船刀剣博物館で特別展を開催した後に国内を巡回している、という経緯になっています。

備前長船刀剣博物館は、生きてるうちに一度は見学したいと以前から思っていました。岡山県というだけで腹立たしいんですけど(笑)、住所としては「瀬戸内(せとうち)市」に変わったんですか。(←聞いたことない都市名)

由緒のある地名をどんどん無くした平成の大合併は、後になって歴史に残る悪政という評価を受けるかも知れません。
行政というものは本来、住民に公平であって立場が弱い人を助ける仕組みなはずなのに、そんな格差を助長する結果になってしまいました。

長船派といえば、「湾れ(のたれ)」とか「濤乱(とうらん)」と呼ばれる、波のような大胆な刃文を特徴とする流派なんですが、会場で上映していたビデオの説明では「丁子(ちょうじ)」文が得意だと説明していて、ちょっと違和感を感じました。

 
会場内には、ケースに入ってチェーンが付いた刀身も展示してあって、日本刀の重さを体験出来るようになっていました。
私自身には必要が無いんですけど(笑)、一度試してみると良いですよ。刀なんて、片手で持って振り回せるような代物ではない、ということがよく分かるだろうと思います。


posted by 雁来 萌 |20:18 | 雑念 | コメント(0) |

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