2012年11月21日
虹の向こうは雨なのかしら
風雨が強かった11月の第一日曜日に、後志地方のアメダス4ヶ所を探索してきました。 今回はニセコと蘭越、次回は黒松内と寿都を紹介します。 前日の土曜日は一日中雨が降りそうだから、さすがに出歩かず引き篭っていました。 日曜日は朝に雨が降るけれど天気は回復する見込みだから、まだ雨が降ってた早朝に家を出ました。 倶知安のアメダス(特別地域気象観測所)は以前に「赤井川カルデラにも黒曜石」という記事で紹介済みですが、合同庁舎に移る前の測候所時代の建物があったことを思い出して、今回の途中で寄ってみました。 他にも、鉄道関係の遺物などを見学してきました。
倶知安測候所は、かつて街の中心部近くの国道脇にありました。 奥が測候所の庁舎だった建物で、今は寮か下宿かという雰囲気です。 手前の土地に百葉箱が立っていて、積雪が深くなった場合には、百葉箱の高さを変えられる仕組みになっていました。 国道を挟んだ向かい辺りに営林署があったのに、今はパチンコ屋に変わっていました。 次に、「六郷鉄道記念公園」を訪れました。 倶知安風土館や小川原脩記念美術館の近くにあります。(赤井川村へ通じる道路の近く) これが、旧・国鉄胆振線の線路跡だと思われます。 ここを進めば目的地に行き着けるはずなのに途切れてました。 胆振線の六郷駅だった跡地が公園として整備されています。 小学校の頃は倶知安に住んでいたけど、倶知安駅を出たらすぐに次の六郷駅に着く感じで、隣町の駅というよりは街外れにある駅という認識でした・・札幌駅の隣にある苗穂駅のような感じ。 客車と緩急車を展示してありますが、機関車がありません。 次の駅は参郷だったよな・・後方は東小学校です。 SL(9669)の動輪だけを展示してありました。 ホームはオリジナルではなくて、後で作ったものです。 中心部の文化福祉センターの前に保存されているSL(79615)は、前照灯が両側に付いている型で「2つ目羊蹄」と呼ばれるらしいですが、気にしたことがありません。 運転席に座れて、釜にも触れます・・ヤケド注意。 ニセコに登る道路の陸橋から倶知安駅の構内を眺めるの図 胆振線のレールが無くなったので、右側のホームが使われることはありません。 今年の冬のJRダイヤ改正で、遂に「スキー列車」という臨時列車が無くなったそうです。 駅の裏に総合体育館がありました。 昔はここに機関庫があって、手前の駐車場の位置に自宅(官舎)がありました。その頃は陸橋じゃなくて踏切だったんですけど。 向こうの山が、レルヒ少佐がスキーを紹介したという「旭が丘スキー場」です。 ・・というか、私が毎日のように滑って上達したゲレンデ、と言った方が分かりやす・・くはないか。 昔はスキー場の麓に「伊井オブラート工場」(現:伊井化学工業株式会社)の煙突が立っていたので、その辺りに行ってみると、創業者「伊井億右衛門」の銅像が立っていました。 さらに下の方に工場があるんだけど、寄らないで引き返しました。
羊蹄山の麓にある道栄紙業の工場に敬意を払いつつ通過し、 ・・やっと、 アメダス探訪「ニセコ」の巻(2012/11/4) ニセコの道の駅を通過してさらに進むと、ニセコ連峰を背にして虹が架かっていました。 山麓には雪が積もって白くなっていました。 予想してた道が行き止まりになってたので少し戻り、 宮田小学校と書いてある校門を入ると、郵便ポストが脇にありました。 でも、平成15年に開校百周年となり、平成18年に閉校してました。 自分の行く所、学校は閉鎖される運命にあるのか? 校舎の左側にある体育館は、珍しく片流れ屋根の構造でした。 ここは多雪地帯ですから、積もった雪を落ちやすくする設計なのでしょうか。 アメダスは校庭の隅に立っていました。 左側の住宅は、いかにも教員住宅だった雰囲気です。 ここでは雨量だけを測っています・・トイレの横なのかっ! 引き上げようとすると、将棋の駒のような形をした青いトタン板がうち捨てられており、落ち葉に埋もれていました。 草を払うと・・「二宮さんにも まけないよい子に なりましょう」と書いてあるようです。 人の気配を感じて顔を上げると・・「おい、こら! そこで何してる?」 わっ! ・・と聞こえたのは他人の空耳だったようで、小学生になんか負けまいとタブレット端末で勉強してるだけでした。 しかし、金次郎くんの看板がうち捨てられているようでは、道徳も地に落ちたのでしょうか。 旧校舎を調査・・ハイカラな時計搭があり、スキーの風景が描かれていますが、時刻は全く合っていません。 正しくは11時28分で、虹の手前ですから。横側の時計は4時45分を指してたし。 この施設は、地域特産品を開発するために提供されたようです。→参考 ニセコビールって知らなかった。 体育館と郵便局が同居してるなんて、初めて見ました。 だから校門の脇にポストがあったんですね。
アメダス探訪「蘭越」の巻(2012/11/4) アメダスは街外れの運動公園にありました。 後ろにある温室のような建物はプールです。 周囲には公営住宅のような建物が沢山ありました。 北北西の風が冷たいよぉ。 駐車場(とトイレ)の横にあるのが難点かな。 さらに、ブナ北限の町・黒松内へと向かいました。 つづく。
posted by 雁来 萌 |07:38 | 気象細事記 | コメント(0) |
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