2013年02月06日
アイヌ工芸品&難波田龍起
北海道立近代美術館では2月2日から3月24日まで、 工芸品展「風のかたりべ AINU ART」が開催されています。→特別展の案内、展覧会の公式HP 自分自身、子供の頃から木を削っておもちゃを作るのが日常だったので、これは見逃せない展覧会です。 別に開催初日から見に行く必要は無かったんだけど、天気が崩れそうだから遠出せずに近場の外出で済ませたという事情もあります。
パンフレットの裏面の一部 涎を垂らしながら会場内を観て回っていたら、ちょうど出品作者のアーティスト・トークが始まるというので聴いてみました。 彼の作品は、技術はもちろん着想や構図も素晴らしく、木彫りの作品でありながら現実の風景を見ているような感覚になります。単独の展覧会だけでも十分だと思うほど見事でした。 どの作者の作品も、木を彫って形を作っただけのモノではなくて、魂が入ってると感じます。 刺繍の作品も芸術的に素晴らしいんだけど、自分がこんな作業をしてたら気が狂うだろうと思うほどの緻密さで、めまいがしそうです。 残念ながら、チカップ美恵子さんは最近亡くなってしまったんですけど。 関連事業として、アイヌ音楽ライブ「トンコリ×ウポポ」が2月23日に行われるそうですが、その日は全道フットサル(U-12)の試合があり、都合が付いたら聴きに行くかも知れません。 この展覧会は、あと2回くらい観たいと思っています。
特別展だけで満腹になってしまった感もありましたが、 「これくしょん・ぎゃらりい」での、「難波田龍起と抽象美術/ガレとアール・ヌーヴォー/浮世絵で着物の美を楽しむ」展も観てきました。→案内ページ 何しろ、具象画よりも抽象画の方が好きな人間ですから。 作者の名前は「なんばた たつおき」と読みます。 もう、ホントに40年近く昔の話で・・確か冨貴堂だか大丸藤井だかの包装紙のデザインに、難波田龍起の抽象画をそのまんま使っていた記憶があるんだけど、調べても分かりません。 薄い灰青色を基調として、柱状節理のような模様で構成された絵柄でした。もっとも、それが彼の作品だと分かったのはかなり最近になってからですが。 「西方浄土2」という作品に似てるなぁ。 旭川では「牛朱別川」の支流に「難波田川」が流れていて、屯田兵の中隊長だった父親の「難波田憲欽」が改修して洪水を防いだんだそうです。→父親の肖像 龍起が亡くなる前年の1996年に、近くの公園に「難波田川ゆらい碑」が建てられました。 浮世絵の方はあまり興味は無かったんだけど、浮世絵に描かれた着物の模様には色んな意味があるんだと分かって、新発見でした。なるほどこれは楽しむ価値がある、と認識した次第です。
posted by 雁来 萌 |21:03 | 雑念 | コメント(0) |
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